YouTubeが、子どもの成長に合わせて保護者がコンテンツへのアクセスを段階的に制限できる、「監視付きの子ども向けアカウント」を発行可能なペアレンタルコントロール機能を、日本を含む80カ国で数カ月以内に導入すると、2021年2月24日に発表しました。
2015年にYouTube Kidsを立ち上げてから、YouTubeでは13歳未満の子ども向けのコンテンツをその他のコンテンツと区別することが求められるようになりました。
しかし、YouTubeは「幼稚園に通うくらいの子どもから中学生まで、子どもたちのニーズは年齢によって異なり、YouTubeではそのニーズに完全に応えられていませんでした」「子どもたちは成長するにつれて飽くなき好奇心を持ち、自立するようになり、学び、想像するための新しい方法を獲得しなければなりません」と語り、保護者の監視の下でYouTubeへのアクセスを段階的に制限するペアレンタルコントロール機能を導入したと発表しました。
これまでにも、Googleのペアレンタルコントロール機能として、PCやスマートフォンの視聴時間を管理する「ファミリーリンク」がありました。
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今回YouTubeが発表した機能では、保護者は自分のアカウントと紐付けた子ども向けのGoogleアカウントを作成可能となります。さらにそのアカウントで閲覧できるコンテンツを以下の3段階に絞ることができるようになりました。
1:Explore(探索)
YouTube Kidsからもっと多くのYouTubeのコンテンツに触れようとする子ども向けに、Vlogやチュートリアルムービー、ゲーム配信、音楽のMV、ニュース、教育コンテンツなどのカテゴリに絞り、9歳以上の視聴者に適した動画コンテンツを閲覧可能。
2:Explore more(さらなる探索)
探索と同じカテゴリの動画コンテンツで、13歳以上の視聴者に適した動画コンテンツを閲覧可能。
3:Most of YouTube
年齢制限のあるコンテンツを除いたほぼ全ての動画コンテンツを閲覧可能。
また、保護者は子ども向けアカウントのYouTube視聴履歴や検索履歴を閲覧可能。さらにスクリーンタイマーや特定のコンテンツをブロックする機能も搭載されます。
加えて、子ども向けアカウントにはパーソナライズされた広告や特定のカテゴリの広告が配信されなくなり、アプリ内購入や動画の作成機能、コメント機能も制限されるとのこと。この機能は、コンテンツの視聴制限と同様に、年齢に応じて段階的に制限が緩和されていく予定です。
YouTubeは「自己表現とコミュニティはYouTubeと子どもの発達にとって不可欠な部分であるため、保護者や専門家と強力して、子どものアカウントを管理しながら、子どもの成長に応じてこれらの機能をアカウントに追加していきます」と述べました。
2021-02-24 19:09:04