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ASUSがTiger Lake世代のモバイルPCを一挙公開、3300×2200液晶搭載機や1kg切りモデルなど

大手PCメーカーの台湾ASUSが、新型ノートPCのオンライン発表会『BULIT FOR BRILLIANCE』を2020年9月3日(台湾時間)に開催。2020年の主力モバイルノートPCが多数発表されました。

ほとんどの機種において、CPUにインテル製第11世代Core“Tiger Lake”を搭載し、処理速度を強化。発表会では性能の詳細については触れられませんでしたが、Tiger Lakeの特徴として、とくにGPUは大幅な速度向上が望めます。

また、それぞれの機種ごとに個性的、かつ強力な特徴も有しており、例えばコンシューマー向けの高級・主力機『ZenBook S』では縦横比3:2、解像度3300×2200、色域はDCI-P3 100%というユニークな液晶パネルを搭載。

さらに360度ヒンジのタブレット兼用機『ZenBook Flip S』では、4K有機EL画面を搭載しながら13.9mmの世界最薄を実現。加えてGeForce MX 450搭載で1kgを切る『ZenBook 14 Ultralight』やセカンド画面兼用タッチパッドが5.65インチにまで大型化した『Zenbook 14』、さらには15インチの4K有機EL画面で世界最小を実現した強力ノート『ZenBook Pro 15』など、非常に魅力的なモデルが多数揃う布陣となっています。

ここでは、今回発表された多数の機種のうち、とくに人気となりそうな7モデルを紹介します。なお価格や発売時期、また日本での投入予定に関しては、現段階では公開されていません。

高画質な3:2液晶を長時間使える高級機『ZenBook S』

モバイルPCのヘビーユーザーに人気となりそうなのが、高級モバイルノートPC(クラムシェルタイプ)『ZenBook S』の新型です。

最大の特徴は、縦横比3:2、解像度3300×2200、13.9インチという他にない仕様の最新世代液晶パネルを搭載する点。色域ではDCI-P3を100%カバー、最大輝度は500nitと、非常に魅力的な仕様を網羅しています。

さらに4辺ナローベゼル化により、画面占有率は92%。ライバルとなるデルXPS 13とも比肩できる狭額縁っぷりとなっています。

また、重量は1.35kgと昨今では若干重めですが、バッテリー容量は67Whと非常に大きいため、公称バッテリー駆動12時間をキープする点も特徴。本来バッテリー駆動時間では不利な高解像度・高画質な液晶パネルを搭載しつつ、長時間のモバイルにも耐えるという位置づけです。

もちろん、CPUには第11世代Core“Tiger Lake”を搭載。RAMは最大16GB、SSDは最大1TB(もちろんPCI Express接続/NVMe仕様)と、高級機の水準(RAM 32GB仕様がないのが若干残念ですが)。

もちろん拡張端子には、Tiger Lake内蔵コントローラーによるThunderbolt 4(兼USB Type-C)を2基搭載。ASUSが昨今注力するテンキー兼用タッチパッドも採用します。

有機EL搭載で世界最薄『ZenBook Flip S』

こちらは360度ヒンジを搭載した、タブレット兼用(いわゆる2-in-1)タイプの高級ノートPCです。

特徴は、4K(3840×2160)解像度のタッチ対応有機EL(OLED)画面を搭載しつつ、厚さ13.9mmと1.2kgの軽量を実現した点。さらにバッテリー容量はこちらも67Whと大きく公称駆動は最大15時間と、4K有機ELモデルとしては長めです。

画質面に関しても有機ELパネルだけあり、色域はDCI-P3 100%、HDR表示に関してはVESAの『VESA DisplayHDR 400 True Black』認証をパスするなど、高い水準をキープします。ただし一方で、ベゼル部は上下が太めといった点も。

また、ペン入力に関しては、MPP 2.0ベースの筆圧4096段階対応仕様。ASUSらしく、他社では伏せられがちなペンのオン荷重についても「10~300g」と明示しています。

もちろんCPUには、第11世代Core“Tiger Lake”を搭載。基本性能はZenBook Sと同じく、RAMは最大16GB、SSDは最大1TB(PCI Express接続/NVMe)となります。もちろんThunderbolt 4も搭載。

なお、ZenBook Flipシリーズとしては『ZenBook Flip 13』も用意。共通のボディに、超低消費電力(通称“1Wパネル”)仕様のフルHD解像度画面を搭載します。

ついにZenBookで1kg切り『ZenBook 14 Ultralight』

ビジネス向けノートPCでは1kg切りのモデルを用意しているASUSがついにコンシューマー向けに用意した、14インチ画面で980gの「軽量ZenBook」です。

高品質なマグネシウムボディにより、高い堅牢性を保ちつつ1kg切りと14.9mmの薄さを実現。また画面は4辺ナローベゼル設計により、ZenBook Sと同じく92%の画面占有率を実現しています。

また、その軽さにも関わらず、単体GPU(NVIDIA GeForce MX450)搭載モデルも用意。CPUは他と同じくTiger Lakeですが、グラフィックス性能は今回発表されたモバイルノートPCの中でも高めに位置するのが面白いところです。

もちろん拡張端子は、Thunderbolt 4を2基搭載。RAMも最大16GB、SSDは最大1TBでPCI Express接続/NVMeなど、GPU以外の基本性能も他モデルに劣りません。

軽さはそのままに速度向上『ExpartBook B9』

870gからの軽さで好評の14インチビジネス向けノートPCにも、Tiger Lake搭載版が登場。現行モデルと基本的な本体構造は同じですが、CPUの世代交代による速度向上と、Thunderbolt 4の搭載を実現します。

公式重量は880gからと少しだけ増していますが、マグネシウムリチウム合金による軽さをほぼそのままに、また、現行モデルから共通する「SSD用M.2スロットが2基」という特徴を活かし、SSDのRAID構成もサポート。さらなるストレージの高速化も望めます。

合わせて現行世代の特徴である、米軍調達規格『MIL-STD-810』仕様をパスする耐久性、そして現行機種の隠れた特徴である「有線LAN兼用のmicroHDMI端子」(専用アダプタにてRJ-45端子に変換できる)も、そのまま継承します。

もう一つの隠れた特徴としては、アクセサリー用の化粧箱が挙げられます。開けて展開することで、ノートPC用スタンドとして流用が可能というちょっと面白い機能を有しています。

液晶タッチパッドを継承する『Zenbook 14』

ユニークな液晶画面搭載タッチパッド『ScreenPad 2.0』を搭載するスタンダードモデルも、合わせてTiger Lake搭載に世代交代。

標準のWindows操作に加えて、タッチパッド画面でのアプリ起動やスマホ連携での着信、テンキー機能など、操作をスムーズにする各種機能が使えるのが売り。本体に対して大きめの5.65インチというサイズにより、セカンドディスプレイとしての実用性も有します。

それでいて重量は1.29kg、薄さは16.9mmと、十二分にモバイルノートPCの範疇に収まっているのもポイント。画面は4辺ナローベゼル設計。天面側6.1mm、底面側では3.3mm、左右2.6mmという細さにより、画面占有率は92%を達成しています。

もちろんXeグラフィックスによるGPU速度向上や拡張端子のThunderbolt 4化など、Tiger Lake側の持つ特徴もそのまま網羅します。

15インチ有機ELで最小本体『ZenBook Pro 15』

4K解像度の15インチ有機EL(OLED)を搭載したモデルの中で本体サイズ最小を謳う、動画や写真編集ユーザー向けのパワー型ノートPC。重量1.8kg、厚さ17.8mmと15インチ級として比較的軽量な本体に、ミドル級ゲームノートPC並みの高性能を備えます。

なおこのモデルは、TDP 45WのHシリーズを搭載することもあり、CPUはTiger Lakeではありません(このTDPクラスでは、Tiger Lake世代はまだ先の登場となるため)。第10世代Core iの“Comet Lake-H”を搭載します。

加えて単体GPUとして、NVIDIAの『GeForce GTX 1650 Ti』を搭載。4K有機EL画面の高画質を強力なGPU性能で支えます。

アピールポイントである本体の小ささは、有機ELパネル搭載機ではまだ珍しいナローベゼル設計によって実現。画面占有率は88%と、液晶パネル搭載機ほどではないものの高い水準を実現しています。

さらにタッチパッドは、こちらも液晶画面搭載の『ScreenPad 2.0』仕様。5.65インチの液晶サブ画面としても使えるため、「画面はいくらでも欲しい」という局面も多い写真や動画編集で威力を発揮します。

このように今回のASUSノートPC新製品群は、Tiger Lake搭載による基本性能強化のみならず、それぞれに個性的な特徴を備えたモデル。

またラインアップ全体で見ると「全部入り」的なモデルがない点もミソで、それぞれが他にない特徴を持っていることから、製品選びに悩む(悩める)楽しさも備えています。

いずれにせよこれらの機種は、Tiger Lake世代のモバイルノートPCとしても十二分に戦闘力を備えた水準。とくにZenBook Sなどは、ヘビーユーザーの心をガッチリ掴む画面仕様から、日本で発売されれば高い人気を集めそうです。