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NASAが「エスキモー」や「シャム双生児」など差別的な言葉を含む天体名の使用を控えることを発表

アメリカ航空宇宙局(NASA)が、2020年8月5日に人種差別や多様性への配慮に欠けた天体名の使用を控えることを検討していると発表しました。発表によると、まずは「エスキモー星雲」ことNGC2392や、「シャム双生児銀河」と呼ばれる2つの銀河NGC4567とNGC4568などがニックネームで呼ばれなくなるとのことです。

宇宙で発見された天体の中には、馬の頭の形に似ていることから馬頭星雲と呼ばれる「Barnard 33」など、さまざまなニックネームがついたものがあります。こうした愛称はアルファベットと番号の名前より覚えやすいことからよく使われていますが、中には公的な場での使用が不適切とされる言葉が含まれている場合もあるとされています。

配慮に欠けた天体名の使用について、NASAは公式サイトで「科学界が、さまざまな観点から体系的な差別や不平等をなくそうと努力する中で、ある種の天体のニックネームは無神経なだけでなく、積極的な害をもたらすものであることが明らかになってきました。そこで、NASAは多様性や公平性、障害者が平等な機会を与えられることなどを意味するインクルージョンに対する取り組みの一環として、一部の非公式な用語の使い方について検討しています」と述べました。

使用を見直される天体名の第1弾としてNASAが挙げたのが、「エスキモー星雲(NGC2392)」と「シャム双生児銀河(NGC4567およびNGC4568)」です。「エスキモー星雲」は、地上から観測すると毛皮のフードをかぶったエスキモーの人々に似た形をしていることから名付けられましたが、「エスキモー」という名称は侮辱的な意味で用いられたこともある言葉です。また、NGC4567とNGC4568という2つの銀河は、衝突により融合しつつあることから「シャム双生児銀河」と呼ばれたこともありますが、「シャム双生児」はタイの著名な結合双生児であるブンカー兄弟がサーカスの見世物として巡業していた際に使用した名前でした。

NASAは天体のニックネームについて「多くは公式名よりも親しみやすく、覚えやすいものですが、一見無害に思われても実のところは有害で、科学の理念から遠ざかるものもしばしば見受けられます」と指摘。今後は多様性や公平性の専門家と協力して、天体に関するニックネームの用語を見直すためのガイドラインを策定していく予定だとしました。

NASA本部で科学ミッション総局の副管理者を務めるトーマス・ザブーケン氏は、「私は、天体名を再評価する取り組みを支持しています。私たちの目標は、全ての名称が多様性とインクルージョンという私たちの価値観と一致することなので、そのために科学界と積極的に協力していきます。科学はあらゆる人のためのものであり、科学に携わる私たちの仕事もまた、あらゆる面でその価値を反映させるものでなくてはならないのです」とコメントしました。