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リモートワークになる→カラダがiMacを求める。Macの買いかたを考え直してみた

僕らを悩ませ続ける「Mac、デスクトップ/ラップトップどっちを選ぶ?」問題。

結局は好みや予算の問題ですが、合理性の観点で大切なのは「同じ性能を求めるなら、デスクトップの方がコストパフォーマンスに優れている」という事実。つまり「Macを持ち歩かない」「置き場所に困らない」ならば、基本的にデスクトップの方が安価で高スペックなMacを手に入れられるのです。

このことから、Mac選びは「持ち歩く/持ち歩かない」が最大の分岐点と言えるでしょう。けれども「たまに持ち歩く(かも)」という仮定が僕らを常に迷わせ、ときにデスクトップとラップトップの2台持ちをさせてきたのです。

しかし2020年現在、リモートワークの増加とiPadの利便性向上により「自宅ではデスクトップMac、外出時はiPad」というスタイルが魅力的になってきています。

ラップトップをiMacに置き換えて2週間仕事してみた

そこで今回お借りする機会があって試してみたのが、新型iMacの27インチ。「最後のIntel搭載Macになるのでは?」なんて言われているモデルですね。

僕は普段MacBook Proを外部ディスプレイに接続して使っているのですが、2週間ほどiMacに置き換えて日々の仕事を行なってみました。

結論から言うと、デスクトップで何一つとして問題なし。編集者やライターは、基本デスクワークでありながら、打ち合わせ、取材、ロケなどによって外出が少なくない仕事です。しかし、最近はすっかりオンラインミーティングやオンライン取材が当たり前となり、考えてみればこの半年ほどMacBook Proを外に持ち歩くことはありませんでした。たまに打ち合わせで出かけるとしても1〜2時間なので、不安ならiPadを持ち歩けばOK。そりゃ、デスクトップに移行しても何の問題もないわけです。

でも、「デスクトップで問題ない」どころか「ラップトップ生活よりも遥かに快適」だったんです。

デスクトップを選ぶ理由その1「健康的」

ラップトップの13〜16インチ画面を見下ろし続けるよりも、広々としたディスプレイに対して視線をまっすぐ向ける方が、身体への負担が少なく集中力も長続きします。これはスペックに表れることのないポイントですが、短期的には生産性に、長期的には健康とQOLに関わる、非常に大きなアドバンテージ。

最近はリモートワークの増加に伴い高級オフィスチェアが人気だそうですが、いくら良い椅子を使っても、背筋と肩を丸めながらラップトップの画面を見下ろしていたら効果は半減。目、首、肩、腰を気遣うなら、ディスプレイ、机、椅子の高さ調節はマストです。

また、この新しいiMacで気に入ったのは、新たに追加されたNano-textureガラスオプション。標準ガラスのPro Display XDRと並べても、その低反射率は一目瞭然です。豊かな発色はそのままに、しっかりと反射を防ぎ、目の疲れを軽減してくれるように感じました。はじめのうちはテキストの解像感が鈍いようにも見えますが、すぐに慣れました。

デスクトップを選ぶ理由その2「性能」

もちろん、ラップトップの姿勢問題については、外部ディスプレイとの組み合わせで十分解消可能です。実際、僕自身もMacBook Proと外部ディスプレイを組み合わせて使っていますし、Pro Display XDRは画面の高さ調節ができるので、高さ固定のiMacよりも“健康的”です。

しかし、そこでデスクトップが持つ大きな違いは「性能」。解像度の高い外部ディスプレイであればあるほどMacには負荷がかかるものですが、これがバカになりません。特にGPUに負荷がかかる作業を行なうと、その発熱に引っ張られてCPUがクロックダウンし、テキスト入力のような軽作業すら重くなってしまうことも。

実際、気温が高くなる春頃から、僕の私物MacBook ProもRAW現像などの作業をすると瞬く間にクロックダウンしてしまい、実用の厳しさを感じる場面が増えていました。また、従来は高負荷作業といえば映像編集やRAW現像などのクリエイティブワーク特有のものと思われていましたが、今では毎日のように使うビデオ会議用のアプリが意外と負荷が高く、誰もが安心できない問題になってきています。

その点、デスクトップMacはラップトップに比べ冷却性能に優れているためクロックダウンは起こりづらく、高性能なCPUやGPUを搭載することが容易。

僕のMacBook Pro 15インチは2018年モデルといえどフルスペックですが、今回試用したiMacとは比較になりません。iMacにPro Display XDRと接続し、デュアルディスプレイ体制で使ってみましたが、それでもクロックダウンの気配すらありません。いくら2年の差があるとはいえ、やはりラップトップとデスクトップの根本的な設計や性能の差を感じずにいられませんでした。

高性能デスクトップ最大のメリットは「ボトルネックの少なさ」

仕事道具という観点でMacを考えた場合、バックアップも含め2台持っておくのに越したことはありません。しかし、同時にデスクトップとラップトップのMacを使うのは意外と面倒なもの。「こっちのMacにはあのデータやアプリが入ってない」など、設定やストレージの差などから同期問題が起こりがちなんですよね。

そうしたストレスやトラブルの危険性も含め、個人的には現在のMac購入スタイルは次の2通りがベストではないかと感じています。

・デスクトップMacとiPad Proを組み合わせて使う

・デスクトップとラップトップを交互に購入し、一代前のMacは売却せずバックアップとして手元に残しておく

どちらにせよ仕事道具として選びたいのは、高性能デスクトップMac。スペックや発熱問題によって仕事が滞ったり、ストレスが溜まったりするなんて、本末転倒ですからね。自分にとって多少オーバースペックくらいのMacを買うのがちょうど良いと思います。

その点、今回試用したiMacは、USギズのレビューでも絶賛されている通り、ここ数年変わらぬ安定のデザインの中に最新のハイパフォーマンスを詰め込んだ、非常に完成度の高い仕上がりです。今となっては太めのベゼルは流石に古めなテイストですが、画面は文句なしに美しく、Nano-textureガラスは検討に値するオプションです。また、スペックアップした1080p FaceTime HDカメラはリモートワークにおけるビデオ会議にも効果をもたらすでしょう。

Apple Silicon搭載iMacの噂がちらほら聞こえてきていますが、当初から満足いくスペックになるかは未知数。さらにアプリケーションの互換性からIntel Macを選択しなければならないプロフェッショナルも少なくないはず。この新しいiMacは、そうしたCPU移行期の数年間をストレスなく過ごすための最も安全な選択肢だと感じました。

個人的にはPro Display XDRを中心にシステムを組みたいので今回のiMacは見送りますが、Mac miniがこのスペックで出ていたら購入したと思います。

懐かしのPowerMac G4 Cubeのような、iMac以上Mac Pro未満のディスプレイなしMac、出ませんかね?