約3ヶ月も更新が止まっていたiOS版Gmailアプリに、ようやくアップデートがやって来ました。1日(米現地時間)に配信開始されたバージョン6.0.210124は「バグの修正とパフォーマンスの改善」が含まれているとうたわれています。
ほかGoogle Meet、Googleスプレッドシート、Googleドキュメント、Googleカレンダー、Google ToDo向けにもアップデートが堰を切ったように配信開始されており、うちGoogle ToDoではiOS 14の新機能「ウィジェット」に対応しています。
Googleが主立ったiOSアプリの更新を長らく止めていた理由は、App Storeに新規登録あるいはアップデートするアプリに義務づけられるプライバシーラベルを避けるためとの噂もありました。すなわち収集しているプライバシー情報を開示すると、その項目の多さがイメージダウンに繋がることを恐れているからと推測されていたしだいです。
とはいえGoogleはアップルの方針に反対するつもりはないと表明しており、実際YouTubeアプリなどを更新およびプライバシーラベル表示を追加した後にGmailでも収集している個人データを明らかにしていました。その後に、今回ようやくGmailアプリ本体の更新が伴ったかっこうです。
しかし、Googleの主要なiOSアプリがすべて収集している個人情報を明かしたわけではありません。とりわけ注目が集まるのが、11月から更新が途絶えているChromeアプリでしょう。記事執筆時点では2021年に入ってからのアップデートがないばかりか、プライバシーラベルも「詳細が提供されていません」と表示されています。
この大物アプリが今後いつアップデートされ、どのようなプライバシーラベルを公開するのか、引き続き注視していきたいところです。