SF作品の小道具としてたまに見る、「3Dホログラフ映像ディスプレイ」。平面じゃなくて立体で映像を表示するので、1つのイメージで前からも横からも下からも見られる…。そんなディスプレイが、僕たちにも買えるようになりました。
3Dメガネレス、みんなで見られる3Dホロ画像
展示されていたLooking Glass Portrait。500mlペットボトルと比べたらこれくらいのサイズ。Photo: ギズモード・ジャパン
今回登場したのは、Looking Glass Portrait(ルッキンググラスポートレート)。2018年にクリエイター向けに発売された「The Looking Glass」の一般ユーザー向けな製品ですね。
一般向けとしてコンパクトになり、分厚い写真立てくらいのサイズにおさまっています。画面サイズは7.9インチ、アスペクト比は「4:3:2」。最後の「:2」は何かっていうと、奥行きです。このぶんだけ立体的に表示できるってわけですね。
実際にデモ機を見てみましたが、たしかに立体に見えますし、なんなら2年前に見た「The Looking Glass」より映像がシャープになっている感じもあります。ただ、スマホの高精細ディスプレイに慣れた目には、ホワッとにじんで見えますね。解像度は2048×1536ピクセルと十分に精細なので、これは3Dディスプレイの味と思ったほうがよさそう。視野角は左右45度ずつくらいかな...真横からのぞいても映像は見えません。
録画したホロムービーやホロフォトを見るだけなら、Looking Glass Portrait本体だけでOK。リアルタイムで動くCGキャラクターを表示したいのなら、PCにつなぐ必要があります。
3D映像を作る方法はもうみんな持ってる
「3Dが見れるったって、その3D映像はどこにあるのよ?」という話もありそうですが、いまはもうスマホで3D映像が撮れちゃうんですよね。ほら、「ポートレートモード」とかで撮った写真です。
あれは奥行き情報をボケという形で見せていますが、Looking Glass Portraitなら奥行きをそのまま奥行きとして表示できる。たとえば、アルバムの写真をデジタルフォトフレームで見ているご家庭もあると思うんですが、フォトフレームをこれに変えたら、思い出の写真がまるっと3Dで楽しめてしまう...!
iPhone 12 Pro やiPad Proなど、LiDERセンサーを搭載しているスマホならより精度の高い3Dイメージを作り出せますし、写真でなくてもアーティストの3D作品をダウンロードして、楽しむすることもできるそうです。
個人的にはAIアシスタントのキャラクターを表示したい。AmazonやGoogleと組んでくんないかな。
Looking Glass Portraitの価格は349ドル。Kickstarterのアーリーバード特典(早期割引)なら、199ドル~249ドルで手に入ります。ハイエンドなデジタルフォトフレームだと思えばアリかも。
2020-12-02 19:30:52