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iPhoneとAirPodsを同時に充電可能! ROBOQiのMagsafe対応ワイヤレス充電スタンドの実用性を検証

【木村ヒデノリのTech Magic #055】 iPhoneのMagSafe化でワイヤレスチャージングが一段と身近になった。今回、紹介する「ROBOQi 2-in-1 Magnetic Charging Stand(以下、ロボチー2-in-1)」は、このMagSafeをうまく活用したワイヤレスチャージングスタンドだ。ワイヤレスチャージングは充電器に置いているのにうまく充電されていないことが多く、筆者は結果的に使わなくなっていた。この不満を解消してくれるのが、iPhone 12シリーズから採用された「MagSafe」だ。ロボチーはいち早くスタンドにMagSafeを導入。2-in-1タイプではAirPodsも同時充電でき、使い勝手に優れている。ただ、チャージスピードには難点があったので、他社製品とも比較しながら紹介したい。

MagSafe対応のワイヤレス充電スタンド「ROBOQi 2-in-1 Magnetic Charging Stand」。iPhoneとAirPodsが同時に充電可能

MagSafeで付いているので簡単に縦横を回転させることができる

筐体は背面にUSB-Cポートがあるだけのシンプルな構造

パッケージにはUSB-C to USB-Cケーブルが同梱されており、電源アダプタは付属しないので注意

“ROBOQi”は海外では知られたユニークな会社

ROBOQiは2018年に設立され、当初からiPhoneのワイヤレス充電器やアクセサリーを開発する会社だ。日本ではあまり知られていないが、KickstarterとIndiegogoで30万ドルを調達するほどの人気企業。ワイヤレス充電にも早くから取り組み、最近リリースしたAmazon Alexa搭載の車用チャージングマウントも好評を博している。製品には時計型のチャージャーがあったり、Apple Watchも充電できる3-in-1タイプがあったりと多様なラインアップを揃えている。時計型のチャージャーは時刻を天井などにプロジェクションできる機能が付いているなどかなりユニーク。国内企業にはないチャレンジ精神と価格の安さには好感が持てる。

何よりもチャージの信頼性が高いのが良い

さまざまある製品のなかでも、筆者がすぐに欲しいと思ったのが今回のロボチー2-in-1だ。MagSafeによる装着を可能にしたことで、縦横がスムーズに変更でき、かつ充電箇所がズレない仕様はこれまでと比べてかなりメリットが高い。AirPodsに関しては特に便利になった印象が強く、他のチャージャーでは充電されていないことが5割以上だったAirPodsが、窪みに置くだけで9割以上きちんと充電される信頼性の高さには感動した。

AirPods用には窪みが設けられており、位置がかなりずれにくくなっている

チャージしながらの使用もネック部分の角度が変えられるので快適だ。例えばBelkinのスタンドはスタイリッシュなものの、角度が変えられないので充電しながら視聴するときに困ることがあった。対してロボチー2-in-1は上下左右に角度を変えられるため、デスク上で充電するだけでなくベッドサイドで使いたい時なども見やすい角度にできて使い勝手が良い。

Fast Wireless Chargingと謳うも、7.5Wはやや不足か

使用感は快適だが、デメリットはチャージの遅さだ。メーカーウェブサイトではiPhone12の場合7.5W、そのほかのスマートフォンであれば最大で15W給電が可能だとしている。これをFast Wireless Chargingと表現しているが、実は各メーカーが定義している「高速給電」には一定のルールがないのが現状。これは給電時間の短縮に充電器側のスペックだけでなく、スマホサイドの仕様が大きく影響していることが理由として挙げられる。例えば、iPhoneでは、純正ケーブルと20W電源アダプタで高速充電が可能としているものの、実際の値はバッテリーの状態で変わってくる。これはバッテリーの損傷などを抑える措置で、各社別々の対応をしていることが多い。つまり、充電器のスペックだけで高速になるかどうかの判断は難しいのが現状ということだ。

実感としての充電時間はどうなのか

スペックだけでは語れない部分が多いので、Satechi社の計測器を使いながら実験してみた。比較したのはロボチー2-in-1充電、Apple純正MagSafeデュアル充電パッド、ワイヤード充電の3種類。結論から言うともちろんワイヤード充電が一番早かったが、同じワイヤレス充電でもロボチー2-in-1とMagSafeデュアル充電パッドでも違いがあったのが興味深かった。

左からロボチー2-in-1、MagSafeデュアル充電パッド、ワイヤード。同じワイヤレス充電だがロボチー2-in-1は1A程度なのに対して、MagSafeデュアル充電パッドは1.5A前後と約1.5倍の値を示していた

この結果から見ても、「メーカー独自の充電方式があるスマートフォンに関しては、純正の方式にした方が充電は速い」ということが分かる。同じワイヤレス方式で比較しても、MagSafeデュアル充電パッドでは「15分置いておいただけでこんなに増えるの?」という違いがあったが、ロボチー2-in-1に関しては「しばらく置いてもあまり増えないからとりあえず仕事している間はずっと充電しておこう」となってしまった。角度が変えられる、などのユーザビリティは非常に高い製品だが、充電に関しては「速くはない」と思っておいた方が良いかもしれない。充電に関してはデメリットがあるロボチー2-in-1だが、使い方を製品に合わせれば非常に便利だと感じている。特にAirPodsに関しては他製品と比べてもピカイチの信頼性だし、MagSafeで充電しながら角度を自由に変えられるのは非常に便利だ。従って「オフィスで時計やスケジュール管理用にデスク上で使う」という場合や「ベッドサイドで寝るまでネットサーフィンしたり、動画を見たりする」といった用途には最適と言える。購入には英語サイトを使わなければならないなど少しハードルは高いが、59.99ドルという価格でこのスペックならコスパがかなり良いと言えるのではないだろうか。(ROSETTA・木村ヒデノリ)■Profile木村ヒデノリROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。【新きむら家】https://www.youtube.com/rekimuras記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。