近年急速にシェアを拡大している「Chromebook」という製品をご存じでしょうか。市場調査会社のCanalysによると、2020年のChromebookの出荷台数は全世界で3060万台。2019年は1470万台なので、1年間で倍以上に急増しています。
【参照】Canalys(英文)
そんなChromebookの新製品がASUSから登場。サイズ感・質量に加え、価格と性能のバランスにも優れた製品となっています。
「ASUS Chromebook Detachable CM3」実機レビュー
早速、ASUSから新発売となった「ASUS Chromebook Detachable CM3」を実際に試し、操作性や使用感について紹介していきます。
本製品はストレージ容量によって2モデルあり、128GBモデルが5万800円(税込)、64GBモデルが4万4980円(税込)となっています。
10.5インチのコンパクトサイズでノートPCとしてもタブレットとしても活躍!
ASUS Chromebook Detachable CM3は10.5インチのコンパクトディスプレイを搭載。本体は厚さ7.9mm、質量約506gとかなり薄型設計になっているのでカバンに入れて持ち運んでもストレスになりにくいのが魅力です。
ディスプレイ右上には専用のタッチペンが格納されています。ChromebookはGoogle Playストアからアプリをインストールできるので、大画面のAndroidスマートフォンのような操作も可能になっています。(一部アプリは非対応)
本体背面には、取り外し可能な「フレックスアングル・スタンドカバー」が装着してあります。これは折り曲げてキックスタンドのように利用できるのですが、縦横どちらの方向にも立てることができます。PCとしての作業や動画視聴をする際には横置き、電子書籍を読んだりPDFファイルを表示する際には縦置きにするといった使い分けにも対応しています。
また、横置きにした状態で専用の「デタッチャブルキーボード」を使用すると、自然とキーボードに6度の傾斜がつくように設計されています。キーボード自体はカバーにもなる薄型のものですが、角度がつくおかげで入力も快適です。
メモリ4GBでもサクサク動くChromebookの実力
本製品のCPUはMediaTek MT8183、メモリ4GBでストレージは64GBと128GBの2モデルがあります。
通常のノートPCとしてスペックを見ると控えめで、約5万円という“価格なり”とも思えますが、このスペックでも快適に動くのがChromebookの特徴。
ChromebookはChrome OSを搭載したPC製品の総称で、作業は基本的にブラウザ↑で行う、データはほとんどクラウドに保存するという特徴があります。メモリやCPUを本体のバックグラウンドでの作業に振り分ける必要性が低いので、起動も速く操作性もスペック以上になります。
ASUS Chromebook Detachable CM3も同様で、盛り込みすぎないスペックながら快適な動作が可能。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを原稿執筆のために使用しましたが、複数のアプリを同時に起動するといった使い方をしなければ特別問題なく動作します。
ステレオスピーカーと1日持つバッテリーを搭載! 動画視聴用端末としてもあり!?
本製品は横置きにした際の上部、左右にステレオスピーカーが搭載されています。左右から自然に立体的な音声を再生することができるので、動画視聴も迫力を持って楽しめました。
バッテリー駆動時間は本体のみで約12.3時間、デタッチャブルキーボードとの併用で約12時間となっています。筆者は基本的にキーボードを装着した状態で仕事用に使用しましたが、1日の作業で充電が切れてしまう心配はほぼありませんでした。
Chromebookの強みを最大限発揮できる2in1ノートPC?
タッチペンによる操作に対応したコンパクトディスプレイ、控えめなスペックでも快適に動作するChrome OSに合わせたスペック構成など、ASUS Chromebook Detachable CM3はまさにChromebookの利点を最大限引き出せる仕上がりに感じられます。
冒頭で紹介した通り、ストレージ64GBモデルが4万4980円、128GBモデルが5万800円と手に取りやすい価格になっています。テレワークでの自宅用マシンや、持ち運び用のサブ端末としての購入もありでしょう。
2021-04-24 19:26:29