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Ryzen 7 4700U搭載モバイルPC「ASUS ZenBook 14」薄さ14.3mmで1.25kg

先週、ASUSは海外にてインテル第11世代CPUを搭載したモデルを多数発表したばかりですが、本日9月10日にAMD Ryzen 4000Uシリーズを搭載した新製品が発表されました。今回は、その中から事前にお借りした1台「ASUS ZenBook 14 UM425IA」をレビューします。

アルミ合金で耐久性も備えたボディ

「ZenBook 14」と一口に言っても、さまざまなモデルが用意されていますが、今回発表されたモデルは薄型軽量で極ノーマルな仕様のモデルです。

まずは外観からチェックしていきましょう。シャーシと天板は、ダイアモンドカットを施したアルミニウム合金を採用。ZenBookシリーズの象徴とも言えるASUSのロゴを中心にした同心円サークルのヘアライン加工も施されており、パイングレーのカラーとも相まって、落ち着いた印象になっています。

サイズは約319mm×210mm×14.3mmで、A4サイズより横幅が22mm長い程度。厚さは14.3mmと非常に薄くなっています。それでいて、米軍調達規格「MIL-STD 810G」認証をクリアしているので、耐久性も十分確保されています。

重量は1.25kg。実際に持ってみると1kg超えではあるものの、見た目のサイズ感からか十分持ち運んで活用したいと思えるレベルになっています。

天板を開くと、目に飛び込んでくるのが狭額縁仕様の14インチフルHDディスプレイです。両サイドが2.5mm、上部は8.9mmで、画面占有率は90%。上部センターにはWindows Hello対応のIRカメラも内蔵されており、顔認証によるログインも可能となっています。

キーボードは、ボディーの横幅をいっぱいに使っていて、キーピッチは19.05mmのフルピッチサイズ。キートップサイズは、一部のキーで幅が狭くなることもなく打ちづらいことはありません。

キーストロークは1.4mmを確保、薄型ボディーなのにしっかりとした打鍵感もあるので、個人的にはタイピングしやすく感じました。強く叩かない限り比較的静音性も高いので、スタバのような場所でもまわりに気を使うことなく使えるでしょう。

そして、ZenBookの特徴でもあるエルゴリフトヒンジにより、約3度の傾斜がつくのも、タイピングのしやすさを向上させています。それと同時に、この機構により、底面に吸気口を配置。ディスプレイ下部へ向けて排気する仕組みになっており、薄型でありまがら冷却性能を確保しています。

また、底面の手前両サイドには出力1Wのスピーカーを配置。harman/kardonの認証を受けており、実際にJ-POP系の楽曲を聞いてみましたが、低音域は十分ではないものの、高音域の明瞭感と包み込まれるような音の広がりを感じました。

タッチパッドは、左右センターに配置されていて、キーポジションから若干右によっているので、使う人によっては使いづらいと感じるかもしれませんが、横幅が広いので個人的には違和感なく使えました。右ボタンは、右下部分を押さないとカチッとクリック感があっても左クリックになるため、このあたりは慣れが必要かもしれません。

スペック面を見ていくと、冒頭でもお話したとおりCPUはAMD Ryzen 7 4700U (2GHz / 最大4.1GHz)モバイルプロセッサーを搭載。8コア/8スレッドで、Radeon グラフィックスを内蔵しています。

メモリーは16GB(8GBモデルもあり)で、LPDDR4X-3733と低電圧・低消費電力モデルを採用。ストレージはPCIe 3.0接続のSSDで、容量は512GBとなっています。通信まわりは、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応。最大2400Mbpsで通信可能となっています。

インターフェースは、右サイドにUSB 3.0(Type-A)×1とSDメモリーカードリーダー。左サイドにはUSB 3.1 Gen2(Type-C)×2とHDMI端子を備えています。また、有線LAN接続用アダプターとヘッドホンジャックアダプターが同梱されていて、普段使いで不満に思うことはないでしょう。

充電はUSB Type-C端子接続の電源アダプターで行います。65W出力のアダプターですが、コンパクトなため出張など持ち運ぶのも苦にはならないでしょう。また、5~20VのUSB Type-C接続のアダプターやモバイルバッテリーを接続して充電も可能。充電アダプターを忘れてしまったときでも、スマホなどの充電アダプターで代用できます。

Ryzen 7 4700Uの性能をチェック

いくつかベンチマークテストを実施してみた。なお、開発機での検証のため製品版とは異なる可能性があることをあらかじめご了承ください。

まずは、定番のCPU性能を計る「Cinebench R20」から。結果はマルチスレッドが2743pts、シングルスレッドが477ptsとなかなか高い数値が記録されました。

アプリケーションの性能を計る「PCMark 10」では、スコアが4556と内蔵GPUとしては十分な性能を発揮しています。

内蔵GPUではいりますが、「3DMark」も実行してみました。結果は以下のとおりで、さすがにゴリゴリの3Dゲームをやるには厳しいですが、ビジネスアプリ中心の使い方ならなんの問題もないレベルです。

ただ、念のためライトな3Dゲームとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフトVer.1.51」を実行してみました。結果はフルHDでも「とても快適」との評価なので、このぐらいのゲームであれば十分楽しめそうです。

もう一つ、ストレージの性能を計る「CrystalDiskMark 7.0.0」を実行してみました。結果はシーケンシャルリードで1580MB/秒ということで、ミドルクラスレベルの速度でした。

短い期間でしたが、使ってみた感想としては、起動も早くサクサク使えてなんの不満もありませんでした。初期設定の表示スケールが150%だったので100%にして使用しましたが、14インチなので筆者のような老眼気味でも大丈夫でした。とにかく剛性は強く片手でパームレストの端を持ってもたわむことはありません。片手でも開閉できますし、持ち運んで使いたいと感じる一台でした。

バッテリー駆動時間は、公称最大21時間ですが、「BBench 1.1」を使って輝度を10%にしキーイルミネーションはオフ、Web巡回とキー入力をする設定で計測してみた結果は、約12時間でした。公称値からはだいぶ違いますが、12時間もてば1日利用するには十分でしょう。60%まで充電する時間は49分とのことなので、ちょっとの充電でも駆動時間を延せます。

価格は税別13万1637円(16GBモデル)、10万8910円〜(8GBモデル)とこれだけの性能を発揮する14インチモバイルノートとしては、非常にコスパが高いのではないでしょうか? タッチパッドにスクリーン表示したり、2画面構成のモデルなど、ユーザーの意表をつくモデルを次々と発表しているASUSですが、シンプルでかつパワフルなモバイルノートを求めているなら、選択肢の1つとしておすすめしたいモデルでした。