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Celonisがプロセスマイニングソフトウェア販売でIBMと提携

ワークフローを改善するためには、現在の仕事の進め方をよく理解しなければならないが、特に大企業では想像するよりもかなり複雑な作業になる。それを助けてくれるのがCelonisだ。同社は、専用のソフトウェアで組織内の仕事の流れを把握し、同じ仕事をより効率的に行う方法を提案する。ワークフローの構成や流れを可視化する作業を、プロセスマイニング(process mining)と呼ぶ。

米国時間3月31日、IBMとの重要な提携を発表した。これにより、IBM Global Servicesが世界中の1万名のコンサルタントをCelonisで訓練することになる。社員数約1200名のCelonisがIBMの大きな営業とコンサルティングの部門にアクセスすることになり、IBMは、ワークフローオートメーションと呼ばれるトレンドのフロントエンドを深く理解する機会を得る。

Celonisの最高収益責任者(CRO)であるMiguel Milano(ミゲル・ミラノ)氏によると、プロセスのデジタル化はここ数年のトレンドだという。新型コロナウイルスで加速され、今回の2社の協働関係にもその影響はあるとのことだ。「インテリジェントなワークフロー、企業の業務遂行を支援するために構築されたワークフローが、このパートナーシップの核心であり、現在市場で起こっているトレンドの核心でもあります」とミラノ氏はいう。

これには、IBMが2018年に340億ドル(約3兆7600億円)で買収したRed Hatも関係している。この2社は、Celonisのクラウドベースの技術を、オンプレミスとクラウドのハイブリッド世界を相手にしているRed Hatと組み合わせれば、どこで生じた仕事であれ、従来よりもずっと強力なソリューションでフォローできると考えている。

IBM Servicesの上級副社長Mark Foster(マーク・フォスター)氏は、次のように説明する。「私の考えでは、CelonisのソフトウェアをRed HatのOpenShift環境に持ち込めば非常に強力なものになります。なぜなら、すでに極めて強力なオープンソリューションが、このハイブリッドクラウドの全域で運用され、それらがメインフレームとプライベートクラウドとパブリッククラウドすべてを対象とするOpenShiftのパワーを利用していけるためです。データもこの3つの世界すべてが利用し、今後も継続して利用していけます」。

IBMは2020年夏に、ロボットのプロセスオートメーションのベンダーであるWDG Automationを買収したが、今度はCelonisを買う気かもしれない。しかしフォスター氏によれば、このパートナーシップは、同社のもっと広いエコシステムとパートナーしていく企図の一環であるという。

「エコシステムの主要なメンバーとパートナーしていくことは、IBMの何よりも優先するフォーカスであり、今回もまさにその一環です。相手企業の規模は大小さまざまでも、今回は特に、プロセスマイニングという1つのカテゴリーでトップの座にある企業と関係を結ぶ好機であり、IBM Red Hatの技術を利用できる好機でもあると捉えています」とフォスター氏はいう。

両社は今回の公式発表前からすでに、一緒に仕事をしており、パートナーシップはその成果でもある。お互いがさらに関わり合っていくことにより、両社はより密接に協力して、IBMの数千人のコンサルタントに技術について教育訓練し、また一方では今後、CelonisのソリューションをRed HatのOpenShiftに統合することになる。

買収のようでもある大きな契約だが、ミラノ氏によれば、同社の戦略をさらに多くのシステムインテグレーターとともに実行していく近年の方針の一環であり、中でもIBMは大きなパートナーだが、唯一ではないという。

「私たちは現在、システムインテグレーターのコンサルティングが仕事の主な対象になりつつあります。そうした戦略の先頭にあるのが、IBMのようなコンサルティング企業であり、今回の契約は私たちの戦略の大きな要になるものです」とミラノ氏はいう。