新品互換用パソコン バッテリー、ACアダプタ、ご安心購入!
ノートpcバッテリーの専門店



人気の検索: ADP-18TB | TPC-BA50| FR463

容量 電圧 製品一覧

スペシャル

原点回帰のGoogle「Pixel 5」 5つのポイントで名機「Pixel 3」と徹底比較!

Googleから新型スマホ「Pixel 5」が発売になりました。一世代前のPixel 4は、手をかざして操作するMotion Senseを始めとして、特徴的な機能が盛りだくさんでしたが、今回のPixel 5は、2世代前のPixel 3に近い、原点回帰のシンプルさが特徴です。

【画像】超広角でも夜景モード適用可能に!他の強力カメラスマホと比べてみた

Pixelシリーズは発売から最低3年のOSアップデートが保証されています。2018年10月に発売されたPixel 3はあと1年の猶予があるとはいえ、なるべく保証が残っているうちに入れ替えようと、後継機の動向をウォッチしている人も多いはず。今回は借用した実機を用い、筆者私物のPixel 3との比較を中心に、レビューをお届けします。

「Pixel 5」。同時発売のPixel 4a(5G)のように機能を削った廉価版ではなく、フラッグシップに位置付けられるモデルですが、にもかかわらずハイエンドではないというのがややこしいところです

1)サイズ:Pixel 4よりもPixel 3似

昨年発売のPixel 4は、かつてのPixel 3に比べると重くなり(148g→162g)、かつボディの厚みも増していました(7.9mm→8.2mm)。その点、今回のPixel 5は、画面の大型化に伴い横幅は若干大きくなったものの、重量は151g、厚みは8.0mmと、Pixel 3に近い軽さとサイズを実現しています。

画面サイズはPixel 3以降、5.5型→5.7型→6.0型と着実に大型化しており、またスクリーンの縦長化により、ブラウザなど上下にスクロールするページが見やすくなっています。解像度についても2,340×1,080(432ppi)と十分です。

2)ベンチマーク:微妙にダウン

基本性能はどうでしょうか。Pixel 3がメモリ4GBだったのに対し、Pixel 5は8GBと倍増しています。Pixel 4は6GBだったため、毎年じわじわと増えている格好です。

ただしCPUは、Pixel 3が「Snapdragon 845」、Pixel 4が「Snapdragon 855」なのに対し、Pixel 5は「Snapdragon 765G」と、グレードが微妙にダウンしています。

そのぶんメモリを増やしてカバーするという方向性なのかもしれませんが、ベンチマーク上はスコアも低くなっています。

もちろんベンチマークが全てではなく、また体感で遅くなった印象はありませんが、Pixel 3、もしくはPixel 4から乗り換えるとなると、やや躊躇してしまいます。

3)カメラ:待望の「超広角」に対応。夜景モードとも併用可能

さて、Pixelシリーズのカメラ機能といえば、少ないレンズで広角から望遠まで幅広い範囲をカバーするほか、暗い場所でも色鮮やかな撮影が行える夜景モードが大きな売りですが、このPixel 5はどうでしょうか。

従来からの最大の変化は、これまでPixelシリーズが対応していなかった超広角での撮影に対応したことです。超広角レンズは、広がりのある風景を撮影したり、狭い室内で広い範囲を撮るなど、さまざまなシーンで活用できますが、これまでのPixelシリーズには非搭載でした。

今回のPixel 5では、カメラの倍率を切り替える時に表示される「.6x」という表示をタップすることで、超広角での撮影が行なえます。超広角で撮影したいが故にPixelシリーズではなくiPhone 11シリーズなど超広角レンズ搭載スマホを併用していたユーザにとっては待望の進化です。Pixel 3からPixel 5に買い替える必然性があるとすれば、まさにここでしょう。

またiPhone 11シリーズのナイトモードとは異なり、夜景モードでもこの超広角撮影が使えるのもメリットです。これにより、地面から空までの広い範囲を含む夜景を撮ることが可能になっています。暗い室内の全景を撮りたい場合にも最適でしょう。さらに背景をぼかして撮影できるポートレートモードも、同じくこの夜景モードと組み合わせられます。

一方の望遠側は、Pixel 3と同じく最大7倍まで対応しますが、Pixel 4にあった望遠レンズは省略されています。とはいえ、望遠側は物理的に近づいて撮ることでカバーできますので、背後に下がれなければ撮りようがない超広角撮影のためのレンズを搭載したことのほうが、トータルでははるかにプラスでしょう。

ただし試した限りでは、Pixel 3に比べ、全体的に白っぽくなる場合があるようです。原因は不明ですが、超広角ではこの問題は発生せず、また望遠でも光学2倍ズームまではこの傾向は見られないため、デジタルズームに何らかの癖があるのかもしれません。高倍率での撮影をよく行う人は、注意したほうがよいかもしれません。

4)ロック解除方法:実用性重視? 異例の「指紋認証」再搭載

かつてのPixel 4では、Pixel 3で採用されていた指紋認証を廃止し、顔認証に一本化しました。もっとも現在の新型コロナウイルスの影響下では、マスクをつけたままではロックを解除できない顔認証は、必ずしも使いやすい生体認証とはいえません。

そのためか、今回のPixel 5では指紋認証が復活し、Pixel 3と同様、背面中央に指紋認証センサーが搭載されています。いったん廃止したギミックであっても、実用性重視で復活させる方向性は、ユーザにとってはありがたいことです。先日発表されたAppleの「iPhone 12」シリーズが、いまだ顔認証にこだわっているだけに、なおさらです。

もっとも現在は、指紋認証と顔認証、両方に対応したスマホも多く、また画面内を指で触れることで指紋認証が行える製品も登場しています。マスクをしていない環境では顔認証のほうが有利なことは言うまでもなく、完全に排除してしまったのはややひっかかります。この点については、差し引きゼロといったところでしょうか。

このほか、Pixel 3になかった機能としては、他のデバイスをワイヤレスで充電できる「バッテリーシェア」機能があります。また、Pixel 4ですでに採用されていたリフレッシュレート90Hzのディスプレイにより、スクロールがよりスムーズに行えるのも特徴です。

もちろん、5Gに対応しているのも強みです。日本では5Gはまだ提供エリアが限られており、地域を問わずすぐに恩恵を受けられるわけではありませんが、スマホの買い替えスパンが2~3年に及ぶようであれば、高速・低遅延な通信が可能な5Gを、このタイミングで選んでおくのは賢い選択でしょう。

5)価格:Pixel 3から移行する有力な選択肢だけど…

最後に価格ですが、税込価格が74,800円(128GB)となっています。Pixel 3は2年前の発売時点で95,000円(64GB)だったので、かなり安くなってはいるのですが、CPUのグレードはむしろ下がること、またPixel 3ではGoogleドライブに写真を元画質のまま無制限に保存できるという太っ腹な特典があったことを考えると、やや躊躇する部分があるのも事実です。

あと1年でアップデート保証が切れるPixel 3ユーザにとって、指紋認証も含めてほぼ同じ感覚で使える本製品は、確かに有力な選択肢のひとつです。とはいえ、もう少し安い価格帯では、防水やワイヤレス充電など一部機能を省いた「Pixel 4a(5G)」が60,500円(128GB)で販売されています。予算を重視し、敢えてこちらを選ぶ方法もありそうです。

また少し上の価格帯には、カメラ機能では同等以上の性能を持つと見られるiPhone 12シリーズも控えています。本稿執筆時点ではまだ詳細は不明ですが、現在このPixel 5の購入を検討している人で、どうしてもAndroidでなくてはダメという人以外は、全モデルが5Gに対応しているiPhone 12シリーズの動向も、併せてチェックしておいたほうがよさそうです。