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Microsoft Excelでユーザーが独自のデータタイプを作成可能に

ここ数年間、Microsoft(マイクロソフト)は、クラウドから取り出す地理データやリアルタイムの株式データといった「データタイプ(データ型)」という概念をExcelに導入しようとしていた。Wolframとパートナーした現在のExcelには100を超えるデータタイプがあり、それらをスプレッドシートの中で使用することができる。また、このような定義済みのデータタイプだけでなく、ユーザーが自分独自のデータタイプを作って使うことも、そのうちできるようになる。

たとえば「カスタマー(顧客)」というデータタイプなら、サードパーティのサービスから充実したカスタマーデータをExcelに持ち込める。そのための導管は、Excelにそのデータを放り込めるようになったPower BIでもいいし、ExcelのPower Query機能でもよい。それによって多様なデータソースに接続できるようになる。データソースはSQL ServerやMySQL、PostreSQLのような一般的なデータベースでもいいし、あるいはTeradataやFacebookみたいなサードパーティのサービスでもいい。

「柔軟性に富んだグリッド全体に数値やテキスト、数式などを配置できるため、すでに多く人がその機能を使って素晴らしいデータを作っている。データはフラットなものばかりではないし、データを2Dの構造に押し込めることには制限がある。しかしData Typesを使えば、Excelで3Dのデータでも扱えるようになる。どんなセルでも、たった1つのセルに構造化データのリッチな集まりを入れられる」とExcelのプロダクトマネージャーであるBrian Jones(ブライアン・ジョーンズ)氏は米国時間10月28非の発表声明で述べている。

これによりExcelの柔軟性は増すため、利用する企業は多いだろう。そのような企業はAirtableといったExcel的で新しいデータツールにすぐには移行できないが、データ分析のニーズは増える一方で、データの量自体もこれまでの単純なExcel技能では扱えないほど膨大になっている。しかもデータタイプという機能は、Google SheetsのようなExcelの競合製品がどこもまだ採用していない。