F5、マネージドセキュリティサービスSilverlinを国内のDCで提供

F5ネットワークスジャパンは8月5日、F5が提供するマネージドセキュリティサービス「Silverline」のサービスを提供する新拠点（Operations Centers（データセンター)）として、日本リージョンを開設するとともに、Silverlineの新たなサービスとして「Silverline Shape Defense」の提供・販売を日本で開始することを発表した。

F5ネットワークス、クラウドサービスの第一弾として「DoS Protection」提供

Silverlineシリーズはクラウドベースのサービスで、今回新たに製品群に加わるSilverline Shape Defenseは、人工知能（AI）やマシンラーニング（機械学習）を含む最新テクノロジを活用した、従来の手法では実現できなかったより高度な保護・防御機能を提供する。

Silverline Shape Defenseは、主な機能として、

Account Takeover(アカウント乗っ取り)：盗まれたクレデンシャルを用いてアプリ
ケーションに不正ログインされてしまうことを防ぐ。
カーディング：盗まれたクレジットカードを確認するためにチェックアウトページを使用する犯罪者を防ぐ
ギフトカードアタック：ギフトカードの残高や、ポイントなどの価値資産が盗難されず、顧客の手に残るように保護
買い占め：キャンペーンや最も人気・需要のあるアイテムが、スキャルパーではなく、顧客に直接販売されるようにウェブサイトを保護

などを持っている。

AI/ML（機械学習）機能をもっており、各社に導入されたシステムから攻撃情報、防御情報を取得し、学習した結果をすべてのユーザーにフィードバックし、それによって、攻撃パターンの変化にも対応できるという。

加えて、トラフィックの識別結果やトラフィックに対する対応を出力するレポーティング機能を持っている。

日本リージョンの開設について F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長の権田裕一氏は、「海外にデータを流したくないというお客様に訴求できる」と語ったほか、F5 ネットワークスジャパン SE 本部部長 岡本裕治氏は「レイテンシを低く抑えることが1つのメリットになる」と述べた。