新型Apple TVが2021年に登場する可能性があるわけですが、はたして他社のストリーミングデバイスと比較して3倍も高いこの製品は、どのように戦うべきなのでしょうか?
近日では、Dolby AtmosやDolby Vision、HDR10、HDR10+といったリッチな映像表現を可能とするドングルやスティックが50ドル(約5200円)程度で購入できます。またそのなかでもChromecast with Google TVはトップ候補で、32GBモデルが180ドル(約1万9000円)、64GBモデルが200ドル(約2万1000円)で販売されるApple TV 4Kを大きく下回ります。
そのような状況で、アップルの勝機はどこにあるのでしょう?
BloombergのMark Gurman氏は先週、アップルが次期Apple TVにおいてゲームやプロセッサパワー、そして新しいリモコンに注力しているすると報告しています。しかし魔法のようなナビゲーションが実装されたとしても、100ドル〜150ドル高いApple TVを購入する理由にはなりません。Fire TVやGoogle TV、Rokuなどに対抗するためには、大幅な値下げが必要です。
これは、Apple TVアプリがスマートTVやライバルのストリーミングデバイス、次世代コンソールに徐々に追加されていることを考えると、特にそうです。Apple TVのエクスペリエンスは特にFire TVのようなデバイスと比較すると、かつてストリーミングデバイスのなかでももっとも洗練されたものの一つでした。しかし、そんな私でさえ、今はGoogle TVに乗り換えるつもりです。
アップルが取りうる手段の一つは、HomePodsと同じように「lite」や「mini」モデルを投入することかもしれません。100ドル(約1万円)で4Kドングルが手に入りApple TV+やFitness+のようなサービスへの入り口となれば、同社にとって大きな利益となりえます。あるいは新モデルがプレミアムバージョンとなり、現行製品が値下げされるかもしれません。
今年、アップルはApple Watch SEやHomePod Miniなどの廉価モデルを投入し、消費者への歩み寄りを見せました。同じように、Apple TVにも廉価なドングル版が登場することを期待したいものです。
2021-01-03 18:34:42