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「Galaxy Note20 Ultra」に込められたサムスンの新戦略、ファーウェイ端末のアップデート問題、スマホ業界の気になる裏話

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回はサムスンの「Galaxy Note20」シリーズと、ファーウェイ端末のアップデートの最新事情について議論します。

Galaxy Note20シリーズは「Ultra」がメイン

房野氏:サムスン電子の「Galaxy Note20」シリーズが発表されましたね。

法林氏:すごくよくできている端末だと思う。欲しいものが入ってるし、手書きメモが録音音声とリンクするとか。

石川氏:でも、Sペンの収納場所が反対側に変わったのは違和感ありますよね。

房野氏:以前からNoteを使っていた人は慣れが必要かもしれないですね。

法林氏:山根さん(携帯電話研究家の山根康宏氏)が指摘していたけど、カメラがあの位置に来ると、Sペンの収納位置はあそこにならざるを得ない。仕方がないかなって気がする。

石野氏:Sペンの書き心地、レイテンシ(遅延)がApple Pencil並みになったのは評価ポイント。ただ、ちょっとカメラは盛り過ぎじゃないかと。

石川氏:カメラ、厚みがあるよね。

石野氏:厚すぎというか、「デジタルカメラじゃないんだからさ」というのは少し思う。「Galaxy S」シリーズは「Ultra」が最上位の別枠みたいな扱いでしたけど、Note20シリーズの場合、「Note20 Ultra」がメインっぽい扱いになっているじゃないですか。

法林氏:メインですよ、「Ultra」がメイン。「Galaxy Note20」は安いバージョン、AQUOSシリーズでいえばsenseですよ。

石野氏:senseほどスペックは落ちてないですけど(笑)。Note20はフラットディスプレイだったり解像度が抑えめだったりして、“Galaxy Note20-(マイナス)”みたいな感じ。そう考えると、メインモデルにあのクラスのカメラが本当に必要なのか問題が……

石川氏:マーケティング的には「Ultra」を推しているけど、実際に売れるのはNote20でしょ?

法林氏:でも、Note20のディスプレイはフルHDだよ。結構、落としている。

石野氏:中途半端にスペックを落とすと売れなかったりするじゃないですか。

法林氏:そう。言ってはなんだけど、結構、スペックは抑えてる。iPhoneでいうと、11 Pro/Pro Maxに対して「iPhone SE(第2世代)」の中間くらいまで落ちてしまっている。Galaxy Note20はもしかしたら、キャリア採用されないんじゃないかなと思っている。

石野氏:「Galaxy S10」シリーズの時に「S10」「S10+」の下に「S10e」を作って、S10eは多少安い。スペックはまぁまぁフラッグシップなんだけど、すごく中途半端で、結局あまり売れなかった。Note20はそうなりそうな感じがするんですよ。

法林氏:Note20 Ultraは絶対、ドコモとauどちらも採用する。Note20は、もしかしたら2社は採用しないってこともあり得る。両社とも「Ultra」だけで、もしかしたらNote20は楽天モバイルが扱いたいと言って売るかもしれない。

スマホのカメラ機能は行き着くところまで到達した?

石野氏:「Ultra」はちょっと振り切りすぎているというか。デジカメじゃないんだから、もうちょっとカメラ部分をフラットにしてよと思った。

法林氏:スマホのカメラは行き着くとこまで来たかなと最近感じている。外出自粛気味な時期なので、どこかに行けるわけじゃないけど、そんな中、友だちでMVNOを使ってるキャンプ好きの人が居て、山とか島とかで、よく写真を撮ってるのね。元々、SIMフリーのファーウェイ端末を使っていたんだけど、評判がいいので、「P30 Pro」をヤフオクで買ったわけ。早速、キャンプに行って、一眼レフとP30 Proで夜空を撮ってみたら、どちらでも普通に天の川が撮れちゃう。スゴいなって思ったけど、本人は「それ以外は今までのスマホと変わらないね」と言うわけです。

そう考えると、今のスマホのカメラって、何十倍ズームとか、月が撮れるのはすごいけれど、そういうスペックがどこまで必要なのかなって思っている。マルチカメラは大事だし、ボケ味の効いた写真が撮れるのも格好いいし、子どもがいる人は子どもたちの姿をムービーで格好よく撮れるけど、それ以上の機能がいるかといわれると、うーんという気がしている。そう考えると、Note20 Ultraのあんなすごいカメラがいるのかと。

石野氏:前の「Galaxy Note10」シリーズのカメラでも十分満足していた。「Xperia 1 II」を使ってみて思ったのは、オートで撮ることに慣れ過ぎていて、逆にソニーのデジタルカメラのように撮れるアプリ「Photography Pro」が面白いなって。設定をミスすると、結構失敗するんですよ(笑)

法林氏:それはたぶん、石野君が普段、仕事でデジカメを使っているからそう思うんですよ。普通の人は、カメラを起動してパチッ、撮れた、きれい/汚いの違いでしかない。ユーザーがスマホのカメラにどこまで求めているかを見極めるタイミング。カメラは重視されているけれど、2万円のスマホのカメラと12万円のスマホのカメラで、ものすごい差があるかというと、ある場合もあるけど……

石野氏:明るい場所で撮ればそんなに変わらないですよね。

法林氏:そういう感じがちょっとする。僕は、富士通の「arrows 5G」や「TCL 10 Pro」も触ったけど、それくらいの端末とXiaomiの「Mi Note 10 Lite」や「Redmi Note 9S」が違うかといったら、下手したらXiaomiの方がきれいな写真が撮れる。

石野氏:ファーウェイの「P40 lite 5G」もセンサーサイズがXperia 1 IIと同じだし、夜景を撮るとXperiaよりきれいに撮れるんですよ。

法林氏:ファーウェイは、カメラを起動して構えて撮ったらきれいに写るということが、ちゃんと具現化できている。

石野氏:「Xperia 1 II」は工夫して撮りたくなる。楽しいことは楽しい。コンセプト通りというか、ソニーはそこを狙っていたので目的を果たせている。そうなんですけど、そんな使い方をする人がどれくらいいるか。

石川氏:ソニーの画作りは好みが分かれるだろうなって気がします。カメラをやっている人に言わせるとかなり自然に撮れるけど、ファーウェイ端末からXperiaに変わったら物足りなさを感じるだろうな。

石野氏:Xperia 1 IIのレンズはすごいと思う。明るいところで撮ると、すごく澄んだ絵になるというか、すごくきれいに撮れる。

房野氏:明るいところの写真はとてもきれいですね。でも、夜景はファーウェイの方が良かった。

法林氏:Xperia 1 II、夜はいまいちだよね。

石野氏:そうですね。ただ、明るい太陽の光の下で撮ると、なんだろう、写真家が撮ったみたいなクリアな写真になる。明るい屋外で撮らせたら他の端末よりきれいですけど、それが伝わるかといわれると微妙なところ。

法林氏:どこまでカメラを追求するのかは難しい。プリズムをかませてズームができるとかもわかるんだけど、その望遠で撮る機会は1年に果たして何回あるかと思うと……かといって、その機能がなかったらなかったで不満なんですよ。一緒にいるヤツが「こんなの撮れた!」といっている中で、自分のスマホで撮れなかったら悔しいじゃないですか(笑)

石野氏:Xperia 1 IIは、3倍レンズを使うよりも、標準で撮った写真を3倍に拡大した方が下手するときれいに見えるくらい望遠がダメ。

石川氏:Xperiaは望遠を諦めているじゃないですか。「望遠にしてもきれいな写真は撮れないよ」っていう割り切った思想。

石野氏:完全におまけですよね。

石川氏:そう。サムスンやファーウェイはスペック重視だから、100倍ズームだといっているけれど、どう考えても100倍ズームではきれいに撮れない。そもそも画質が荒いし、ブレブレになるし。無理なんだけど、スペック至上主義でああいう製品になっているんだなと思います。

「Pixel 4a」はバランスのとれた端末

石野氏:Googleの「Pixel 4a」はバランスがいいですね。あの値段であの写真が撮れるのはP40 liteと並んで衝撃というか。当然、PixelはGoogleのサービスが使えるし。

石川氏:だけど、Googleはなんでこのタイミングで5G端末を発表するんだと。なぜ次のモデルの5G対応をチラ出しするんだか。

法林氏:そう、「4a」を買えないじゃんって感じ。

石野氏:Pixel 4aは遅れたと言っていましたよね。「4a」の発売が遅れてこのタイミングになってしまったので、すぐに出る次の端末のことを言っておかないと、あとでものすごく責められる。それを防ぐために言ったわけですよね。

石川氏:例年、「a」は5月に開催される開発者会議「Google I/O」のタイミングで発表されていた。

石野氏:3か月遅れると次のシーズンになっちゃいますからね。

石川氏:次のモデルは早ければ10月に出る。そうなると2か月しか間がないし、言わざるを得ないかな。

法林氏:Pixel 4aはいいところを突いてきたなと思った。

石川氏:やっぱりPixelはメインモデルじゃなく「a」ですよ。

石野氏:うん、「a」ですよ。

石川氏:メインは明らかに高額じゃないですか。

石野氏:そう、そして質感も「a」に合わせて作っているのかなって気がする。

石川氏:10万円も出す質感じゃないだろって思うんだけど、「a」の値段(Googleでの購入価格は4万2900円)になると納得する。

石野氏:あの質感にするなら素直にポリカーボネイトだよねって。

房野氏:でも、Pixel 4aはますますチープじゃないですか?

石野氏:ますますチープでも、ポリカーボネイトっぽい質感を出しているじゃないですか。

法林氏:ポリカーボネイトは優秀だよ。衝撃に強いし、軽くて丈夫。

石野氏:割れにくいし。

法林氏:「あんなプラスチックの端末」とかいう人もいるけど、いい素材だよ。

房野氏:見た時に安っぽさを感じちゃったんですよね。

石野氏:Pixel 4は、手触りがいいとか日常生活になじむとか言っていたけど、だったら最初からポリカーボネイトでやればいいじゃん、なんでガラスを使うんだって思った。素材選びを失敗しているじゃんと。

石川氏:Pixel 4はガラスを使ってあの質感だもんね。

石野氏:あえてあの質感にしたというなら、最初からポリカーボネイトでいいんじゃないかと。発色も良くなるし。なぜわざわざガラスを使うのか。

法林氏:Pixel 4aは重さが143グラムしかない。軽いし、ケースを付けて持ち運んでも、すごく楽。

石川氏:次が控えているので、カラー展開もせずJust Blackの1色のみ。モデルも「XL」がなくPixel 4aの1種類しかないから、逆に選びやすくて良かった。「4a」は万人に勧められるスマホになっていると思う。

法林氏:うん、スタンダード。

房野氏:キャリアはソフトバンクが扱っていますね。

法林氏:ケース(Pixel 4a ケース 5280円)がちょっと高めだけど、ファブリックのケースで3色ある。

石野氏:なんでGoogleはケースが高いんですかね。

法林氏:もうちょっと安くてもいいよね。でも、海外はケースにレザーとかじゃなくて再生素材を使うのが流行みたいだね。「Pixel 3a」シリーズも「Pixel 4」も、こういう素材のケースがあったよね。

石川氏:ずっとそれです。

法林氏:軽いし、僕はOK。Pixel 4aはほどほど感があって、僕は大変良い端末だ思う。

石川氏:本当にいい端末。Pixelは「a」を待てというゆえん。

石野氏:Twitterで「Nexus 5の香りがする」「Nexus 5の再来だ」と投稿している人がいた。今のY!mobile、かつてのイー・モバイルが売りさばいた「Nexus 5」。

法林氏:クルマに乗る人間として気に入らないのは指紋センサーが背面にあること。顔認証があればと思うんだけど、ないんですよね。そこらへんは突っ込みどころだけど、バランスが良くていい端末だと思う。

石野氏:それで4万2900円でしょ。iPhone SEと並んで今年の名機かもしれない。

法林氏:Pixel 4aの方が遙かに名機。

石野氏:まぁまぁ(笑)。カメラの写りは断然Pixel 4aの方がいいですね。

法林氏:サイズもコンパクト(5.8インチディスプレイだが、5.7インチのPixel 4より高さが3ミリほど減った)。僕は大画面の方が好きだけど、サイズ感は大事だなと思う。ちゃんと市場があるし。

石川氏:日本的にはそのサイズですね。

既存のファーウェイ端末もアップデートができなくなる!?

房野氏:ファーウェイの禁輸制限の例外措置延長がとうとう終わって、今までGoogleのアップデートに対応していた既存のファーウェイ端末もアップデートできなくなると言われています。どうなるのでしょうか。

石野氏:ファーウェイは、今後はちょっと厳しい。Googleとの取り引きが完全に禁止されてしまって、一時許可が延長されていない。GMS(Google Mobile Service)を含んだAndroidのアップデートは、恐らく現状ではできないですけど、セキュリティアップデートができなくなるんじゃないかと言われていることについてはちょっと違うと思います。セキュリティアップデートはパッチを当てるだけなので、ファーウェイの技術力を持ってすれば、自分たちで作れる。

法林氏:Androidはオープンソースなので、みんなで作っている。ファーウェイ側が指摘して修正しているものもたくさんある。そういうものを最終的にとりまとめて、Androidの修正パッチという形でGoogleが提供している。その中には当然、ファーウェイがやったものも含まれている。ファーウェイ自身がAndroidを修正することは不可能ではない。それが禁止されることになると、Androidを使っているものは全部禁止ということになるので、オープンソースの意味がなくなる。

石野氏:ちょっと怖いのは、ファーウェイが参加しなくなってくると、Android自体のウィークポイントを塞げなくなるんじゃないかということ。

法林氏:それはあるね。

石川氏:開発力が落ちるよね。

法林氏:ファーウェイの存在意義は大きい。世間の人たちがどう解釈しているのかはわからないけど、実はファーウェイはたくさんコントリビュート(Androidの改善に貢献)している。ソニーやシャープも結構やっている。ファーウェイ側から供給される改善がなくなってしまうのは、ユーザーにとってちょっと怖い。

石野氏:Android 10の「ジェスチャーナビゲーション」はファーウェイのコントリビュートですよね。PCモードみたいなものもコントリビュートしていると言っていたし。散々ファーウェイの技術を取り入れてきたのに、それが今後なくなると、本当に大丈夫かなと。Android側の心配もあるなと。

石川氏:アメリカが今言っていることは、明らかにユーザーへ迷惑がかかってくる。メッセージアプリの「WeChat」も制限ってことになると、やり過ぎ感がある。ユーザー保護のために動かなきゃいけないんじゃないかなって気がしています。

石野氏:そうですねぇ。

石川氏:新しい端末でGoogleが使えないのは百歩譲ったとしても、今使っているファーウェイの端末が使えなくなるというのは……

法林氏:確かにその予兆みたいなのがある。ファーウェイのスマートウォッチをスマホと接続する「ヘルスケア」アプリ。あれが、ファーウェイ端末にはプリインストールされているから問題ないけど、ほかのメーカーの端末へインストールしようとすると入らないケースがある。古いバージョンしか入らない。

僕はP30 Proから「AQUOS R5G」に乗り換えたら入らなくなった。「P40 Pro」が出てきたタイミングでそちらにペアリングを切り替えたので問題はなかったんだけど、スマートウォッチでもそういうことが起きている。ファーウェイのアプリを使うものとの連携が、他メーカーの端末でできないことが起きているので、ちょっと危ない感じがする。

石野氏:新端末で使えるチップセットが結構なくなってきている。チップベンダーをどんどん変えているんですよね。TSMCで作れなくなったので、MediaTekに切り替えていくつか端末を出したんですけど、今度、MediaTekも禁止されるということで、使えるチップベンダーが中国のベンダーだけになっている。TSMCが使えないので「Kirin」も当然作れない。ファーウェイの端末部門を率いるリチャード・ユー氏が「次のMate 40シリーズが最後のKirin 9000搭載モデル」だと言っているみたいなので、Mate 40以降、どうなるのかまったく見えない状況ですよね。

法林氏:ただ、仮にバイデン大統領になったとしても、禁輸制限が解除されるかといったら、そんな単純な話でもない。ここは難しいところ。俗に言うGAFAとMicrosoftなんかを含めたアメリカのハイテク企業が中国とどう付き合うのかという問題に絡んでくる。MicrosoftのWindowsを中国に輸出しちゃダメとなったらどうするのって話になってくるので。

石野氏:WeChatがApp Storeから排除されてしまうと、iPhoneの売り上げが30%落ちるという、どこかのアナリストの予想が出ていましたけど、それで済まないと思う。

石川氏:そうすると「中国からアップルストアは出て行け」ってことになる。

石野氏:そうすると「中国でiPhoneを作るな」って話になってしまう可能性も出てくる。

石川氏:今は中国がアメリカ製アプリを禁止しているけど、今度アメリカが中国製アプリを禁止するようになると、アプリの世界でも分断が起きる。インターネットの世界は1つで回っているはずが、分断がどんどん始まることになって、本当にいいのかってこともあるし。

石野氏:新型“iPhone12”も本当に大丈夫かなと。そっちにも影響する話。「じゃあ、アメリカに対抗します。中国的にクリーンなメーカーの工場しか動かしません」とかいう話が急に発表されたりしたら、iPhoneが急に作れなくなったりするわけです。そういうリスクを考えると、あまり刺激しすぎない方がいいんじゃないかなと思います。

石川氏:中国でiPhoneを作れなくなって困るのも中国。政治の世界を別として、経済の世界もインターネットの世界も、中国とアメリカは持ちつ持たれつの関係なので、そこをトランプ大統領はわかっているのかどうなのか。

法林氏:「クリーンネットワーク」(アメリカの通信ネットワークから中国製品を排除する取り組み)の話があるじゃないですか。だけど、そういうほどアメリカはクリーンかということも少なからずある。中国も本当は何があるかわからない国なので、そこは怖いところがあるけれど。

石野氏:そもそもの話として、日本も、明確に禁止されていたわけではないですが、なんとなく国と合意というか忖度といえばそうなのかもしれないですけど、「コアネットワークで中国製機器を採用するのはやめましょうね」みたいな流れはあった。結局、3社ともコアでは中国製を採用していない。じゃあ、そこに仮にファーウェイの5Gの無線装置だけを入れたからといって、情報を抜かれるとかっていうのは、それは違うんじゃないのとは思います。基地局って無線のところとコアのところは構成が複雑なので、そこから全部ファーウェイを排除しようというのは、ネットワークのことをわかっていないんじゃないかなって思います。

石川氏:以前、ソフトバンクの宮川さん(ソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 CTOの宮川潤一氏)に聞いた時、4Gはソフトバンクのセンターでコントロールしているから、情報を抜こうとしてもバレると言っていた。だけど、5Gになると、基地局側にMEC(Mobile Edge Computing)みたいにコアが載ってきたりするので、そうなると抜かれたらわからないよねって話だった。確かに5G時代にそういったセキュリティ意識を持つことは、わからないでもない。

石野氏:それでもMECのサーバだけファーウェイにやらせなきゃいいだけ。

石川氏:そうだし、防ぎようもあるし、ネットはつながっているんだから、データがどこかで漏れていたらわかるんじゃないのかなっていうのが素人考えとしてある。一番やっかいなのは、アメリカと中国がバチバチするのはわかるんだけど、そこで日本がアメリカに迎合しちゃうのはどうかと思う。だって日本企業はファーウェイに年間8000億円近い部品を買ってもらっている。そこの売上が丸々なくなったらどうするのかと。ほかのメーカーが買ってくれればいいけど。

石野氏:日本は位置的にもアメリカと中国の間に挟まれているので、もうちょっとうまく、両方にいい顔して、両方からいろいろといい面を引き出せばいいのに、アメリカ追従みたいな感じになっている。中国をどんどん敵に回しているような感じ。立ち回り方が下手。両方を仲介するくらいのことをしてほしい。

法林氏:結構ヤバいのは、「何とかペイ」などの決済サービスには中国の技術がたくさん使われていること。それらを全部潰していくのかって話になる。だいぶ厳しいと思う。