Appleシリコン「M1」チップ搭載の新型Macは3機種ともeGPU(外付けGPU)に対応してないことが判明しています。が、将来的に再びサポートされる可能性が浮上したと報じられています。
M1チップ搭載のMacBook Air、13インチMacBook ProおよびMac miniの発表後、アップルは3機種すべてがeGPUをサポートしていないと公式にコメントしています。それ以前から開発者向けサポート文書でもM1内蔵GPUの最適化が強調される一方で、eGPUのサポートを打ち切る可能性が窺われていました。
しかしフランスのアップル関連ブログメディアMac4Everがテストしたところ、M1搭載MacのBig Surではエンクロージャー(外付けGPUボックス)と(グラフィックボードの)PCE-Iカードが引き続き表示されるとのことです。
実際にM1搭載MacBook ProにThunderbolt 3ポートで繋いだBlackmagic eGPUにPro Display XDRを接続すると、エンクロージャーは検出および認識され、ディスプレイはMac本体と通信し、ビデオ再生ができたと伝えられています。
さらにAppleInsiderがRazer Core XやSonnet eGFX Breakaway Box(どちらもeGPUボックス)も試したところ、RX 590、Vega 64および Radeon VIIを認識。ただしどのグラフィックボードも、GPUアクセラレーションは使われていないとのことです。
eGPUが認識されていても機能していない理由は、おそらく1つにはドライバーが用意されていないこと。またアップルによるThunderboltや外部PCI-Eアドレッシングの実装方法が独特ということも要因の1つかもしれないと推測されています。
M1搭載Mac側でeGPUが認識されているということは、将来的にサポートが復活する可能性にもつながるはず。macOS Big Sur側のアップデートや新たなMシリーズチップの投入、あるいは両方とも必要となるかもしれませんが、今後の展開を見守りたいところです。
2020-11-23 00:04:44