バッテリー搭載で完全ワイヤレスで動作する「XGIMI Halo(ジミー ハロ)」
個人向けのプロジェクターと聞くと、スクリーンなどとあわせて視聴環境を構築するAV機器マニア向けの製品というイメージが強いが、最近ではコンパクトでポータブル機器として手軽に利用できる製品も登場している。+Styleが7月2日から発売を開始した「XGIMI Halo(ジミー ハロ)」も、本体にバッテリーを搭載し、ポータブルで利用できるプロジェクターだ。
Android TV搭載で単体での動画視聴などが可能
「XGIMI Halo」は、プロジェクターとしての機能のほか、Android TVとしても動作するのがポイント。Android TVにはNetflixなどのアプリが提供されているので、ほかの映像出力機器を接続しなくても、単体で映像コンテンツの再生が可能となっている。
明るい部屋でも視聴できる800ANSIルーメン
プロジェクターとしてのスペックは、投影解像度が1920×1080ドットで、明るさは600〜800ANSIルーメン。投影方式はDLPで、投影倍率は1.2:1となっており、投射サイズは30〜300インチ以上。投影距離2mで76インチという目安だ。
800ANSIルーメンは、ポータブルプロジェクターとしてはかなり明るい
一般的なモバイル・ポータブルプロジェクターは、150〜200ANSIルーメンというスペックの製品が多いため、XGIMI Haloの600〜800ANSIルーメンというのは、かなりハイスペック。この数値が明るいほうがくっきりと投射できるし、ある程度回りが明るい環境でも見やすい。
また投影解像度が1920×1080ドットとフルHDなのも◎。モバイル・ポータブルプロジェクターでは投影解像度が1280×720ドットというスペックも多く、投射サイズを大きくするとややぼやけた印象になってしまう。しかし、XGIMI Haloは明るさと解像度があいまって、ポータブルプロジェクターながら、高品質な映像が楽しめる。
実際部屋を明るくした状態で投影してみたが、十分視聴できる明るさ。筆者が個人所有している150ルーメンのモバイルプロジェクターは、部屋を真っ暗にしないとぼやけてしまうが、XGIMI Haloは無理に部屋を真っ暗にする必要もないので便利。
試しに天井へ投影。しっかりとした三脚を使えば投影方法は工夫できそう
ちなみにプロジェクター用のスクリーンへ投影したほうがきれいには映るが、平面であれば白い壁などにそのまま投影しても問題なし。排熱に気をつけて設置方法さえ工夫すれば、天井投影といった使い方もできそうだ。
ただし本体サイズはポータブルプロジェクターとしては大きめで、およそ幅113.5×奥行き145×高さ171.5mm。重量も1.6kgもあるため、気軽に自宅から持ち運ぶというサイズではない。あくまで自宅内での移動や、クルマで出かける際に持って行くといった使い方になる。
ちなみに本体底面には三脚用のネジ穴が用意されているので、三脚にセットして利用可能。この手のプロジェクターは、アングルの調整などで三脚とセットで使ったほうが便利だか、本体重量があるのでスマートフォンなどで使う簡易的な三脚を使うのは厳しい。レンズ交換式カメラなどで使う、耐荷重をクリアしている三脚を使いたい。
スマートフォンからもワイヤレスで投影
本体背面には電源ボタンのほか、USB 2.0、HDMI、電源ポートが配置されている。HDMIは入力端子で、ほかの映像機器からの入力を投影でき、パソコンやゲーム機などをつなげて、大画面での出力が可能。またUSB端子には、USBメモリーやHDD、SSDなどのUSBストレージを接続すれば、そこに保存されている動画や音楽ファイルが再生できる。
Wi-Fiは802.11 a/b/g/nに対応。Chromecastにも対応しているので、Androidスマートフォンの画面をワイヤレスで投影可能。またiOSデバイスもYouTubeアプリのようにChromecastに対応していれば、Androidスマートフォンと同じようにワイヤレスで投影できる。
スピーカーは5Wを2基搭載。Harman Kardonとの協業で高音質化のチューニングが施されており、特に人の声などが聞き取りやすく、会話の多いドラマではストレスなく楽しめる。ただし低音に若干物足りなさを感じた。アクションやSF映画などは、しっかりと低音をカバーするヘッドホンやスピーカーシステムを用意した方が満足できそうだ。なお、Bluetooth(4.2/5.0)も搭載しているので、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンも利用可能。XGIMI Haloの設置場所と視聴場所が離れていたり、大音量で楽しみたい場合などはBluetoothヘッドホンがオススメ。
2020-08-17 21:40:49