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最先端をやめたPixel 5、でも手に馴染む Pixel 4ユーザーが使ってみて感じたこと

Sorta Sage色の「Pixel 5」がやってきました。今回の「Googleさん」は、Pixel 4をずっと使ってきた筆者のPixel 5の第一印象です。

Sorta Sage色というのは「a sort of sage」という意味で、つまりスカボロフェアで歌ってる、あのハーブのセージの色みたいな、灰緑色です。なかなかWebでは再現しにくい色だと思いますが、webcolorだと「#b4d4c1」あたりだと思います。「Not Pink」や「Oh So Orange」など、Pixel伝統のこの変な名前、わりと好きなので続きますように。

 ちなみにAmazonのKindle Paperwhiteにもセージ色がありますが、色合いはだいぶ違います。

そして、テクスチャがこれまでのPixelと違う、ちょっとざらざらした感じです。よりすべりにくくて、なんとなく温かい感じがします。

 このテクスチャと、厚みがPixel 4より2ミリ薄くなったこと、11グラム軽くなったことで、Pixel 4よりさらに手に馴染みます。軽くなったのが大きいかも。

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電源ボタンをカラフルにする伝統が途切れました
バッテリーは大きくなったのに11グラムも軽くなったのは、Pixel 5の本体がガラスじゃなくてアルミニウムだからもあります。アルミの表面を「バイオレジン」というプラスチックの一種でコーティングしてあります。義歯とかサーフボードとかに使う素材のようです。電源ボタンだけ、アルミのままです。これまでのPixelはオレンジだったり白だったりしたので、ちょっと新鮮。

背中がアルミニウムなのにQi充電できるしくみ
ところでアルミなのにQi充電できるのか?と疑問に思うところですが、Googleが米メディアに説明したところによると、背面のアルミにはQi充電コイル用の物理的な切り欠きがあり、その部分で充電できるようになっているそうです。バイオレジンできれいにコーティングされているので、どこにその切り欠きがあるかはわかりません。

 うちにあるPixel Standを含む複数の無線充電器に載せてみたところ、問題なく充電できました。(Pixel Stand、いまGoogle Storeから消えてますが、Googleの中の人によると、ディスコンではないそうです。)

 リバース充電(スマホをモバイルバッテリー代わりに使うこと)もできます。Pixel 5の場合は「電池の共有」というアイコンがクイックメニューにあるので、これをタップして背面に無線充電対応のスマホやイヤフォンケースを置くと「ちゃりーん」という音がして充電が始まります。

外出先にPixel 4とPixel 5を持っていったとき、2台を背中合わせにしてバッグのポケットに入れて充電してみたんですが、これはだめでした。Pixelが過熱してしまい、「デバイスの温度が下がってからもう一度お試しください」と注意されました。机の上などに置いてやるのが正しいお作法なのでしょう。

 低速充電なので満タンにするのは難しそうだし、ほうっておくと満タンにならないうちに充電が中断したりしますが、へたってきちゃったAirPodsなどを出先で充電するには使えそうです。なにしろPixel 5のバッテリーはPixel史上最大の4000mAhなのですから。

前面カメラのパンチホールはGoogleマップ以外では気にならない
ディスプレイサイズは5.7インチから6インチに大きくなりましたが、パンチホールのある部分(画面の上部4ミリくらいの範囲)はホーム画面やGoogleマップ以外のアプリではほとんど使わないこともあり、広くなったと感じることはあまりないです。でも、ベゼルの幅が上下左右で揃っているのは気持ちいいものです。

 ディスプレイで他に気づいたのはPixel 4より青っぽくなったこと。Pixel 3からPixel 4になったときに青っぽいから黄色っぽいに変わったのが、また元に戻った感じです。これは好みの問題だし、比較しなければわからない程度ですが、写真を表示したときに印象が変わりそうです。

さよなら望遠こんにちは超広角(カメラの感想)
写真で気づいたことの1つは、色がPixel 4より濃い感じです。これも並べてみないと気づかない程度だし、個人の好みによると思いますが、私はPixel 4の方が好きです。ちょっと残念。

操作で便利になったのは、Pixel自身が「暗いな」と判断するとシャッターボタンが自動的に夜景モードになるところ(Pixel 4では暗いところにカメラを向けると「夜景モードを試す」ボタンが表示されていました)。暗いままで撮りたいときは、操作パネル右上のボタンをタップします。

 新機能の夜景モードでのポートレート、ちゃんとぼけたりぼけなかったり。たぶん、光の位置や量によるんだと思います。

ポートレートモードで撮影した写真の光の位置を後から変えるポートレートライトは、iPhone X以降で使えるスタジオ照明にちょっと似た、写真にこだわりのある人しか使わないであろう機能です。撮った写真でなんか顔に暗い影入っちゃったなというときに調整できます。

ポートレートライトは、カメラアプリまたはフォトアプリでPixel 5のポートレートモードで撮影した顔写真を開き、[編集]→[調整]→[ポートレートライト]を選ぶと写真の顔の部分に光源を表す円が表示されるので、これを指で移動させます。

 どうやらPixelくんが顔だと判断したものの写真でしかポートレートライトを使えないようです。花の写真では機能が表示されませんでした。

 背面カメラの2台目が望遠から超広角になったのはマーク・レボイ教授がいなくなったことを感じさせる変化です。これもコストダウンに貢献しました。超広角でも7倍までのズームは可能です(Pixel 4は8倍まで)。

 動画撮影でやってみたかったのは「シネマティック撮影」。そういう機能があるんじゃなくて、実際にはカメラアプリで動画を選ぶと「スロモ録画」「標準」「タイムラプス」ボタンが選べるようになり、スロモ録画を選んでパン(カメラを水平方向に動かすやつ)すると、「映画のような動画を撮影できます」。

 正義の味方軍団がなぜか道幅いっぱいに横一列に並んで敵陣に乗り込むシーンとか、戦場から戻ってきた恋人を草原で走って迎えに行くシーンとかで使われるやつです。撮影した動画の一部がスロモになるんですが、後からスロモにする部分を変えることもできます。お見せできるようなサンプルは撮れていませんが、小田急線のホームに電車が入ってきて乗客が降りるだけの動画でも、スロモ録画するとなんだかドラマチックです。

ハイエンドじゃないけどAndroidの良さを広める端末という新たな位置づけ
高いPixel 4を昨年買ったばかりの人にはちょっと勧めにくいですが、メモリもストレージも増えたし、マスクして顔認証できないことでいらいらしているなら、買いです。

 ここ数年Pixelシリーズしか使っていないので、他のメーカーから乗り換えてでも買った方がいいかどうかは判断できないですが、Androidユーザーで、新OSになかなかならないことに嫌気がさしている人がいるなら、お勧め。

 下は、最近マイブームなスペック比較表です。今回は、Pixel 4とPixel 5と、もうすぐ出るiPhone 12シリーズの中で一番Pixel 5に近そうな「iPhone 12」を並べてみました。価格を比較するために、ストレージは128GBで揃えてあります。

そうそう、5Gを体験したい人であれば、5G対応端末の1つとしてお勧めです。私はSIMがIIJで、まだしばらく5Gとは無縁そうなんで、なんとも言えませんが。ゲーマーでもないし、動画も家でしか見ないので、5Gの必要性をあまり感じないのです。

 Pixel 4までの、最先端の技術を高くてもいいから提供するという姿勢は完全に影を潜めました。ガジェット好きとしては残念なことです。Pixel 5はフラグシップではありますが、Androidの良さをなるべくいいスペックで幅広く体験してもらいたい、というものになっています。

 Pixel 6が出るとしたら、Pixel 4ではなく、Pixel 5の延長線上になるんでしょう。今年はPixel 4a、Pixel 4a 5G、Pixel 5というちょっと不思議なラインアップでしたが、来年はすっきりわかりやすくなりますように。

 個人的には、Sorta SageのPixel 5は色も好きだし軽くて小ぶりで、とても気に入りました。ケースを付けずに使っていこうと思います。