2020年12月15日(火)20時47分から約45分間、Googleで検索を除くサービス全体が利用できなくなる障害が発生しました。サービスのパフォーマンス状態を確認できる「Google Workspace ステータス ダッシュボード」においても障害発生から30分間は「問題なし」と表示されたこともありやや混乱を招きましたが、最終的に、障害は認証処理を行うサービスの問題であったことが報告されています。
障害の影響を受けたのはYouTube、Gmail、Googleカレンダーなど広範にわたりました。
Googleでは各サービスのパフォーマンスを確認できる「Google Workspace ステータス ダッシュボード」を公開していますが、障害翌日・12月15日9時に確認したダッシュボードの様子はこのように、12月14日夜にGoogleのサービス全体が停止していたことを示しています。
ただし、障害発生直後は「サービスが停止している」ことがダッシュボードに反映されず、何が起きているかわかりにくい状態となっていました。スクリーンショット最下部を見ると、このダッシュボードの状態が障害発生直後の12月14日20時55分のものであることがわかります。
Googleによると、問題となったのはユーザーのログインを管理する認証サービス部分で、根本的には「十分なストレージ容量が割り当てられていなかったため」だとのこと。本来、ストレージ容量が不足するとストレージクォータの自動処理が行われるはずでしたが、処理が走らず、データがいっぱいになってクラッシュしてしまったそうです。
これにより、ログインして利用するサービスは完全に利用できない状況に陥りました。また、Googleの認証プラットフォームを利用しているサービスの場合、すでにログイン済みのユーザーが使い続ける分には問題はありませんでしたが、改めてログインしようとした場合やログアウトしようとした場合にエラーが発生するようになっていました。
ただでさえユーザーの多いYouTubeやGmailがダウンしたほか、Googleの認証プラットフォームを利用するサービスもSlackをはじめ多数存在したことから、世界的に多数のユーザーが影響を受けることになりました。
2020-12-14 19:01:44