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ノートPCで120Hz&17.3型の大画面でゲームを楽しめ、本体も薄い!しかも10万円台半ばという存在感抜群のゲーミングノート

MSIのGF75 Thinは、ゲーミングノートPCのスイートスポットである実売価格10万円台半ばの製品だ。同じ価格帯には多くのライバルがいる中、GF75 Thinは大画面の17.3型、120Hzパネル、Thinの名のとおりスリムな筐体といった点で存在感を放っている。

ノートPCでは17.3型というと最大級のサイズにあたる。ただし狭額縁パネルの採用が進んだ今、それまでのベゼルの太かった時代と比べるとひと回り小さな筐体となり、価格の点を除けば据え置きノートPCとして受け入れられやすい下地はできている。

あらためてGF75 Thinのサイズを見ると397×260×23.1mm。幅は太ベゼルだった頃の15.6型ノートPCよりもまだ少し大きいが、以前なら120cm幅の作業机の上で存在感を放っていた17.3型ノートPCも、このサイズならほかにモノを置いても余裕のある印象に変わった。そして得られる大画面はゲームにおいては迫力を、ホーム/ビジネスにおいては小型のノートPCで感じる窮屈感を解消し、リラックスしたPC作業を可能にしてくれる。

パネル解像度は1920×1080ドット。ノートPCではスタンダードな解像度だ。加えて、GF75 Thinのパネルはリフレッシュレートが120Hz駆動だ。120Hzというリフレッシュレートは、通常の60Hzパネルと比べて秒間2倍のリフレッシュ(書き換え)を行なっていることを意味している。ゲームでよく用いられるフレームレートはGPUが1秒間に描画できるフレーム枚数の意味だが、たとえばフレームレートが120fpsだったとしてパネルが通常の60Hzだったなら、GPUの書き出すフレームの半分は映し出されていないことになる。一般的な60Hzのディスプレイで60fps書き出せるスペックが理想とされるのはこの関係だ。

120Hz対応の高リフレッシュレートパネルを採用

一方、120Hzパネルでゲームが120fps出ている状態では、テレビの倍速駆動のうたい文句同様、動きの激しいゲーム映像もよりなめらかに映る。また、その映像は従来の60Hzパネルで映し出せていなかった中間のフレームも表示される。ここがゲームにおいて重要だ。たとえば目の前の敵が射撃モーションに移る場合、60Hzパネルよりも一瞬早く映し出されることがあるという意味である。ゲームを優位に進めることができるわけだ。

一方、120HzパネルでもPCのスペックがそれにおよばない場合やゲーム設定が重過ぎる場合、たとえばゲームが60fpsしか出ていなかった場合の映像は60Hzパネルと変わらない。GF75 Thinは、当然120fpsを狙ったスペックだが、ゲームの負荷、画質設定による負荷はタイトルしだいである。まずはスペックについて見てみよう。

第10世代Core i7とメインストリーム向けの“ちょっと上”GTX 1650 Ti

ここではGF75 Thinの内部スペックを見ていく。もちろんゲーミングノートPCなのでCPUに統合されたGPUを利用するいわゆるスタンダードノートPCよりも高いスペックだ。とはいえGF75 Thinはコストパフォーマンスも追求するゲーミングエントリー機でもある。そのバランス感覚に注目だ。

GF75 ThinのCPUは第10世代Intel Core i7-10750Hだ。Coreファミリーにはi9もあるので最上位というわけではないが、従来ならばハイエンド、i9に次ぐi7グレードである。コア数は6基、12スレッドの同時処理に対応している。8コア16スレッドのCore i7やi9もあるが、多くのゲームタイトルが4〜6コアCPU推奨であり、そこに合わせた選択と言えるかもしれない。

CPUにはハイエンドノートPC向けのIntel Core i7-10750Hを採用

動作クロックはモバイル向けCPUのため定格クロックはデスクトップ向けCPUよりも低めだが、モバイル向けとしてはかなり高めと言える2.6GHz。そしてゲームではこちらがより重要だろうシングルスレッドで効いてくるターボ・ブースト時の最大クロックは5GHzで、デスクトップCPU並みに高い設定だ。まとめると、コア数を抑えてコストも抑え、クロックが高いところで快適さを生む選択と言える。

GPUはNVIDIA GeForce GTX 1650 Ti。メインストリーム向け、ゲーミングエントリーでコストパフォーマンスのよいGTX 16シリーズで、ラインナップの真ん中に位置するGPUだ。CUDAコア数は1024基。モバイル向けなのでクロックやTDPはメーカー、つまりMSIが設定するものになるが、GPU-Zから見た情報ではベースクロックが1350MHz、ブーストクロックが1485MHzと、NVIDIAのスペック上限だった。また、メモリには容量4GBのGDDR6を採用しており、128bit接続で動作クロックは12Gbps(GPU-Z上では1500MHz表記)だ。

GPUにはGeForce GTX 1650 Tiを採用。コストパフォーマンスが高い一方、現在の人気eスポーツタイトルをフルHD、高画質、120fps級で楽しめる

メインストリーム向けGPUがどのようなゲーム環境向けかというところを説明しておこう。GTX 16シリーズはおおむね最大フルHD(1920×1080ドット)からひとつ下のHD(1280×720ドット)解像度をターゲットに、軽量タイトルならフルHD、高〜中画質設定、重量級タイトルではHD、低〜中画質設定を想定している。最新重量級タイトルを最高の画質、高フレームレートで楽しみたいニーズとは異なる。GF75 Thinは主にeスポーツタイトルのようなフレームレートが出やすいプレイヤーが多いゲームタイトル向けとなる。そしてそうしたタイトルであれば60fpsを超え、120fps級を狙える。

メインメモリは16GBのDDR4-2666を採用している。まだメインストリーム向けでは8GBというモデルも少なくないが、ホーム/ビジネスでも8GBでは足りず16GBという機運が高まっている。GF75 Thinが想定するゲーミングでは16GBが標準ということもあるが、ホーム/ビジネス用途でも余裕をもったスペックと言える。そしてオンボード形式ではなくSO-DIMMスロット形式を採用している点も重要だ。将来的に容量が足りなくなったとしても最大64GBまで(32GB×2枚、DDR4-2933まで対応)換装が可能だ。

メインメモリはDDR4-2666で16GB。デュアルチャネル動作だ

ストレージはSSD×1基で容量512GB。昨今のノートPCでは標準のM.2規格を採用しており、インターフェースはPCI Express 3.0 x4、NVMeに対応している。CrystalDiskMarkで計測した転送速度はシーケンシャルリードで3.2GB/s。コストパフォーマンス重視のモデルではPCI Express 3.0 x2接続だったり、PCI Express 3.0 x4接続でも2GB/s級だったりすることも多いが、GF75 ThinではPCI Express 3.0 x4の帯域幅に近い高速タイプを採用しておりゲーミング時のレスポンスもよい。

容量512GBのM.2 SSDを搭載。PCI Express 3.0 x4接続では高速タイプと呼べる転送速度を示している

GF75 Thinはここまで紹介したように、トップエンドではないもののハイエンドと呼べるパーツを組み合わせている。その熱設計値はCPUで45W、GPUで55W。システム全体では130W程度と考えられ、この熱量に相応の冷却システムが求められる。それが「COOLER BOOST 5」だ。筐体中央寄りにCPUとGPUを、左右にファンを、そして各部をヒートパイプで結ぶ構造だ。MSIの冷却システムと言えば同社ビデオカードで培った技術がノートPCにも導入され、効率がよくスリム、そして静音性に優れている。本製品は冒頭で紹介したとおり厚み23.1mmと、17.3型にあってスリムな見た目を実現している。そして一般的なPC操作であれば気にならないほど静かである。加えて、長時間使用していてもキーボードが熱くならない。続いてはそんなところも紹介していこう。

長時間プレイでも快適なキーボード。そしてシンプルなインターフェース

GF75 Thinのキーボード面は、17.3型らしくゆとりが感じられる大きさだ。電源ボタンは奥側の中央にあり、キーボードとの間も離れている。そしてキーボードはこの面の真ん中辺りに位置している。この位置が快適さでポイントだ。

GF75 Thinに限らず、ノートPCでは本体奥側分にCPUとGPU、冷却機構が配置されている。限られたスペース内に配置するため、もっとも厚みがある部分が適しているためだ。そして13.3型や一部15.6型も同様だが、一般的なノートPCではこの部分にキーボードを配置している。長時間使用で手のひらが汗ばむといったノートPCの問題は、熱源に近い位置にキーボードがあるためだ。

一方、ゆとりのあるGF75 Thinでは、熱源とキーボードがある程度離れているため(ある程度は重なっていると思われるが)、ほかの一般的なレイアウトの製品よりもキーボードが熱せられにくい。実際、ベンチマーク中に触れてみてもそこまで熱さは感じられなかった。一方、操作に問題はないものの、GF75 Thinのタッチパッドやそれにより決まるパームレストの面積は17.3型として見るとやや小さく感じられる。コスト重視ということもあるかと思われるが、ゲーミングノートPCでは一般的に外付けマウスで操作することが多いという理由もあるだろう。

広々としており、上下の真ん中付近にキーボードがある

キーボードは日本語配列で10キーも付いたいわゆるフルキーボードだ。アイソレーション型で側面を赤く塗り、視認しやすくスッキリとした印象だ。そして細部を見ると、ゲーミングという用途に向けてカスタマイズされていることが分かる。キーボードバックライトも搭載。赤い単色なのでインパクトはあるがハデ過ぎない

キー配列で注目したいのはまずWindowsキーの位置だ。Windowsキーは左Ctrlと左Altの間にあるのが一般的だが、GF75 Thinでは右Alt、右Ctrlの間に配置されている。PCゲーム経験者であればプレイ中にWindowsキーに触れてフォーカスを失ってしまうといった経験をお持ちだろう。ゲームを主眼に置くと、Windowsキーは少しやっかいな存在だった。とはいえそれをなくしてしまうと通常のPC作業で不便である。そこでゲームにおいてはほとんど使用されない位置へと移動させているわけだ。

Windowsキーが右Altと右Ctrlの間にある。こうした配列はゲーミングキーボードでは見かけることがある

もうひとつ、これは十分なスペースがあるからこそのものだが、左Ctrlが少し大きいところにも注目したい。ゲームの操作で重要なキーである。そのため、押し間違いや操作の窮屈感が軽減される。

次はインターフェースを見ていこう。GF75 Thinのインターフェースの特徴は「必要十分かつシンプル」だ。GF75 Thinは価格も訴求要素であるため、追加チップによる機能拡張はない。CPUやチップセットがサポートする機能に絞られている。

ただし、モバイルノートPCほどではない。USBはUSBは4ポート。すべてUSB 3.1対応で、左側面にType-A×2、右側面にType-A×1、Type-C×1という使い勝手のよい選択だ。映像出力はHDMI×1ポートのみ。ほかのゲーミングノートPCではDisplayPortやUBS Type-CのAlt Mode対応などがあるものの、一般的にホーム/ビジネスでもっとも用いられているのはHDMIだろう。オーディオ入出力は右側面。そしてゲーミングで重要なネットワークは、1GbEの有線LAN、Wi-Fi 6無線LANを搭載している。