ASUSは1月27日、ゲーミングノートの新モデルとして、「ROG Strix SCAR 15/17」と「ASUS TUF DASH F15」の2機種を日本で発表した。
ROGはコアゲーマー向けで、TUFはより広いゲーマー向けのモデルである。がしかし、今回のTUFは、インテルがCES2021で発表した最新のTiger Lake-HことCore H35と、NVIDIAが同じく発表したばかりのRTX 30を採用している。気になる速度も計測してみた!!
Core i7-11370HにGeForce RTX 3070で ピカピカなのだ
今回日本で発表となったTUF Dash F15(FX516PR)は2モデルで、CPUはインテルが発表ほやほやの「Core H35」つまり、Tiger LakeのTDPが最高35Wの高カロリー版で、「i7-11370H」を搭載している。4コア8スレッドで、最高動作クロックは4.8GHz、内蔵キャッシュは12MBである。
GPUはこちらも新作のNVIDIA GeForce RTX 3070でVRAMは8GBを搭載する。メモリーはオンボードでDDR4-3200を16GB搭載。SSDはM.2のPCIe3.0x4で512GBまたは1TBを内蔵だ。
ディスプレイは15.6インチの16対9比率でフルHD、ノングレアは共通で、上位モデルでは駆動周波数が240Hz、下位では144Hzという違いがある。
鮮やかなディスプレイはフルHDで240Hzと144Hz
インターフェイスはThunderbolt 4( DisplayPort1.4 + Power Delivery )のタイプC×1に、USB3.2 Gen1のタイプA×3、HDMI2.0b、有線LANにコンボ・オーディオジャックを内蔵する。
静音デザインのキーボード配列は日本語のみで、バックライト内蔵。キーストロークは1.7ミリで薄型ボディながら。ゲーム用ホットキー(WASD)にはボリューム調整やマイクミュートなどのクイックアクセスも定義が可能だ。
無線はWi-Fi6にBluetooth 5.2、バッテリーは76Wh内蔵で12.6時間(JEITA2.0)の動作が可能だ。ACアダプターは200Wという大出力で充電時間は2.4時間となっている。
ボディサイズは360×252×19.9~20.9ミリ、重量は2.1キロで従来より重さで10%の軽量化、面積で20%の省スペースになっている。
価格は上位モデルが税込み21万9800円で即日発売、下位モデルが19万9800円で2月上中旬発売予定である。
フラット&スリムデザインにホワイトきました
ボディカラーは上位モデルが「ムーンライト・ホワイト」と「エクリプス・グレー」の2色で、下位モデルはホワイトはなくグレーのみ。厚みは20ミリをギリギリ切る19.9ミリ、液晶は超狭額縁である。天板も新デザインでTUFの文字とロゴが縦横方向にプリントされている。
今回ホワイトを試用したが、真っ白というよりやや生成りの白で、表面も半マットな処理で、汚れにくそうだ。キーボードとタッチパッドの感触もゲーミングクオリティで気持ちがいい。独立キーでボリュームとマイクON/OFF、設定ユーティリティの「Armoury Crate」呼び出しができるのも便利である。
熱排気は後部2か所と左右から行われ、液晶ポリマー製の薄型フィン83枚羽根のファンは無音まではいかないが、回転しても気になるノイズは発生しない。ダクトの形状が工夫されていて、ごみが溜まらないセルフクリーニング型である。ヒートパイプはCPUとGPU、VRAMそしてVRM(電源レギュレータ)から5本が伸びている。
「ASUS TUF DASH F15」は最新CPUとGPUを搭載して、3Dゲームも余裕でプレイできる。世界で売れているROGシリーズで培った冷却技術のおかげで、ノイズも少なく、キーボードやタッチパッドの操作性もいい。
加えて、16GBメモリに512GBまたは1TBのSSDと、仕事マシンとしても不安がない。また、双方向のノイズキャンセリングは、自分だけでなく、相手が悪コンディションな場所にいても、クリアな通話が行える。ゲームだけでなく、お仕事でも有効な機能なのである。
有線LAN端子にタイプA×3は、一見レガシーに見えるが、在宅からの会議で通信が切れてほしくないとき安心だし、マウスとキーボードとUSBメモリーを繋ぎたいとき、ストレスがない。MILスペックをクリアしているのも安心だ。
いまどきの15型ノートとしては、奥行きが25センチあるのがちょっと不便だが、在宅勤務マシンとしてもお勧めできるゲーミングノートなのである。
2021-01-26 19:54:55