1990年代から2000年初期にかけて名を馳せた牛柄模様のパソコンブランドGateway(ゲートウェイ)が、新製品を引っさげて復活しました。今回、発売のノートPCはIntelやAMDのプロセッサとNvidia RTXグラフィックス カードを搭載し、Walmart(ウォルマート)で独占販売されると発表されています。
このためにWalmartに行くという発想はそこまで魅力的ではありませんが、お手頃でちゃんと信頼できるマシンを作ってきたGatewayの歴史を考えると、この動きは理解できます。Gatewayの店舗は遠い昔になくなってしまったので、同ブランドは店舗販売を続けるための実店舗が必要だったのです。
Gateway新製品は今までとは別物
新発売のノートPCをざっと見たところ、他の人気ブランドとの競争といった面では万人受けしそうな感じ。Gatewayは2007年にAcer(エイサー)に買収された後も製品の製造を続けていましたが、今回の新製品ほど話題になるものはありませんでした。それに発表されたノートPCは洗練された現代的な見た目で、かつてのGateway製品とは全くの別物です。
Creatorシリーズは2モデル
新Creatorシリーズは2モデルあって、第10世代Intel Core i5にRTX 2060か、AMDのRyzen 5 4600HにGTX 1650かで、どちらもTHX Spatial Audioを搭載。価格は900ドル(約9万5000円)から。両モデルとも15.6インチのフルHDディスプレイですが、Intel搭載モデルのほうが高価です。WalmartのサイトにはAMDモデルが800ドル(約8万5000円)、Intelモデルが1,000ドル(約10万6000円)と表記されていますが、プレスリリースに記載の価格はそれより高くなっています。いずれにせよ、スペックからして両モデルはそこそこお手頃なゲーミングノートPCとなりそう。
Ultra Slimシリーズは6モデル
Ultra Slimシリーズは6モデル用意されており、11.6インチディスプレイにAMD A4プロセッサ搭載だと価格は200ドル(約2万1000円)から。よりハイエンドなモデルは14.1インチか15.6インチでCPUはIntel Core i5まで選択可能。どれもTuned by THXのオーディオです。
タブレットもあるよ!
2モデルあるタブレットは8インチ版が70ドル(約7,400円)から。Android OSを搭載し、A50プロセッサを採用。さらに11.6インチのタッチパネル対応2-in-1の価格は300ドル(約3万2000円)で、Microsoft 365 Personal1年分と1TB分のOneDriveクラウドストレージがつきます。
新製品はいずれもWalmartからの発売で、年内にはさらに製品がリリースされる予定です。
多くの人々がリモートワークや自宅学習をしている今、仕事や勉強をちゃんとこなせる低価格ラップトップの需要は大きくなっています。AcerがGatewayブランド名の下で、目立つ形で新製品を発表したのも納得できます。
米GizmodoのNelius記者のように、かつてGatewayのパソコンを使ってきた人たちにはうれしいニュースですね。
2020-09-15 23:19:28