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COVID-19の症状が数週間以上も続く「Long covid」とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はたとえ軽症でも1カ月以上にわたり慢性的な疲労が続くことが指摘されているほか、感染から2カ月が経過しても呼吸困難・関節痛・胸痛が続いているケースも報告されています。イギリスの医学誌であるブリティッシュ・メディカル・ジャーナルでレポーターを務めるElisabeth Mahase氏が、COVID-19発症後も長期間にわたり症状が続く「Long covid」を経験した人々の証言や、さまざまなデータについてまとめています。

リバプール熱帯医学大学で感染症を研究するポール・ガーナー教授は、COVID-19を発症してから7週間にわたる症状を経験した患者の1人。ガーナー教授は入院こそしなかったものの、さまざまな症状に悩まされた7週間は「恐ろしく長かった」とコメントしています。

開業医のための専門機関であるRoyal College of General Practitioners(RCGP)で会長を務めるマーティン・マーシャル氏は、一般開業医がCOVID-19の影響を受けた患者の対応に直面していると指摘。多くの一般開業医は、身体的および精神的な症状が長引く「Long covid」の患者に対応するために、患者のケアに必要なリソースとサポートを確保しなければならないと述べました。

「Long covid」についての研究はあまり進んでいないものの、世界各地から多くの事例が報告されており、研究者のコミュニティ内では活発な議論が行われています。イタリアのローマにあるジェメリ大学病院の研究チームは、2020年4月~5月29日にジェメリ大学病院を退院したCOVID-19患者に対するフォローアップ研究を実施しました。その結果、発症後60日間が経過しても全体の87%が何らかの症状を経験し続けており、55%は3つ以上の症状が続いていることが判明したと報告しています。

フォローアップ研究の中では、発熱や急性の症状を呈した患者は現れなかったものの、疲労感(53%)や呼吸困難(43%)、関節痛(27%)、胸痛(22%)といった症状が継続している患者が多く、40%が「COVID-19を発症してから生活の質が悪化している」と回答したとのこと。

「COVID Symptom Study app」というアプリを使い、イギリスにおける400万人ものCOVID-19患者の症状を調査する研究チームは、患者の10人に1人で「3週間以上」症状が続いていると報告。ほとんどの患者は2週間以内に回復することも示唆されているものの、必ずしも全ての患者が2週間ほどで回復するわけではないそうです。

すでに「Long covid」の健康被害を受ける人々への支援策も整備されつつあり、国民保健サービス(NHS)のイングランド当局(NHS England)は2020年8月後半に、長期的なCOVID-19の影響に悩まされている人々向けのオンラインポータルを開設する予定だとのこと。このサービスは症状に対応する地元の臨床チームやオンラインのサポートコミュニティ、症状を緩和するエクササイズのチュートリアル、メンタルヘルスサポートへのアクセスなどを提供します。

NHSのイングランド当局は、COVID-19を生き抜いた人々が呼吸困難や疲労感、筋力の低下などを経験し、日常のタスクを遂行するための能力が低下していると指摘。さらに、心的外傷後ストレス障害や不安といった精神的な問題も抱えている可能性が高いと述べ、オンラインでのサポートが患者らの助けになると主張しています。なお、オンラインでサポートにアクセスできない人に対しては、印刷物が提供されるとのこと。

イギリスでは民間でもCOVID-19患者のグループが組織されているそうで、「Long Covid Support Group」というオンラインコミュニティのFacebookグループには1万7000人以上のメンバーがいるほか、Twitter上でも「#LongCovid」というハッシュタグで患者たちが個人的な体験を共有しています。

Mahase氏は、新型コロナウイルスは非常に新しいウイルスであるため、医学界やその他の広範な研究コミュニティが理解していないことも多いと指摘。「Long covid」に苦しむ人々に対応するためにも、より長期的な研究を実施することが必要だと主張しました。