先日iOS 14.6ベータ版からApple Music高音質プランの手がかりや噂話が届けられていましたが、それとともに第3世代AirPodsが18日(米現地時間)にアップル公式サイトのプレスリリースにて発表されるとの噂が報じられています。
この新たな噂は、アップル関連のYouTuberであるルーク・ミアーニ氏が、アップル情報サイトAppleTrackに独占ニュースとして伝えたものです。ミアーニ氏は世界初のAppleシリコンiMacを自作していましたが、リーカー(未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)の信頼度を格付けしているAppleTrackいわく「追跡していない(過去の実績は不明)」との但し書きつきです。
さてミアーニ氏によると、アップルは5月18日に「新しいAirPod」と「Apple Music HiFi」を含めてプレスリリースで発表する可能性があるとのことです。おそらくNewsroom(プレスリリースの一覧)および、2つの新製品をそれぞれ紹介するニュースリリースを用意することを意味すると思われます。
そもそも現行モデルの第2世代AirPodsもイベント抜きのプレスリリースのみで発表されており、今回もWebでの告知だけとされるのはあり得ない話ではありません。ただしアップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、第3世代AirPodsは2021年後半に量産が始まると予想していました。
ほぼ時を同じくして、米9to5GoogleはAndroid版Apple Musicの3.6.0ベータ版(Google Playストア公開分)を逆コンパイルして以下の記述を見つけたと報告しています。それらは高音質オーディオがどれだけのデータ転送量とストレージを使用するかについて分かりやすく警告するものです。
ロスレス(CDロスレス音質)オーディオファイルは、オリジナルファイルの細部まで保存されます。これをオンにすると、かなり多くのデータを消費します
ロスレスオーディオファイルは、デバイス上でかなり多くの容量を使用します。10GBの容量では、 高音質でおよそ3000曲 - ロスレスで1000曲 - ハイレゾロスレスで200曲
ロスレス・ストリーミングは、かなり多くのデータを消費します。3分程度の曲であれば、 高効率でおよそ1.5MB、256kbpsの高品質で6MB、24ビット/48kHzのロスレスで36MB、24ビット/192kHzのハイレゾロスレスで145MB。これらはサポートは曲の有無やネットワークの状態、接続されたスピーカーやヘッドフォンの性能によって異なります。
注目すべきは、iOS 14.6ベータにあった「Dolby Atmos」や「Dolby Audio」の言及がAndroid版にはないことです。具体的にはAndroid版では「Lossless (ロスレス)」と「High-Res Lossless(ハイレゾロスレス」という2種類の高音質版ストリーミング/ダウンロードを提供する模様です。
今回の噂話や手がかりは、いずれも音楽業界メディアHits Daily Doubleが4月末に「アップルが数週間以内に新しいHiFiオーディオストリーミングプランを発表する」と報じたこととほぼ一致しています。
とはいえ、第3世代AirPodsが新技術を導入されるとしてもBluetooth経由であるには違いなく、ハイレゾのロスレス音源をそのまま送るのは難しいはず。もしもApple Musicの新プランと新AirPodsを同時に発表するのが本当であれば、アップルがその点をどう解決するのか(ないし言及せずスルーするのか)興味深いところです。
2021-05-14 21:33:22