日本における第4のキャリアとして登場した楽天モバイルは、ほかの3キャリアに比べてリーズナブルな料金設定が魅力です。楽天モバイル自身はiPhoneを販売していませんが、一部のiPhoneは楽天モバイルによって公式に動作確認がなされています。今回、手持ちのiPhone XRを使って楽天モバイルの契約を行い、1カ月ほど使ったのでレポートしたいと思います。
4月から月額料金を0円にすることが可能な楽天モバイル
楽天モバイルの魅力は何といっても料金の安さです。
現在契約できるプランはRakuten UN-LIMIT Vと呼ばれるプランで、月額料金2,980円(税込3,278円)で楽天回線であれば無制限にデータ通信が可能です。
さらに、Rakuten LINKアプリからであれば国内通話やSMSが無料であり、非常に安くかつ分かりやすいプランといえます。
しかしながら、ほかの3キャリアがahamo、povo、LINEMOといった低廉なプランを出してきたために、楽天モバイルは2021年4月からこれらに対抗してRakuten UN-LIMIT VIと呼ばれるプランをスタートします。
これは、なんと1GB未満の通信量であれば契約1回線目は月額料金が0円という今までになかった画期的なプランです(2回線目以降は3GBまで980円(税込1,078円))。
料金は段階的に変化し、3GBまでは980円(税込1,078円)、20GBまでは1,980円(税込2,178円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,980円(税込3,278円)です。よく使う月とそうでない月がはっきりわかれている方にもおすすめといえます。
iPhone XS/XR以降であれば動作確認済み
ほかの3キャリアと異なり、残念ながらiPhoneシリーズは楽天モバイルで販売されていません。
しかしながら、iPhone XS/XR以降のiPhoneであれば楽天モバイルが公式に動作確認を行っており、一部機能制限があるものの、使うことができます。
具体的には、以下の機能は機能制限のため使えません(iPhone XRの場合):
海外66の国と地域のグローバル無料
パートナー回線におけるSMS
APN自動設定
楽天回線とパートナー回線の自動切換え
ETWS(緊急地震速報)
110/119通話などでの高精度な位置情報測位
海外ローミング
さまざまな機能制限はありますが、筆者の使用環境としては特に大きな問題になるものはなかったため、iPhone XRを使って契約してみました。
なお、楽天モバイルはiPhoneの動作確認を行っているものの、動作保証は行っていない点には注意が必要です。
nanoSIMとeSIMが選択可能
楽天モバイルではeSIMをサポートしています。このため、対応しているiPhoneを使う場合にはnanoSIMとeSIMの2種類から選択することが可能です。
どちらにするか悩みましたが、
現状ではeSIMにするメリットがあまりない
nanoSIMのほうがほかのスマホに変更しやすい
ことから、nanoSIMを選びました。
ちなみに、楽天モバイルのeSIMには電子本人確認手段であるeKYCを使って申し込むと最短即日で開通できるというメリットがあります。
SIMは2日後に到着、15分ほどで開通
今回はドコモのMVNOからのMNPという形で楽天モバイルを契約しましたが、転入のためのユーザーインターフェースは洗練されており、非常にかんたんに手続きが可能です。
SIMの発送も早く、手続きの2日後に到着するよう指示ができました。
転入のタイミングはこちらで指示ができるため、ほとんど回線が使えない時間がないのもうれしいポイントです。
回線の切り替えには、SIMを挿しなおし、アプリやウェブから「転入を開始する」ボタンを押すのですが、筆者の場合はボタンを押すと15分ほどで転入が完了しました。