片手で使いやすい5G対応のコンパクトハイエンドスマホとして、小型・軽量を追求したAppleの「iPhone 12 mini」と、大画面での使いやすさを両立させたソニーモバイルの「Xperia 5 II」が発売された。理想的なコンパクトモデルを待っていた人にとっては、絶好の買い替えタイミングといえる。
iPhone 12 miniはドコモ、au、ソフトバンクと、アップルストアでSIMロックフリーモデルなどを購入できる。価格は一括8万2280万円から(64GBモデル、アップルストア、税込み)だ。Xperia 5 IIはドコモ、au、ソフトバンクで販売されており、キャリアによるが一括9万9000円から(ドコモオンラインショップ、税込み)の価格で購入できる。
片手持ち操作はiPhone 12 mini、画面サイズと生体認証はXperia 5 IIが便利
持ちやすさはiPhone 12 miniが飛びぬけて良好だ。5.4型の有機ELディスプレイ(1080×2340ピクセル)を搭載しながらも、横幅64.2mmで133gを実現。ハイエンド5Gスマホでは最小・最軽量クラスといえる。片手で握りやすく、親指も画面の端まで届きやすい。従来の4.7型iPhone (第2世代iPhone SEやiPhone 8など)の横幅67.3mm、148gよりも小型軽量で高性能になっている。
両モデルの画面サイズを比べると、6.1型のXperia 5 IIの方が、5.4型のiPhone 12 miniよりかなり大きい。縦長なので、特にブラウザやメール、SNS、LINEなどの一覧性が高い。ビジネス用途で考えてもXperia 5 IIの方が便利だ。また、画面サイズが大きい分、文字表示のサイズ設定を大きくしても使いやすい。
生体認証はiPhone 12 miniが顔認証、Xperia 5 IIが指紋認証(側面)を採用している。新型コロナの影響下では、マスク装着時でも自宅で外した状態でも、指で触れるだけでロック解除できるXperia 5 IIが便利だ。iPhone 12 miniは顔認証後に上スワイプ操作をしないとホーム画面を表示できない他、マスク装着時はパスコードの入力が必要。Xperia 5 IIと比べると操作の快適さは一歩劣る。
映像や音楽再生は両モデルとも高品質だが、Xperia 5 IIがややリード
画面の発色だが、普段使いの見やすさはiPhone 12 miniの方が優秀だ。「True Tone」機能で画面の色を周辺の照明の色温度に合わせるので、目に優しく元データの色も比較的自然に見える。Xperia 5 IIの標準設定は色温度が高めで青っぽく、コントラストもきつめだ。だが、元データの表示に忠実な「クリエイターモード」を有効にすると、色のきつさや不自然さは解消される。筆者としては常時クリエイターモードでの利用をお勧めしたい。
その上で、映画やアプリを全画面でより快適に楽しめるのは、前述のクリエイターモードを設定した場合のXperia 5 IIだ。Xperia 5 IIはノッチのない6.1型の大画面ディスプレイを搭載しており、一般的な16:9の動画はもちろん、横長ビスタサイズの映画も大画面で楽しめる。画面が広いぶん、PinP(ピクチャーインピクチャー)再生や、Androidのアプリ2画面表示による“ながら視聴”も快適だ。
2021-01-11 02:43:18