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最新ゲーミングラップトップ「Razer Blade Pro 17」レビュー:素晴らしい。けど、感動しにくい

見た目がかっこいいですよね!

新しい「Razer Blade Pro 17」について、米Gizmodoが「Razer Blade 15 Advanced」と比較しながらレビューしています。画面の大きさ、ディスプレイの美しさ、ポートの多さなど、評価すべき点は多々あるなかで、それらを打ち消すくらい大きな難点があったみたいですよ。

ゲーム用ラップトップのなかでも最高品質、見た目もいい製品を作っているRazor(レーザー)。特にBladeシリーズは、マットなブラックにすっきりした直線が印象的。以前には「ゲーマー向けのMacBook Pro」として紹介したこともありましたが、本当にそうだと思います。価格はもちろん、300Hzリフレッシュレート、キーごとのRGBライティングなどといった機能も含め。

ラップトップに2,600ドル(約27万8000円)という値段を出すからには、ほぼほぼ完璧を求めたくなりますよね。Razer Blade Pro 17は素晴らしいで製品です。が、過熱問題は見過ごせないかもしれません。詳しく見てみましょう。

Razer Blade Pro 17 (Early 2020)

これは何?:Razer Bladeゲーミングラップトップ17インチ。

いくら?:2,600ドル(約27万8000円)〜。

好きなところ:美しい300Hzディスプレイ、画面の大きさ、デザイン性、ポートの多さ。

好きじゃないところ:熱くなりがち、キーボードが小さめ、バッテリー寿命が短め。

比べてみると、どう?

新しい「Razer Blade Pro 17」は、「Razer Blade 15 Advanced」モデルと比較すると、ほぼ同じ仕様、同じ価格になっています。どちらもIntel Core i7-10875H CPU、16GB RAM、512GB SSD、フルHD 300Hzディスプレイ搭載です。

違いとしては、17インチのディスプレイがはるかに大きいこと、GPUの性能が低めなこと(RTX 2070 Max-Q)が挙げられます(Blade 15 AdvancedのGPUは、RTX 2070 Super Max-Q)。ゲームによっては、フレームレートの違いが大差ないこともあります。

一方、パフォーマンスには明確な違いがみられます。ビデオエンコーディングやレンダリングタスクで非常に高速なものを期待している場合、Blade 15 Advancedのほうが(GPUの違いにより)わずかに高速です。BlenderでGPUを使用して3D画像をレンダリングすると、Blade Pro 17は8分19秒かかったのに対してBlade 15 Advancedは8分ちょうどでした。

Blade Pro 17のファンをフル回転させた状態で(後に詳述)『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (Shadow of the Tomb Raider)』のベンチマーク結果は、ウルトラ(または最高のグラフィック設定)で平均1,080p、60Hz。『ファークライ5』で91、『トータルウォー: ワーハンマーII(Total War: Warhammer II)』で84、『メトロ エクソダス』RTXオフで83、オンで48。

Blade 15 Advancedの場合、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』で平均102 fps、『ファークライ5』で100 fpsでした。こうやって比べてみると結構な差ですよね。そんなこんなで、15インチモデルのほうが同じ価格なのに優れたGPUがゲットできるということは覚えておいて損はありません。

Blade Pro 17のよいところは?

Blade Pro 17は多数のポートを搭載しています。2.5Gb Ethernet、USB 3.2 Gen 2は3つ搭載、 (15 Advancedと同様)USB-C 3.2 Gen 2ポートやThunderbolt 3 (USB-C)もひとつずつあるほか、HDMI出力、SDカードリーダーも搭載しています。

ラップトップにSDカードリーダーが搭載されているのは、趣味で写真を撮る人(私)にはありがたいところ。USB-Cの普及によって珍しくなってきましたからね。外付けのカードリーダーを購入する必要がないのは普通によろこばしいことです。

それからイーサネットポートはゲームのダウンロードの高速化、インターネット接続のトラブルシューティングの簡易化、有事の安定性向上にも役立ちます。一方でイーサネットポートがあるために、ラップ(膝)に置いて使えるラップトップではないかもしれない…ということに気づいてしまいました。

「熱くなりすぎる」問題!

もちろん、デスク上では十分快適に作業することができます。注意したいのは、キーボード上部(キーやボタンがないところ)の温度。特にリソースを大量に消費するゲームで最高の設定でプレイしたいときには、51度という高温に達することも。キーやボタンがないので触ることはないかもしれませんが、とにかく注意が必要です。

とはいえ、上述のようなシチュエーション以外のその他の作業をする場面では熱くなることはありません。が、このラップトップを膝の上に置いて何かしようとはいまだに思えません。

HWInfoによると、Blade Pro 17のIntel Core i7-10875Hはフル稼働で最大98度に達したといいます。(このCPUの最高動作温度は100度)。同プログラムによれば、ほぼすべてのコアでサーマルスロットリング(CPUの過熱防止として温度を低下させる機能)が確認されたといいますが、CPU周波数は最大で4.88 GHzに到達したとか。

つまり、もっとパワーを期待したい場合には追加でクーラーを購入するか(それですべて解決とは考えられませんが…)、過熱の問題がない、もっと大きくて分厚いラップトップを選ぶ必要がありそうです。個人的にはBlade 15 Advanced、Acer Predator Triton 500あたりがオススメです。あとはMSI GS66 Stealthもなかなかいいでしょう。

その他懸念事項について

Razer Pro 17についてもうひとつ注意したいのが、Windows 10での電源オプションは「バランス」のみであること。プロセッサに関しては「アクティブ」や「パッシブ」モードも設定できますが、それも電源がつながっているか、バッテリー駆動時のみ。

アクティブモードは、CPUの速度が低下する前にシステムがファンを作動させることを意味し、パッシブモードは、システムがファンの作動を開始する前にCPUの速度を下げることを意味します。

プレインストールされたランチャーでファンの速度を設定することはできますが、効果はまちまち。最高温度が95°Cまで低下したくらいです。ただし、周囲の部屋の温度を下げると問題が解決することも。冷房が21°Cに達したときは、シャーシ上部が48度まで下がりました。

Intel第10世代プロセッサを搭載したゲーミングラップトップはいくつか試してきましたが、i7-10875Hにとってこうした過熱問題やスロットリングはつきもののようです。

Blade 15 AdvancedやGigabyte Aorus 17Gに関しては以前もお伝えした通りですが、Acer Predator Triton 500、Lenovo IdeaPad Gaming 3、MSI GS66 Stealthに関してはIntel Core i7-10750H搭載で例外です。i7-10750Hは6コア/ 12スレッドのプロセッサーで、i7-10875Hは8コア/ 16スレッドのプロセッサーです。i7-10875Hの方が熱を分散する効率が低いのがわかります。

パフォーマンスではなく画面の大きさにこだわりがあるという場合、Blade 15 AdvanceでなくBlade Pro 17を検討したいという人もいるかもしれませんが、個人的にはこの過熱問題は見過ごせないかな、と考えています。

イーサネットポートがあるのはうれしいのですが、Razer Blade 15 Advanceと同じ価格なことを踏まえるとやはり、Blade Pro 17にはあと一押し何かしらの素敵な特徴があれば...と思ってしまいます。

メモ

・ゴージャスなラップトップ。指紋が目立ちやすい。

・イーサーネット、HDMI、SDカードポート搭載。

・Blade 15 Advancedのパフォーマンスや機能性と同価格、同程度。

・バッテリー寿命は3時間36分と短め。

・冷却をMaxにしてもCPUが熱くなりがち。