新型コロナウイルス拡大に伴い、出社とテレワークを掛け合わせたハイブリッドな働き方がより浸透していくことは明確だ。
今、読んでおきたいのがS-FITが発表した「テレワーク時代のセキュリティ対策の展望レポート」。企業のテレワークの導入により明らかとなった、インターネットウイルスに関するセキュリティ課題や問題点、今後の対策などについて言及している。
テレワーク時代のセキュリティ対策の展望レポート
レワークの導入時に検討すべき1つのポイントとして重要なことは「セキュリティ対策」。テレワークにより業務遂行ができたとしても、端末やネットワークの脆弱性から情報漏えいが発生する可能性もある。中でも、テレワークでの勤務は、オフィスで働く環境とは異なり、勤務先のシステム等へ外部からアクセスするため、マルウェア(ウイルス)への感染リスクが高まる。
実際、在宅勤務時にPCがウイルス感染し、第三者から不正アクセスされ、従業員情報が流出したことが話題になったように、テレワークを行うときにはサイバーウイルス等に関するセキュリティ対策を徹底し、危機意識を高めなければならない。
テレワークにおける情報漏洩のリスクとは
昨今のサイバー攻撃は大変巧妙であり、外部からのウイルス侵入を防ぐセキュリティ対策を万全にしていたとしても、1日120万件も新しくつくられると言われている未知のマルウェアは防ぐことができない。
社外アクセスのセキュリティ対策がされていない場合は、直接インターネットへ接続することが多くなるため、逆にインターネット側から端末へアクセスされ、機密情報や知的財産を盗まれるなどの被害に遭うなどのリスクがある。一気に進んだテレワークの導入の裏側には、会社のパソコンをそのまま自宅で使っている人も多く、非常に危険というわけだ。
2020年7月に当社がテレワーク環境で勤務する会社員を対象に実施した「テレワーク時のセキュリティに関するアンケート調査」でも、「Q. テレワークで使用している仕事環境の現状のセキュリティ対策は、万全だと考えますか。」(n=99)の質問に対し、「不十分」「とても不十分」と回答した方は4割を超え、テレワーク勤務を行う会社員の多くがセキュリティ対策に不安を感じていることもわかる。(2020年7月 S-FIT実施「テレワーク時のセキュリティに関するアンケート調査」:)
加えて、自宅に取り付けられているWifiも脆弱性が指摘されています。例えば、Wifiルーターへマルウェアを仕込み、無線利用のためにアクセスしてくる端末を感染させた例も報告されている。
また、ウイルス感染に気付かずに社員がPCを利用することで情報漏洩がさらに広がる可能性もある。サイバー攻撃を回避するためには、社員ひとりひとりがサイバーウイルスなどに関する危機意識を高めるだけでなく、企業もウイルス対策の危機意識を高める必要があるのだ。
こうしたリスクを避けるためにも、企業がテレワークを導入するときには、社外でのセキュリティの確保が重要なポイントとなる。
セキュリティの観点からみたテレワーク住まいの探し方
新型コロナウイルスとの共存が免れない今、これからの働き方には、自宅のインフラおよび安全なセキュリティの確保が必須。テレワーク環境を標的とするサイバー攻撃により企業が危険に晒されないよう、サイバー攻撃がなされ感染しても、情報を外へ出さないようなセキュリティ対策完備の住まいを検討することや社員のテレワーク環境下の運用を整備する必要があるだろう。
まとめ
充実したテレワーク環境を実現するためにもサイバーウイルスなどのセキュリティ対策は必須。情報漏洩を防ぐための運用ルールの徹底と社員の方のお住まいのテレワーク環境のための整備について企業は検討する必要がある。
2021-01-08 18:49:56