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BlueのUSBマイク「Yeti Nano」レビュー 見た目、機能、音質に満足

最新のiPad ProやApple M1チップを搭載するMacBook Proは、いずれもスタジオ品質の高音質マイクを内蔵しています。良質なマイクがあれば、ビデオ通話やカンファレンスの際、相手にクリアで聞き取りやすい声を届けられるので、会話がとてもスムーズに運びます。

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高品位な音声によるコミュニケーション体験を、通常のマイクを内蔵するMacBook AirやiPad Airでも実現できないものか…と考えて、あるUSB接続の高音質マイクを試してみたところ、狙い通りの効果が得られました。今回はMacにiPad、iPhoneとの接続に対応するBlue Microphonesの高音質USBマイク「Yeti Nano」(イエティ ナノ)の使い勝手やクオリティをリポートします。

音が良いコンデンサー方式のUSBマイク

パソコンに直結できるUSBマイク、あるいはiPhoneのLightning端子に装着できる外付けタイプのマイクは、デザインや機能、価格が異なるさまざまな製品があります。

アメリカのマイク専業ブランドであるBlue Microphonesは、ミュージシャンとレコーディングエンジニアが1995年に立ち上げたブランド。クリエイター自身が開発したマイクの音質の良さは、現在アメリカで活躍する多くのミュージシャンやエンジニア、音楽プロデューサーに認められています。2018年には、ブランドがLogitech Internationalの参加に加わったことから、音楽制作の枠を超えて動画配信やゲーム実況にまで広く使われるようになり、最近ではビジネスパーソンにもリモートワークの環境向上に欠かせないアイテムとして脚光を浴びています。

Blue Microphonesが発売した「Yeti Nano」は、感度が高く音質に優位性があるとされるコンデンサー方式の据え置き型USBマイクです。本体に2基の14mmコンデンサーカプセルを内蔵する「デュアルカプセルアレー」により、背面のダイヤルでマイクの収音パターンを「単一指向性モード」と「全方位モード」の2通りから選べます。

単一指向性モードは、マイクに向かって一人で話すビデオカンファレンスなどの用途に向いています。もうひとつの全方位モードを選ぶと、マイクを置いた周辺の環境音もクリアにピックアップしてくれるので、離れて住む親と家族全員で音声通話を交わしたい時などにも便利です。
便利なスタンド付き。MacにUSB接続してすぐに使える

Yeti Nanoは、マイクの角度が自由に変えられる専用スタンドに装着されているので設置も簡単。USBケーブルでPCやタブレットに装着するとマイク本体に電源が供給され、音声信号の入出力が可能になります。

USBケーブルのPC側端子形状がUSB-Aなので、MacBook Airに接続する場合はUSB Type-Cへの変換アダプターやハブが必要となります。接続すれば、あとはmacOSのシステム環境設定から「サウンド」を選択して、出力/入力機器として表示されるYeti Nanoを選ぶだけ。マイクを音声入力用のデバイスのみに設定することも可能ですが、Yeti Nanoはマイクユニットの底面にヘッドホン出力端子を持っています。サウンドの出力デバイスとしても本機を設定しておくと、相手の声にユーザー自身が発生した声や、マイクが拾った周囲の環境音が自然にミックスされた状態でヘッドホン出力から聞こえてきます。遮音性能の高いイヤホン・ヘッドホンをつなぐと音声がより聴きやすくなるのでおすすめです。

ヘッドホン出力端子の音量変更やマイクミュートのスイッチもYeti Nanoの本体にあります。音量のコントロールや本体の設定変更などの操作がMacからできるようになる無料のアプリケーション「Blue Sherpa」を使う手もあります。Yeti Nanoの本体とBlue SherpaアプリケーションはともにMac/Windows対応。本体がmacOS 10.10以降、Windows 7~10の環境で動作します。M1チップを搭載するMacBook AirとmacOS 11 Big Surの組み合わせでも問題なく動きました。

iPadやiPhoneでも使える!マイク音声を聴きやすくグレードアップ

iPad Airでも使えるか試しました。結論から言ってしまうと、Yeti NanoはiPadやiPhoneの高音質外付けUSBマイクとして使えます。iPad Airに接続するためにはUSBケーブルのほか、アップル純正の「USB-C - USBアダプタ」が必要です。

iPhone 12 Pro Maxにつなぐ場合、こちらはアップル純正の「Lightning - USBカメラアダプタ」を変換器として間に介することでUSB接続が可能です。今回は手元に機材がなく試せませんでしたが、Lightning端子を搭載する第8世代のiPadや、コンパクトな7.9型ディスプレイのiPad miniと接続する場合にも、やはりLightning-USBカメラアダプタを間に入れると上手く行くと思います。Blue Sherpaアプリは、残念ながらまだモバイル対応ができていませんが、ヘッドホン出力からのモニタリング機能も含めてMacとほぼ同じ機能がとてもシンプルに使えます。

なお、iOS/iPadOSに対応するアプリの中にはYeti Nanoが使えないものもあるかもしれません。筆者は、FaceTimeのほかMicrosoft Teams、Zoom、Skype、Discordなどのアプリで試しましたが、今のところ問題なく使えています。Androidデバイスの場合は端末によって仕様が異なるため、Yeti Nanoが動作しない場合があるものの、USB-OTGケーブルを介することで使えるケースもあるようです。詳細はBlueのブログで案内されているので、本記事と合わせてチェックしてみて下さい。

ビデオ会議やグループ通話に活躍。SNSの動画音声収録にも最適

やはり注目すべきは、Yeti Nanoのクリアな音質です。イヤホン・ヘッドホンを使って会話の音をモニタリングすると、音質の差は明らかに分かると思います。マイクの集音パターンを「単一指向性モード」にして試したところ、人の声に雑味がなく、会話の相手が目の前にいるような臨場感があります。MacBook Air、iPad Airの内蔵マイクの音質も決して悪くないのですが、Yeti Nanoの音声を聴くと輪郭の明瞭度が一段と高く、ノイズ感がとても少ないことに驚きます。

マイクの集音パターンを「全方位モード」に変えてみると、話者周囲の環境音もディティールまで粒立ちよく聞こえてきます。マイクの向こう側で複数の人が一斉に話しても、各人物の声の定位が崩れないため、位置関係もよく分かります。声が聴きやすくなると、長時間のビデオカンファレンスも集中力が途切れにくくなり、会話の相手にも歓迎されると思います。Yeti Nanoに良質なヘッドホン・イヤホンをつないで音声をモニタリングする環境を整えれば、特別に耳を澄まさなくても小さな音まで聞こえるようになるので、話者自身も疲れを感じにくくなるでしょう。

Yeti Nanoは、500mlサイズのペットボトルよりも少し高さがあるぐらいのサイズ感なので、仕事机の場所を取りません。置きっぱなしにしてもよいし、使うたびの出し入れも苦にならないと思います。コロナ禍の影響により、しばらく在宅ワークが続いているビジネスパーソンの方々には、PCやiPadと簡単に接続ができて、シンプルに使える高音質外付けマイクとしてYeti Nanoをおすすめします。価格は15,510円(税込)で、2年間の保証がつきます。もちろん、用途はビジネスシーンに限らず、SNSに公開する動画の音声収録、または音楽制作のレコーディングツールとしても一石二鳥以上の使い方もできるオールラウンダーなマイクなので、お得感が感じられると思います。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら