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新型コロナ感染後すぐに行なう手術は術後の死亡リスクが上がる可能性、英バーミンガム大学研究報告

COVID-19診断後すぐの手術は安全?

外科手術の予定があるのに、新型コロナウイルスへの感染が判明した場合には、少なくとも7週間は手術を延期した方が良いかもしれない。

英バーミンガム大学のDmitri Nepogodiev氏らによる研究で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が外科手術を予定通りに受けた場合、術後の死亡リスクが増大する可能性のあることが明らかになった。この研究の詳細は、「Anaesthesia」に3月9日掲載された。

この研究は、2020年10月に世界116カ国、1,674カ所の病院で手術を受けた14万231人の患者のデータを分析したもの。手術後に新型コロナウイルスに感染した患者は、研究対象から除外した。手術前に新型コロナウイルス感染が判明した患者は3,127人(2.2%)だった。

解析の結果、手術後30日以内の調整後の死亡率は、新型コロナウイルス非感染患者で1.5%であった。

これに対して、手術前に新型コロナウイルス陽性が判明した患者では、手術後30日以内の死亡率は、陽性の診断から手術までの期間が0〜2週間、3〜4週間、5~6週間の患者で有意に上昇していたが(オッズ比はそれぞれ、4.1、3.9、3.6)、7週間以上では非感染患者と同程度であった(オッズ比1.5)。

この結果は、年齢層、患者の健康状態、待機手術が緊急手術か、小手術か大手術かにかかわらず一貫していた。手術を7週間以上延期した場合のその後の死亡率は、COVID-19の症状が消失していた患者で2.4%、無症状の患者で1.3%であったのに対して、症状が持続している状態で手術を受けた患者では6.0%とより高かった。

Nepogodiev氏は、「この研究から、新型コロナウイルスへの感染確認後0~6週の間に手術を受けた患者や、手術時点で症状のあった患者では、術後の死亡リスクが高まることが明らかになった」と結果を概括。

「できれば手術は、ウイルス検査で陽性となってから少なくとも7週間後まで延期すべきだ。また、7週間以上持続する症状がある場合は、症状がなくなるまで待つべきだ」と主張している。

その一方で、共著者であるAneel Bhangu氏は、「新型コロナウイルス陽性の診断から7週間以上手術を遅らせる利点と、延期による潜在的なリスクとのバランスを考える必要がある。例えば、進行した腫瘍などの緊急を要する手術では、延期のリスクの方が大きいと判断されることもある。そのため、手術延期については、個々の患者に合わせて決めるべきだ」と述べている。

英麻酔学会(Association of Anaesthetists)のMike Nathanson氏は、「この研究論文が提示する情報は、患者やそのケアをする人にとって重要であり、新型コロナウイルス感染後の適切な手術時期を決める上で役立つだろう。

手術を受ける予定のある患者の多くが、今後、新型コロナウイルスに感染する可能性があり、そうした人は感染後に手術を受けることのリスクについて、情報を得たいはずだからだ」と述べている。(HealthDay News2021年3月10日)