Googleのスマートウォッチ向けOSであるWear OS。最近はあまり大きな話題もなく、やや停滞気味ではありますが、Google内部でも優先順位が下がっているのかもしれません。
Wear OSではもともと、マイクを搭載している一部デバイスで「OK Google」の音声によるGoogleアシスタントの起動が可能です。この機能がここ数ヵ月間機能していないとの報告が、RedditやGoogleのバグトラッカー、サポートコミュニティに多数寄せられています。遡ると、2020年6月には発生していたようです。
これが一部のユーザーあるいはデバイスに限っての不具合なのか、すべてのユーザーで発生しているのかは定かではありませんが、現在に至るまでGoogleからの公式の表明はありません。ただ、The Vergeに対して「問題を認識している」と述べており、修正には取り組んでいるようです。
音声による起動ができなくても、ボタンの長押しからGoogleアシスタントは起動できます。そもそも音声で起動していた人はそれほど多くなく、ユーザーもあまり困っていないという可能性はありますが、報告されている不具合が半年近く修正されないのは、Wear OSに対する優先順位の低下があるのではと、気になるところです。
実は大型アップデートを控えており、そちらで吸収するため放置されている可能性を期待したいところですが、そういった噂も出てきておらず、Wear OSの先行きが心配になる出来事です。