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「Appleは環境のためにLightningを諦めてiPhoneをUSB Type-Cに対応させろ」という主張

Appleは「環境への負荷を軽減する」という目的から、iPhone 12のリリースを期に電源アダプタとEarPodsの同梱を終了しました。こうしたAppleの姿勢について、IT系ニュースサイトのThe Vergeが、「本当に環境問題を考えるならば、まずLigthingを諦めてiPhoneをUSB Type-Cに対応させるところから始めるべき」と一刀両断しています。

Appleは2020年9月16日に開催した新製品発表イベントの中で環境問題に触れ、「新型Apple Watchの一部にはUSB電源アダプタをつけない」と明かしました。実際にiPhone 12はこれまでのiPhoneに同梱されていた電源アダプタとEarPodsが同梱されておらず、USB-C - Lightningケーブルのみが同梱されました。

こうした試みはAppleが2020年7月に打ちだした「2030年までに二酸化炭素排出量を完全にゼロにする」という目標に向けた取り組みの一部です。Appleの製品担当マーケティング部門ヴァイスプレジデントを務めるKaiann Drance氏は、USB Type-C対応の電源アダプタがこの世にあふれていると述べ、「Appleユーザーはすでに所有している電源アダプタを再利用すべき」という見解を示しています。

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これに関して、Appleは「すでに20億個の電源アダプタが世界に存在しており、サードパーティ製の充電器は何十億個も存在している」として、これだけの量の電源アダプタ&充電器が世界に存在しているため、これ以上新たに電源アダプタを同梱する必要はないという主張を展開していました。

こうしたAppleの主張について、「環境問題を考えるのなら、まずはLightningを諦めるところから始めるべき」と切り込んだのがThe Verge。The Vergeは、2019年度のスマートフォンの販売台数においてAppleが占める割合はわずか13.9%であり、iPhone以外のスマートフォンはほとんどがUSB Type-Cを採用していたと指摘。本体の40%に環境に優しい再生プラスチックを使用し、工場の労働改善や原料となる鉱物資源の採取時の人道面の配慮を掲げ、さらにユーザーが自ら分解・修理が可能という倫理的なスマートフォン「Fairphone 3+」はUSB Type-Cケーブルすらも付属せずに本体のみの販売を行ったと称賛して、「USB Type-C対応のスマートフォンならば、ケーブルなしの販売すら可能で、もっと環境に配慮できる」とバッサリ斬り捨てました。

さらに、The VergeはAppleの主張の中核を成す「電源アダプタの普及度合い」についても疑問を提起。Appleの主張は「電源アダプタはすでに世界中に数十億台あるからこれ以上は不要」というものですが、AppleがUSB Type-C電源アダプタを同梱したのがiPhone 11 Proからであるため、数十億台存在するとAppleが主張している電源アダプタについて「その多くはUSB-A規格なのでは?」と指摘。USB-A規格の電源アダプタはiPhone 12に同梱されているUSB-C - Lightningケーブルに接続できないため、Appleの主張に反して多くのユーザーは電源アダプタを購入しなければならないのでは、と反論しました。

また、2020年1月にAppleはEUの「スマートフォン向け共通充電器」要求に対し、「Lightning端子を搭載した端末が10億台以上出荷されているだけでなく、アクセサリーや端末メーカーのエコシステム全体がLightningに対応していることから、もし共通充電器が必須という法律ができた場合、何億もの端末・アクセサリーが無用の長物となり、前例のない量の電子廃棄物が発生することになる」と警告を発し、USB Type-Cに切り替えるつもりはないとしていました。

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この主張について、The Vergeは2012年にLightiningに切り替えた際に、Appleは初期のiPhone周辺機器を切り捨てたと指摘して、「自社の歴史を顧みれば、その主張は空虚だ」と一蹴。Lightningからの移行によって確かに多くのデバイスが廃棄されることになるが、それは短期的な損失であり、長期的な観点からみれば移行すべきと主張しました。

なお、Appleは第3世代以降のiPad Proと2015年以降のMacBookでUSB Type-Cを採用しています。