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完全密着の美しいモトローラの折りたたみスマホ「razr 5G」はこうして生まれた!

なぜスマホを縦折りに!? razr 5G開発者が語る「折りたたんだ」理由とは

モトローラからついに折りたたみスマートフォン「razr 5G」が発売になる。ディスプレーが完全に密着して折りたため、しかも大型のアウトディスプレーも搭載する意欲的なモデルだ。製品開発の経緯や苦労点を、モトローラのプレミアム・フラグシップ製品担当ジェネラルマネージャー、ジェフ・スノー(Jeff Snow)氏にうかがった。なお、同氏はモトローラに20年以上在籍し、これまで同社の携帯電話やスマートフォンの開発に長年携わっている人物だ。

モトローラ初の5G対応折りたたみスマートフォン「razr 5G」

──razr 5Gはどのような経緯で開発されたのか?

ジェフ氏(以下。同) razr 5Gはハイエンドなモデルであるだけではなく、折りたたみディスプレーを搭載するという、最新技術の開発にも注力したモデルだ。また、本体デザインそのものをアイコニックなものにすることを目指した。昨今のスマートフォンはどれも似たようなデザインになっているが、razr 5Gは新鮮さを感じさせ、ファッションにもなり、そしてワクワクできるような製品になることを考えた。そのため往年のヒットモデル、2000年台前半に発売した携帯電話「RAZR」をイメージしたデザインとした。

モトローラ プレミアム・フラグシップ製品担当 ジェネラルマネージャー、ジェフ・スノー(Jeff Snow)氏

──razr 5Gは初代RAZRの再現を狙った製品なのか?

ジェフ 初代のRAZRは金属ボディーを採用し、薄くて軽く、当時の携帯電話市場に大きな刺激を与えた製品だった。今回のrazrの開発は、もちろんRAZRの成功体験がきっかけとなっている。razrのデザイン開発にはフィーチャーフォンのRAZRにも関わった産業デザイナーが加わっている。全体の形状イメージ、折りたたんだ時の角の部分などに初代RAZRのイメージを再現している。

しかし、初代モデルにできるだけ近づけよう、とは考えなかった。なぜならこの約20年の間に新しい技術が登場している。razr 5Gはそのコンパクトなボディーに様々な技術をいれることを考えて開発を進めた。5Gに対応したSoC、Snapdragon 765Gを採用。バッテリーは分割式で2つを搭載、閉じたときの外側にセカンドディスプレーを搭載、コンパクトサイズながらディスプレーを折り曲げるために、ティアドロップ式の構造を採用、などなど開発は困難を極めた。しかしそれらを克服した結果、いい製品に仕上がったと自負している。

折りたたんだときの ユーザー体験こそが重要だ

──完全に閉じることのできる折りたたみディスプレーはどうやって開発したのか

ジェフ razr 5Gを開発する際に最も重要視したのは、折りたたみ式スマートフォンを「閉じた状態で使ったとき」のユーザー体験だ。

そのためにディスプレーはたたんだ時にピタリと閉じる形状にした。ディスプレーはスライドするムービングダイナミックシステムを取り入れ、さらにヒンジ部分はティアドロップ式、すなわちヒンジ内側に曲げの部分を逃がす構造とした。

ディスプレーの曲げ耐久性については、今回のrazr 5Gの約1年前に出した4G版のrazr(日本未発売)のユーザーフィードバックを参考にした。4G版razrユーザーの1日の平均開閉回数は約40回であった。そこで99%のユーザーの1日の開閉回数は多くても100回と推測し、それを5年間使うと約20万回となる。そこで20万回の折り曲げ耐久性を持たせた。さらに高温や高湿、落下テストなども行なっている。

また折りたたみ構造を支えるヒンジの構造も機械的、工学的な検討をして特許も取っている。