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安くてもCherryクオリティ。45ドルのキーボードが好感触

Cherry(チェリー)社は、キーボードの各キーの下に隠れている小さなスイッチ、キースイッチを考案したことで有名なメーカーです。ですが、キーボード自体も生産していることはあまり知られていません。だからこそCherry KC 4500 Ergoは特に興味深い製品となっています。

ご覧のとおり、これはフルサイズのキーボードで、快適さを求めて人間工学的に設計されています。サイズは475×258×42 mmでバックライトはついていません。

チクレット型のキーはMacBookのものとキートラベルが似ていて、とても静か。打鍵感には満足ですが全体的に少し柔らかい感じで、手への負担を減らそうとしているならば望ましいと感じるかと。個人的に好みのタイプではありませんが、指に優しくかなり静音です。

キースイッチはラバードーム型なので、そもそもメカニカルではありません。この型はほとんどのノートPCキーボードとよく似ているので、MacBookからの移行はかなりスムーズなはず。

残念な点はNキーロールオーバー(全キー同時押し)に対応していないので、同時押しできるキーの数が限られるということ。ほとんどのメカニカルキーボードでは、最上段の4つ、例えば「qwer」を押さえながら「ty」を同時に打てば、「qwerty」と認識されます。試してみたところ、このキーボードは同時押しでは4個のキーまで対応していて、精度はあまりよくなかったです。ハードコアなゲーミングをしようと期待しなければ、大丈夫。

万人受けするモデルではありませんが、Microsoft(マイクロソフト)の39ドルモデルや少し高くて59ドルのロジクール K350 Wireless Wave Keyboardといった似た製品と比べると、見るべき価値は絶対にあります。

4500 Ergoは快適さを重視して作られており、普段メカニカルキーボードを叩きまくっているなら、この45ドルのキーボードは手根管(手首の腱や神経が通っているトンネル)に癒しを与えるようなもの。パームレストは柔らかくて心地よくデザインは最高で、キースイッチはCherry社の主力製品ほど高性能ではないものの、大抵のノートPCのキーボードよりは優れています。スタンダードなキーボードに疲れた時に、4500 Ergoはよい選択肢となりそうです。