Android端末は種類が膨大です。
サイズ、価格、その他もろもろのすべてを検討していく作業は、砂の粒を集めるようなもの。選択肢が多すぎて、どれを選んでいいかわかりません。
一件似たような機種でも、細部は異なります。
このような状況では、いったいどこから検討していいものか、圧倒されてしまいますよね。
そこで、あなたのニーズに合わせて選択肢を狭めるためのヒントをお教えします。
1. まずは何よりも価格
何よりも重要な要素は、本体の価格でしょう。契約している料金プランで大幅に機種変更が安くなる場合を除き、機種選びは値札を見ることから始まります。それだけでもある程度は機種の良し悪しがわかるものです。
すべてのスマートフォンは、3つの価格帯に分類できます。
エントリーレベル(あるいは格安)
ミッドレンジ
ハイエンド(あるいはフラッグシップ)
エントリーレベルの機種はもっとも安価で、高くとも250ドル(2万5000円)を超えることはありません。
通話、メール、写真、動画などの基本的な機能は備えているものの、性能を期待してはいけません。あくまでも軽いマルチタスク向きであり、カメラやスクリーンのクオリティは低いのが普通です。
ミッドレンジの機種は、300ドルから650ドル(3万円〜6万5000円)程度です。
マルチタスクの処理に適し、エントリーレベルよりも重いアプリを動かせます。
とはいえそのパフォーマンスは、価格に比例するのが普通です。つまり、同価格帯の中でも、安いものは高いものに比べると性能が劣り、高価なものほど、高画質のスクリーン、大きなスクリーン、高性能なカメラが付いています。
ハイエンドの機種は、大きなタスクをこなし、複雑なゲームも難なく動かせます。小型のタブレットとしても使えます。
たいてい、最新のパワフルなプロセッサーを搭載しています。
メーカーにもよりますが、最新のAndroidソフトウェアアップデートを入手できるのも、ハイエンド機を使っている人の特権です。
2. 最適なスクリーンサイズは人による
スマホが出始めのころは、3.5インチが主流でした。それが今や、7インチの大きさのものまで出現しています。
では、どれくらいの大きさがベストなのでしょうか。それはやはり、あなたの手の大きさや指の長さによります。手が大きい人なら、6インチ以上のスマホを使いこなせるでしょう。手が小さい人は、5から5.5インチぐらいがよさそうです。
画面占有率も考慮したい要素のひとつ。
ひと昔前まではベゼルと呼ばれる画面周りの枠が大きく、使い心地を阻害していました。
今ではほとんどのスマホのベゼルが小さくなり、前面のほぼ全体がスクリーンになっています。
3. 追加機能も考慮して
Androidデバイスの多くは、体験の差別化を図るために、独自の機能やデザインを有しています。
たとえば、一部のファブレット(ほぼタブレットサイズのスマホ)にはスタイラスペンが付属しており、クリエイティブなアプリを使う際、大画面を最大限に活用できるようになっています。
生体セキュリティ機能も、考慮すべき重要な要素です。
現在では、指紋認証はほぼすべての機種に導入されています。
PINなしでロックを解除するのに便利ですが、その仕様は機種間で標準化されているわけではありません。背面に指紋スキャナがある機種があれば、前面のスクリーン下にある機種もあります。
最新のiPhoneに搭載されているFaceIDと同様、顔認証も増えてきました。手が汚れていることが多くて指紋認証が難しい人は、顔認証モデルを選ぶといいかもしれません。
どの追加機能がほしいかは、あなたのニーズによります。
一見カッコいいギミックを備えたスマホは、本当にそれが便利かどうか、よくリサーチをしてから買うことをお勧めします。
4. メーカーは大事
ブランド名を意識するなら、どのメーカーが売れているかをチェックしましょう。有名メーカーとしては、Samsung、LG、OnePlus、GoogleのPixelなどが挙げられます。
では、数あるメーカーからどれを選んだらいいのでしょうか。
ひとつの方法として、プレインストールされている機能で選んでみてはいかがでしょう。
たとえばSamsung製のスマホには、独自のユーザーインターフェーススキンがあり、無効化できないアプリが多く入っています。これらの影響で、同じAndroidで動いているとはいえ、Samsung独自の個性を醸し出しています。
このような個性によって、体験がわずかに(あるいは大きく)変わるので、選んだメーカーによって得られるフィーリングが変わるでしょう。
平凡なAndroid感が好きなら、Google Pixel、Motorola、Blu、昔のOnePlusなどのラインナップがオススメです。
とりわけGoogle Pixelは、Androidの大規模アップデートを誰よりも早く入手できるのが利点です。
独自路線を貫く機種のレイアウトも、決して悪くはありません。
あなたの好みによって、体験の向上につながることもあれば、そうでないこともあるでしょう。どうしても気に入らなければ、体験を通常のAndroidに似せるためのアプリもたくさん出ています。
5. パフォーマンス
ライフスタイルに合った機種を見つけるには、RAM、CPU、ストレージなどの主な仕様をチェックしてください。
RAMが大きいほど、たくさんのアプリを同時に使用できます。
CPUは、スマホの頭脳に当たります。
SnapdragonとMediaTekが2大プロセッサーとして有名で、それぞれの名称のあとに何らかの数字が付いています。一般的に、数字が高いほど性能が高いことを意味します。
ストレージは、アプリ、音楽、写真、その他の個人的なファイルをどれだけ保存できるかを意味します。
必要な量は使い方によって様々ですが、あまりにストレージの小さい機種は避けたほうが無難です。
というのは、ストレージが極端に不足すると、スマホのパフォーマンスが悪化するからです。それに、しょっちゅうスペースを空けなければならないのは億劫です。
メールに通話、ときどきググる程度の使い方であれば、エントリーレベルのスマホでも十分でしょう。ただ、ブラウザのタブを開きすぎると動作が重くなるかもしれません。これは、RAMが小さいことに起因します。
ストリーミングで音楽を聴き、軽いゲームをし、YouTubeを頻繁に見る人は、ミッドレンジがよさそうです。
ミッドレンジのAndroid端末は膨大にあり、ほとんど遅延なくマルチタスクをこなすことができるでしょう。
6. ソフトウェアアップデート
最新のセキュリティパッチやソフトウェアアップデートの入手はとても重要です。しかし、それらのアップデートをすぐにダウンロードできる機種はそう多くはありません。
大半の機種が今後数年のうちに入手できるのは、大規模アップデートを1回と、セキュリティパッチを数回のみ。Pixelに続いて最新バージョンをゲットできるのは、一部の機種に限られます。
ハイエンドやアッパーミッドレンジの機種は、Androidのアップデートを比較的早く入手できます。ミッドレンジからエントリーレベルの機種は、(あったとしても)非常にまれな大規模アップデートしか得られません。
あなたに最適なAndroid端末は?
上で紹介したように、いくつもの要素が絡み合っているため、機種選びが難しくなっています。まだ迷っているあなたのために、もう一度要点をまとめておきます。
お金が気になる人は、350ドル以下のエントリーレベルかローワーミッドレンジの機種を選ぶべし。
平均的なマルチタスカーは、ミッドレンジからアッパーミッドレンジの機種を。パーソナルエンターテイメントも利用できます。
パワーユーザーのあなたには、ハイエンドの機種。どんなタスクを投げても、難なくこなしてくれるはず。
選択肢を狭めたら、あとは自分の性格に合ったものを選ぶだけ。
できるだけ、買う前にお店で触ってみることをお勧めします。それが難しければ、気になる機種の動画をYouTubeで探してみるといいでしょう。
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2020-11-05 15:53:30