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Googleが「モバイルデータを毎月260MBも無駄遣いしている」として集団訴訟が提起される

モバイルデータ使用料を気にして通信量をチェックしたことがある人の中には、OSやメーカーがプリインストールしたアプリが意外と通信容量を使っていて驚いたことがある人も多いはず。「Googleがスマートフォンの通信容量を無駄遣いした」として、アメリカのAndroidユーザーがGoogleを相手に集団訴訟を提起しました。

イギリスのIT系ニュースサイトThe Registerが2020年11月14日に、「Androidユーザーのスマートフォンの通信容量をかすめ取ったとして、Googleが11月12日に起訴されました」と報じました。この訴訟は、イリノイ州・アイオワ州・ウィスコンシン州に住む合計4人の原告がカリフォルニア州サンノゼにある北部地区連邦地方裁判所に対して起こしたもの。原告は起訴状の中で、「GoogleはAndroidユーザーの許可を得ることなく、限られた通信容量を消費して個人情報を収集している」と主張しています。
原告が問題視しているのは、Wi-Fiで送受信されたデータやユーザーが使用したアプリのデータではなく、「バックグラウンドで動作するアプリがモバイルデータを介して行った、Androidユーザーが意図していない通信」です。

Androidユーザーがスマートフォンを使用するにあたっては、利用規約やプライバシーポリシーなど4つの規約に同意することが必要となりますが、原告は「どの規約にもユーザーの通信容量を使ってバックグラウンド通信を行うとは明記されていない」と訴えています。

この主張を裏付けるため、原告が実際に新品のSamsung Galaxy S7でGoogleアカウントにログインし、Wi-Fi接続せずに放置したところ、「スマートフォンは1日当たり8.8MBのデータを送受信し、その通信の94%はGoogleとスマートフォンの間で発生したものだった」という結果になりました。これは、「スマートフォンを全く使用していなくても1カ月に合計260MB分のデータ通信が発生している」ことを意味しています。

この実験では、全てのアプリが終了されているアイドル状態でしたが、Googleのサーバーと端末の間では1時間に約16回、24時間で約389回もデータの転送が発生していたとのこと。また、通信内容を調べた結果、Googleが収集していたデータはネットワークの強度などを記録したログファイルやOSのメトリックに関するデータだったことも分かりました。

原告はこうしたデータについて、「Googleは広告事業のためにユーザーを特定するデータを収集し、表示されなくても収益が得られるプリロードされた広告を送信しています」と非難しています。

The RegisterはGoogleに対して取材を行いましたが、Googleはコメントを控えたとのことです。また、広告監視サービスを手がけるMethod Media Intelligenceの最高収益責任者であるマーク・ゴールドバーグ氏は、「プリロード広告が表示されていないにもかかわらず、広告費を請求可能なイベントとして集計されるということはあり得ますか?」というThe Registerの質問に対し「はい、その可能性はあります」と回答したとのことです。

今回の訴訟で原告は、「Googleが自己の利益のために使用した通信容量に相当する対価の回復」を求めており、その金額は今回問題になった慣行が始まった過去数年間にさかのぼって合計500万ドル(約5億2300万円)以上に達すると見積もられています。