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ソフトバンク専売の2万円5Gスマホ「Redmi Note 9T」をSIMフリーで使う

2月26日発売の「Redmi Note 9T」は、5G対応ながら2万1600円(税込)という手に取りやすい価格が魅力。そして、シャオミ製品として初めて、おサイフケータイに対応した点も特徴です。

シャオミ製でおサイフケータイ対応ということで、このスマホに注目している人にとって、ネックとなりそうなのが「ソフトバンク専売」という点。購入時の状態ではソフトバンク網でSIMロックがかかっているため、他社回線では使えないのでは、と思う人もいるかもしれません。

実際には、ソフトバンクの回線契約なしで本機を購入し、SIMフリースマホとして利用することは可能となっています。実際に、回線契約なしでRedmi Note 9Tを購入してみました。

キャリアスマホは回線契約なしで購入できる

2019年10月に施行された改正電気通信事業法により、「通信と端末の完全分離」が実現しました。

つまり、現行のスマホ販売制度では、携帯キャリアと通信契約を結ばずにスマホを購入できるようになっています。

そして、他キャリアのSIMカードの利用もより容易になる環境が整っています。SIMロック解除さえ行えば、購入した携帯キャリアに関係なく、通信サービスを利用できるようになります。

携帯キャリアの取扱店で「回線契約なしで購入したい」旨を伝えれば、通信契約なしで購入可能です。購入キャリア以外で使う場合、あわせて「SIMロック解除」の希望を伝えておくと良いでしょう(NTTドコモの場合は単体購入時は手続きなしでSIMロック解除されます)。

ソフトバンクの場合、オンラインショップではスマホ購入での購入はできません。筆者はソフトバンク取扱店の量販店にあらかじめ電話で在庫確認をした上で購入しました。当初「ソフトバンクのスマホを購入したい」という旨のみを伝えていましたが、電話口の店舗スタッフが手慣れた方なのか、希望機種を聞くなり「端末単体での購入希望ですか」と確認され、単体購入での在庫取り置きとなりました。割引なしでも2万円強のRedmi Note 9Tですから、同様の手続きで購入する人も多いのかもしれません。

来店後、手続きは30~40分ほどかかりました。新規契約の手続きよりも所要時間は短くなりましたが、家電やSIMフリースマホのように機種を選んで即購入というわけにはいきません。

若干時間がかかった理由は、スマホ単体で購入する場合にも、本人確認と登録が必要となるから。筆者はあわせてSIMロック解除も希望したため、その手続きにも10分ほどかかりました。

機種代金を一括支払いしたため、支払い情報の登録はありませんが、スマホの識別番号(IMEI)と購入者の情報登録が必要となります。

なお、割賦(分割支払い)で購入したい場合、ソフトバンクでは支払い情報を登録すれば回線契約なしでも受け付け可能となっています。

SIMロック解除は通常、ソフトバンクショップで行う場合は手数料として3000円がかかりますが、スマホ購入当日の手続きでは手数料無料となります。また、購入当日のみ、ソフトバンク取扱店(つまり購入店)でも手続き可能となっています。購入時にSIMロック解除を希望しておいたほうがスムーズに進むでしょう。

登録が済んでお支払い。ソフトバンク直営の量販店カウンターだったためか、税込2万1600円というソフトバンクオンラインショップと同等の価格でした。

代金を支払って手渡されたスマホは購入時の箱の外装フィルムも手つかずの状態。封を開け、試しにauのSIMカードを入れてみたところ、SIMロック解除コードを入力する画面が表示されました。発行されたロック解除コードを入力し、再起動したところすんなりau網につながりました。SIMフリースマホと同様に、データ通信をするには利用している回線のAPNを入力する必要があります。

驚いたのは、ソフトバンク系列以外のキャリア・MVNOのAPNがあらかじめセットされていたこと。SIMフリースマホでは良くありますが、大手キャリアが販売するスマホでこの仕様となっていることはまれです。筆者が利用しているau 5G契約用のAPN「5G NET」も登録されており、選択するだけでデータ通信も可能でした。

ただし、au 5G網での接続は筆者の環境では確認できていません。Redmi Note 9Tは5G新周波帯ではSub-6帯と呼ばれるBand n77をサポートしています。Band n77ではソフトバンク、au、NTTドコモ、楽天モバイルの4社が5Gサービスを提供しているため、原理上はつながる可能性もありますが、実際にau 5Gの対応エリアで試した限りでは5Gピクトを確認できない状態でした。もっとも、今後、既存周波数帯での5Gサービスが提供エリアが増えればau 5Gにつながる機会は増えるかもしれません。

おサイフケータイも問題ナシ

SIMロック解除後も、おサイフケータイの機能は問題なく使えています。Suicaにチャージしたり、電車に乗るなどの用途でも問題ありません。おサイフケータイはSIMカードが挿入されていない場合は利用できない仕様になっていますが、SIMロック解除後はソフトバンク以外のSIMカードでも使用できるようです。

Redmi Note 9Tのアプリ一覧を見てみると、Google、シャオミ、ソフトバンクのプリインストールアプリが入り乱れている状況。ソフトバンクのアプリについては、ソフトバンク網以外で使う場合には機能しないものもあります。Redmi Note 9Tの場合、そうしたアプリであってもOSの設定から削除したり、無効化したりはできないようです。

スマホ単体購入の注意点

最後に、スマホ単体で購入する場合の注意点を紹介しておきましょう。

まず、ユーザーがSIMロックを解除して他のキャリアで使用する場合、基本的には販売元キャリアのサポート対象外となります。もし使ってみてつながらないといった場合にも、原則として返品できません。

また、大手キャリアのスマホを回線なしで購入する場合も、ユーザー側でSIMロック解除の操作が必要となります。この手順を自分でできるか不安な場合は、キャリアがセット販売するスマホを選ぶのが無難です。

筆者が今回経験したように、モバイル通信では対応周波数や規格の互換性の問題があります。キャリア側が展開する周波数帯と、スマホ側が対応する周波数帯が一致してはじめて通信可能となります。つながる場合も一部の周波数帯のみが対応していないため、エリアが狭いという場合もあります。

4G LTE/VoLTE以降の機種では互換性の問題は以前ほど気にしなくても良くなってきましたが、「まったく使えない可能性もある」という点には留意しておいたほうがよいでしょう。

4キャリアの販売機種の対応周波数帯は、各キャリアのWebサイトで公開されています。利用したいキャリアの主力周波数帯に対応できるのかどうかを確認する際には便利です。ただし、対応周波数はあくまでも参考であって、表示上で合致している場合でも実際には接続できないというケースもある、という点は注意が必要です。