iPhoneのカメラは逆光に弱い! とお思いのみなさま、ええ、まさにその通りであります。
以前、夜景撮影のとき、強い点光源があるとゴーストが出やすい、って話をしたけれども、昼間でもそう。
昼間の強い光源といえば太陽だけど、太陽が入っているとこんな風になる。
太陽が強く光っているのみならず、全体が白くもわっとなっちゃっている。これはよくない。でもまあ太陽が入っちゃっていると、このように光がよからぬ反射をしたり、全体に白っぽくなる(コントラストが低下する)のはしょうがない。iPhoneに限らず、太陽はできるだけ入れないのが基本。
でも太陽が入らないように角度を変えてもこんな風に画面が白っぽくなったり、虹みたいに線が入ったりするのは「何とかならんもんか」と思う人多いと思う。
理由は、本来イメージセンサーに届くべきではない浅い角度からの光が、レンズの端っこなどで反射して、それがまたレンズ内であれこれ反射してイメージセンサーに妙な形で届いてしまうからだ(一般に、フレアと呼んでいる)。これ、多くのスマートフォンで発生するのだけど、iPhoneでは特に目立つのである。
じゃあどうするかというと、まあ簡単にいえば「まぶしいときは手をかざして光を遮るよね」。デジタル一眼用のレンズに付けるレンズフードの主な役割がそれだ。
iPhoneの場合、レンズフードは付けられないので、いろんな角度からの光がどうしてもレンズに当たっちゃう。それが(一番外についている保護ガラスが悪さしている気がするんだけど、そこまでは調べてない)レンズ内で反射してよからぬことになる。
それを防ぐ一番簡単な方法がこれ。
指を使って余計な光が入らないようにするのである。光源の方向に合わせて指の位置や角度は画面を見ながら調節。
成功するとこうなる。全然違うでしょ。余計な反射(フレアと呼んでる)がなくなるのみならず、コントラストもくっきりする。
簡単だけど、その強い光の方向をちゃんと認識して、しかも指がかぶらないよう上手に調整するのが大事。
慣れないとこんな風に指がかぶっちゃう。
また光の角度によっては防ぐのは困難なのでその辺は各自工夫をってとこか。
分かりやすいよう、iPhoneの画面収録機能を使って動画を撮ってみた。左手で覆ったり覆わなかったりでどれだけ差が出るか、分かると思う。
もしこれに悩まされている人がいたらお試しを。指の腹は大きな凹凸があってちょっと難易度は高いので、その場合は小さな紙など平らなものを使うのがいいかと思う。
個人的には、どこかメインカメラ用だけでいいから、iPhone用簡易フード出さないかな、とかレンズフード付ケース出さないかなと思っているんだけど、どうだろう。
2021-03-07 18:45:22