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ゲーム特化のチャットアプリ「Discord」の評価額が70億ドル突破へ

ゲームに特化したチャットアプリの「Discord」の評価額が、年内に約70億ドル(約7300億円)に達する見通しだ。関係筋によると、Discordは12月に新たな資金調達を完了させる予定という。このアプリは今年6月に1億ドルの資金を35億ドルの評価額で調達しており、わずか数カ月のうちに評価額を2倍に高めることになりそうだ。

Discordの広報担当者は、この件に関するコメントを控えている。2015年にリリースされたこのアプリは、今年6月時点で2億5000万人の登録ユーザーを抱え、平均アクティブユーザー数は約1500万人に達していた。パンデミックの中で、このアプリの人気はさらに拡大した。

Discordを立ち上げたのは、ビデオゲームの熱狂的ファンの2人組のJason CitronとStanislav Vishnevskiyで、彼らはゲーマーのためのチャットアプリを考案した。同社の評価額が70億ドルに達した場合、2人の保有資産はそれぞれ7億ドルに及ぶことになる。

このアプリは当初はカルト的な人気を誇っていたが、ここ2、3年でリモートワークで働くオフィスワーカーなどの多様な人々に利用されるようになった。

Discordは広告に頼らず、サブスクリプションを収益の基盤としており、プロフィールのカスタマイズに興味のあるユーザーにNitroと呼ばれるプランを提供している。月額4.99ドルのNitroの加入者は、今年6月時点で推定100万人に達していたが、その後も成長が続いている。

Discordは、最近では宇宙船を舞台にした殺人ミステリーゲーム「Among Us」の大ヒットによって、さらにダウンロード数を伸ばしている。調査会社AppTopiaによると、Among Usのユーザーの多くがDiscordでゲームの情報を入手しているという。