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「ASUS ZenBook 13」を試す - 第11世代Core搭載で軽量、ゲームも楽しめる13型

Tiger Lakeこと、第11世代Intel Coreプロセッサを搭載したASUSの13型モバイルノートが「ZenBook 13(UX325EA)」。13.3型のフルHDディスプレイによるコンパクトなフットプリントと約1.15kgという軽量さ、さらに最大14.4時間というロングライフなバッテリー駆動により、非常にモビリティが高いモデルとなっている。

「ASUS ZenBook S」を試す - アス比3:2の大画面が快適なTiger Lakeノート

最初に主なスペックを紹介する。CPUがIntel Core i7-1165G7(最大4.7GHz、4コア/8スレッド)、メモリ16GB、ストレージがPCI Express 3.0×2接続の512TB SSD、グラフィックスがCPU内蔵Intel Iris Xe Graphics、ディスプレイが13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Homeなど。バッテリー駆動時間が約14.4時間、本体サイズがW304×D203×H13.9mmで、重量が約1.15kgとなる。市場想定価格は16万円ほど。

ちなみにZenBookは現在、ディスプレーを360度開いてタブレットとしても使える2-in-1モデル「ZenBook Flip S(UX371EA)」、13.9型ディスプレイを搭載し解像度が3,300×2,200ドットという高精細な「ZenBook S(UX393EA)」もラインナップしており、この「ZenBook 13(UX325EA)」は最軽量を実現することで、よりモバイルに最適化されたモデルという位置づけとなる。
○米国国防総省制定MIL規格に準拠したタフボディ

メタル製の天板にはASUSのノートではおなじみのスピン加工がなされており、美しい仕上がりになっている。さらに、気圧や気温、湿度の変化、落下などによる過酷な状況でも動作することを認定する、米国国防総省が策定したMIL-STD 810G軍用規格に適合しているタフさも持ち合わせている。持ち歩くことの多いモバイルノートであるが、これならば安心して持ち歩ける。

○4辺狭額ベゼルで高い没入感が得られるディスプレイ

ディスプレイを囲むベゼルは4辺とも非常に狭い。実測で上部は9mm、さらに左右は4mmとなっている。これにより、画面占有率は85%を誇る。

○Harman Kardon認証スピーカーとノイキャンマイクでAV機能も高い

搭載しているスピーカーは、オーディオメーカーであるHarman Kardonの協力を得て作り上げられたもの。モバイルノートにありがちな、スカスカした音になってしまうようなことはほぼなく、映画を視聴しても十分に堪能できた。さらに、マイクにはASUSが開発したAIノイズキャンセリングテクノロジーを装備。周囲の雑音からユーザーの音声だけを認識し、相手にクリアーな声だけを伝えることができる。リモートワークには欠かせない機能だろう。

○ピッチ幅19mmを確保したキーボード

キーピッチは実測で横幅が約19mmとなっているため、基本的には打ちやすいゆったり感がある。ただ、縦の長さは約16mmとやや横の長さが目立つため、最初だけは少し慣れが必要かも。タイプ感は軽くふわっとした感じだが、クリック感がしっかりしているので疲れにくく、きちんとタイプできると感じた。ただ、右のエンターキーのさらに外側に「Home」や「End」「PgUp」「PgDn」が配置されているので、ここは慣れないとミスしてしまうかもしれない。

左右側面に並ぶインタフェースは、必要最小限まで絞り込んだ感がある。左側面にはHDMI出力端子、電源コネクタも兼ねるUSB Type-C(Thunderbolt 4)×2を備える。右側面にはUSB 3.2(Type-A)×1とmicroSDカードスロット。音声入出力の端子は備えていない。Bluetoothによるヘッドセットの使用を想定しているのだろう。有線を使いたい場合は、同梱するUSB端子を3.5mmジャックに変換するコネクタを利用しよう。

ZenBook 13 UX325EAには、インタフェースを追加する付属品が同梱されているのも特徴である。上記のUSB-3.5mmジャック変換コネクタに加え、USB-LAN端子の変換コネクタも付属している。無線LANがなく、有線のみの場所でもネットワークに接続しやすいのはうれしいところだ。

○ベンチマークで見るZenBook 13 UX325EAのパワー

各種ベンチマークソフトで、ZenBook 13 UX325EAの実力を数値で見ていく。

「PCMark 10」の総合スコアは「4859」。その詳細を確認すると、アプリケーションの起動やブラウザの処理速度などを表す「Essentials」は「9753」。WordやExcelといったOffice系アプリケーションの処理能力を表す「Productivity」は「6758」。この2項目が高ければ一般的なノートでの作業は快適に行えるので、ZenBook 13 UX325EAはそれを十分満たしていると言えるだろう。画像処理や3Dグラフィックス機能を計測する「Digital Content Creation」では「4724」となっており、ノートPCとして考えれば十分高い。さらに、その中の項目である画像処理能力を表す「Photo Editing Score」は「7398」もあるので、資料作成やブログ更新などであれば問題ないパワーがあるだろう。

CINEBENCH R20でCPUそのもののパワーを見る。CPU総合では1907 pts、CPUコア単体の能力も554 ptsとなった。ベンチ内に表示されているランキングを見ると、デスクトップ向けCPUであるIntel Core i7-7700K並みと言えそうだ。

ストレージのアクセス速度は、CrystalDiskMark 7.0.0で計測。結果は、以下の画像のように非常に高いスコアであった。PCI Express 3.0×2接続のSSDらしい数値だ。

3Dグラフィックス能力は、まず「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で計測。画質が「最高品質」、解像度が「1,980×1,080」、画面モードが「フルスクリーン」という設定だ。結果は、スコアが「4076」、評価は「快適」。外出先でもオンラインゲームが存分に楽しめるであろう。

オフラインゲームの快適さを見るために「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を使用する。画質は「軽量品質」、解像度を「1,280×720」、画面を「フルスクリーン」という設定にしたところ、スコアが「3975」で評価は「普通」。

さらにオフラインゲームのベンチマークとして「STREET FIGHTER V ベンチマーク」を使う。ディスプレイ解像度が「1,920×1,080」、フルスクリーンモード、画質設定が「中」という設定だ。これでFPSのアベレージが59.38FPS。評価は「PERFECT」。上のベンチと合わせて見ると、オフラインの3Dゲームでも設定を調整すれば十分に遊べるのではないだろうか。

3Dグラフィックス計測なら外せないベンチマークである「3DMark」。その中の「Time Spy」を実行したところ、スコアは「1657」であった。ディスクリートグラフィックスを搭載したPCを計測するベンチマークなので、「極めて良好」と出てはいるものの、やはり厳しめだ。だが、ノートなどの統合グラフィクス用のベンチである「Night Raid」であれば、「14914」と高スコアが出ている。一般的なゲームであれば問題なさそうであり、3D系でも古めであれば設定をカスタマイズするなど対応することで遊べそうな感じである。

○第11世代Intel Coreプロセッサにより、高いレベルでまとまったモバイルノート

ZenBook 13 UX325EAは、ZenBook Flip SやZenBook Sのような突出した特徴はないものの、Intel Core i7-1165G7により高いパワーとそれなりの3Dグラフィクス機能を備えたモデルだとお伝えできたと思う。突出した特徴がないのは欠点ではなく、モバイルノートとして十分な能力を軽量なボディに収めて低価格にまとめているため、購入・持ち歩きしやすいという利点がある。文書作成と画像処理をメインとしつつ、軽くゲームもしたいという自分からすると、ASUSの3モデルのうちどれを選ぶかと言われればこのZenBook 13になるだろう。それだけ高いレベルでまとまっているのだ。

映像の美しさと高品質なサウンドも楽しめるので、配信サービスを利用した映画鑑賞にも活躍するはずだ。約1.15kgという軽量さと、カタログスペックながら約14.4時間というバッテリー駆動時間は、モバイルライフを充実させてくれるに違いない。家や外出先でのリモートワークをもさらに快適にしてくれる一台となるだろう。