ショートムービー共有サービスのTikTokは、子供たちの間でYouTubeに匹敵する人気を誇るサービスですが、「子どもの情報収集」を理由に6億円超の罰金処分を課されたり、児童養護団体から児童プライバシー保護法に違反し続けているとして訴状を提出されたりと、若い世代のユーザーのプライバシーに関する問題が続発しています。そんなTikTokが、若いユーザーのプライバシーを保護するために、ユーザーのアカウント設定を変更することを発表しました。
TikTokは、13~15歳のユーザーのアカウントの初期設定を「非公開アカウント」に変更することを発表しました。これにより、13~15歳のユーザーがアップロードした動画は、承認したフォロワーにのみ公開されるようになります。なお、この変更は新規ユーザーだけでなく、既存のTikTokユーザーにも適用されるとのこと。
また、「他のユーザーへのおすすめ表示を許可する」もオフになり、13~15歳のユーザーは他のユーザーのレコメンドに表示されなくなります。さらに、13~15歳のユーザーが公開した動画には、互いにフォロー・フォロワーの関係であるユーザーしかコメントできないように変更されます。
TikTokには他のユーザーが公開した動画とコラボする「デュエット」や、他のユーザーが公開した動画の一部を切り取って自分の動画に組み込む「Stitch」といった機能がありますが、13~15歳のユーザーが公開した動画に対してはこれらの機能は無効になり、動画のダウンロードも不可になるとのこと。
TikTokは16~17歳のユーザーに対しての設定変更も発表しており、「デュエット」「Stitch」を互いにフォロー・フォロワーの関係であるユーザーのみに限定し、動画のダウンロード可能範囲の初期設定は「友達のみ」に変更されます。
TikTokは今回のプライバシー設定の変更に関して、「ユーザーの年齢に適したプライバシー設定を提供することで、ユーザーがオンラインにおけるプライバシーについて慎重な決定を下せるようになることを願っています」と述べています。
2021-01-13 19:17:43