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驚きの「画面94%」16型ゲームノートをASUSが海外発表。1.9kgでRTX3070と8コアTiger Lake

世界的大手PCメーカーである台湾ASUS(エイスース)が、ゲーム向け高性能ノートPCの新モデルを海外発表しました。

昨今は非常に速いペースでゲーム向けノートPCの新製品を投入するASUSですが、今回はインテルが高性能ノートPCに向けた新CPU投入に合わせての発表となっています。

その新CPUとは、高性能ノートPC派から投入が待たれていた8コア/6コア版の第11世代Core iこと“Tiger Lake”。

速度面で不利だったAMDのモバイル版Ryzenに対して闘えるだけの性能向上を果たしたモデルとなるため、これだけでも現行モデルからはかなりの強化となるわけですが、さらにASUSの高級機だけあり、今回も非常に見どころの多いモデルとなっています。

中でも話題性が大きいのが『ROG Zephyrus M16』。画面占有率94%を達成した四辺ナローベゼル、16:10液晶などにより、「16インチ液晶を15インチサイズの本体に搭載した」モデルです。なお発売時期や価格などは、現時点では非公開。

本モデルは、本体重量1.9kg、本体サイズは355×243.6×19.9mm(幅×奥行き×高さ)の中に、2560×1600解像度(アスペクト比16:10)/最高リフレッシュレート165Hz、公称応答速度3msというゲーム向け液晶パネルを採用。

さらに最上位GPUはNVIDIAの『GeForce RTX 3070』モバイル版、最上位CPUは8コア16スレッド、最高クロック4.9GHzのTDP35W版『Core i9-11900H』を搭載し、いわゆる重量級AAAタイトルのゲームでも実用的にプレイ可能な性能を確保します。

加えてバッテリー容量も90Whと、CPUやGPUの性能に見合った高水準です。これにより、公称バッテリー駆動時間は“連続動画再生で”10時間を確保。モバイルノートPCなどに比べて画面消費電力で大きく不利なゲーム向けノートとしてはかなりの長さとなっています。

技術的な注目点は、搭載する液晶パネル。最大の特徴は上述したように、使用時の画面占有率が94%と非常に広い(ベゼルが狭い)点です。

これを実現したのが、四方すべてで4.6mmにまで削られたベゼル部。底面側はいわゆるチルトアップヒンジ構造であるため、使用状態での数値上では有利となりますが、それでも94%という数値はゲーム向け以外を含めても非常に高い水準です。

またパネル品質に関しても、使いやすい横2560ドットベースの解像度と165Hz仕様に加えて、色域はDCI-P3を100%カバーと非常に広く、色の正確性ではパントン(Pantone)認証も取得。またHDR映像ソースもドルビービジョン対応のため、昨今ゲーム向けノートPCでも需要が多い、動画や写真の編集用途でも利便性の高い仕様です。

▲底面側パネルを外した状態での、冷却機構の模式図。非常に面積の広い6本のヒートパイプと、2方向排気のデュアルファンが目を惹きます。RAM用のSO-DIMMスロットや2基のSSD用M.2スロットなども

そしてASUS自慢の高密度冷却技術に関しては、2021年バージョンへと発展させた『ROG Intelligent Cooling 2021』を採用。

サーマルグリスの代わりに液体金属ベースの熱伝導素材を使っての高効率冷却や、背面側両サイドに設けられた2基の最新設計『アークフロー』冷却ファン、さらには側面+背面側に設けられた大型冷却孔、そしてCPUとGPUの熱を適切に熱輸送する6本の大型ヒートパイプなどにより、20mm以下に抑えた薄さながら、発熱の大きなGPUとCPUを高負荷時でも安定稼働させます。

そしてここ最近急速に要求度が増している、スピーカーとマイクの品質にも配慮。スピーカーユニットはこの大きさでは珍しい6基を搭載。ウーファー(低音ユニット)は左右2基ずつを連携させて動作させ、不要振動を防ぐ『フォースキャンセリングウーファー』システムを導入します。

▲キーボードはテンキーレスタイプ。LEDバックライトはキーボードのみ(外周などは光らない)に搭載されるため、オフにすればかなりおとなしめです

また、カメラ左右に搭載された通話用マイクは『3Dマイクアレイ』タイプ。ステレオマイクとしてのみならず、モノラルマイクとして使った場合は、全方位と単一指向性に切り替えることも可能に。ASUS独自のAIノイズキャンセル技術と相まって、周囲の不要雑音などを効果的に低減します。

そしてオーディオ部としては、ドルビーアトモスやハイレゾにも対応。さらにキーボードの静粛さにも配慮されており、打鍵音は公称30dB以内にまで抑えられています。

PCとしての基本性能ももちろん高く、RAMはDDR4-3200対応で最大48GB。内部はSO-DIMMスロットも搭載します。またストレージは最大1TBのPCI Express 3.0接続。内部的にはM.2スロット2基による構成となっており、RAIDの構築も可能です。

USB関連端子は、Thunderbolt 4(兼USB Type-C)に加えてUSB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps、映像出力とUSB PD対応)、さらにUSB Type-A×2基(最高10Gbpsと5Gbps)という布陣。

平たく言えば「Type-C系、Type-A系ともに2基ずつで、それぞれ速度や機能が異なる」という変則的な構成となっています。

▲ACアダプタは専用端子経由の付属品以外にも、100WまでのUSB PD対応製品が使える、高級ROGノートPCに共通した仕様。いざというときにも安心感があります

また付属ACアダプタの電源は専用端子ですが、USB PD対応アダプタによるType-C経由での充電(本体側最大100Wまで)も可能な、汎用性に優れた仕様です。

加えて、HDMI 2.0bと有線LAN(1000BASE-T)、マイクロSDカードスロット(最高312MB/s)、さらに3.5インチヘッドセットジャックも備えます。さらに無線系はWi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応。

▲天板は昨今のROG Zephyrusに共通する、斜めのカットを意識したデザイン。なお光っている箇所は反射素材による処理。14型モデル『ROG Zephyrus G14』のようなLEDが仕込まれているわけではありません

天板のデザインは、昨今のZephyrusシリーズに共通する“天板を斜めに横切るライン”を継承。またキーボードこそRGBフルカラーLED搭載ながら、開いた面のデザインはゲーム用PCとしてはおとなしめ。良い意味でビジネス用としても十二分に通用する見栄えとなっています。

基本的な仕様は、下記のようになります。

本体サイズ……約355×243.6×19.9mm(幅×奥行き×高さ)

本体重量……約1.9kg

ディスプレイ……16インチ/16:9、2560×1600、リフレッシュレート165Hz、応答速度3ms(最大輝度400nit、ドルビービジョン対応、色域はDCI-P3 100%カバー)

CPU(最上位)……インテル製Core i9-11900H(TDP 35W、8コア16スレッド、基本クロック2.5GHz、ターボ時最高4.9GHz)

GPU(最上位)……NVIDIA GeForce RTX 3070(ビデオメモリ非公開)

RAM……最大48GB/DDR4-3200(SO-DIMMスロット有り)

ストレージ......最大1TB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4、本体側はM.2 2280×2)

バッテリー容量......90Wh

USB端子......Thunderbolt 4×1、USB Type-C(最高10Gbps)×1、USB Type-A×2(最高10Gbps+5Gbps)

映像端子……HDMI 2.0b(フルサイズ)

拡張端子......1Gbps有線LAN(RJ-45)、マイクロSDカードスロット(UHS-II対応)、3.5mmヘッドセットジャック(入力兼出力)

無線仕様......Wi-Fi 6(802.11ax 2x2)+Bluetooth 5.2

生体認証機能......指紋認証

標準搭載OS......Windows 10 Pro 64bit版

ACアダプタ……専用端子(USB PD経由での使用も可)

このようにROG Zephyrus M16は、2kg以下のゲーム向けノートPCとして、CPUやGPUパワーのみならず画面サイズやバッテリー容量に至るまで、“現状で詰め込める仕様は一つ残らず詰め込んだ”かのような、とんでもなく欲張りな仕様。

そもそもASUSの高級ゲームノートPCは、多かれ少なかれこうした欲張りな仕様を備えたモデルが多いのですが、本機はそうした路線の中でも頭一つ抜けたかのような充実武装が光ります。

性能のバランスという面でも優秀なことから、高性能ゲームノートPCとしてだけではなく、純粋な高性能WindowsノートPCとしても、間違いなく注目できる存在です。