そろそろ2020年も終盤戦。今年もたくさんのガジェットが発表され、弊誌にてレビュー記事が掲載されました。そんな記事のなかでも、著者や編集部がイチオシと考える製品をピックアップしてもう一度お届け致します。
これは2020年7月3日に掲載された記事の再掲載です。記事中に登場する価格や機能、画像などは当時のもので、現在は異なる可能性があります。
シャオミが国内初投入したRedmiシリーズのスマホ「Redmi Note 9S」のレビューをお届けします。最大の特徴は「コスパ」……といっては身も蓋もないですが、上位構成でも税込3万円を切る価格で手に入るスマホとしては、十分以上の性能を揃えています。
価格はメモリ4GB RAM・64GBストレージモデルが税込2万4800円、上位版の「6GB RAM・64GBストレージモデルが税込2万9800円となっています。なお、前者はAmazon.co.jpと、ひかりTVショッピングのみの取り扱い。後者はヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機など家電量販店専売のモデルとなっています。
このレビューではメーカーからメモリ6GB+ストレージ128GB版の実機を借り受けて検証しています。
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シャオミ、税込2.5万円の激安スマホ Redmi Note 9Sなど日本投入
「Redmi Note 9S」日本発売へ、シャオミのサブブランドが初進出
そつなくまとめたデザイン
まさに格安スマホど真ん中の価格帯ながら、安っぽさはありません。中央上部のカメラユニットや唯一印刷されているロゴ「Redmi」も含めて、全体として無駄のない、端正なデザインにまとめています。
ディスプレイは6.67インチと大きく、縦横比20:9の縦長です。上位モデルの「Mi Note 10 Lite」と並べると、画面の明るさや額縁の太さで差があることに気付くでしょう。Mi Note 10 Liteの有機EL(OLED)ディスプレイに対して、Redmi Note 9Sは液晶を使っています。画面オフ時に時計などを表示する機能は、Redmi Note 9Sでは対応していません。
背面はフチにかけて緩やかにカーブしており、中央部はやや厚みがあるものの、許容できないほどではありません。スペックについては後述しますが、シャオミ自身が「機能で比較してみたら、価格帯の中では最安」と語ったように、3万円台ならお値段以上と言えるでしょう。
ただし、手に持ったときのバランス感はやや気になります。このスマホの場合、背面が比較的すべりやすい素材で、カメラやチップセットなどを上部にまとめているために、重心がやや上寄りになっているのでしょう。
重さは209gと重量級ではありますが、大画面スマホならあり得る範囲内に収めています。その代わり、5040mAhという数日使い続けられそうな大きなバッテリーが入っているのですから、有意義なトレードオフと言えるでしょう。
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4800万画素4眼カメラの実力は
さて、このスマホで目を引く要素といえば、背面のクアッドカメラでしょう。メインセンサーは4800万画素、1/2インチと大型。解像度ではMi Note 10やGalaxy S20 Ultraの1億画素センサーやMi Note 10 Liteの6400万画素センサーには及びませんが、ミドルレンジのスマホにしては豪華なカメラと言えます。そのほか、119度 超広角レンズ(800万画素)、マクロレンズ(500万画素)、深度センサー(200万画素)という構成です。
2020-12-27 23:00:11