Androidで写真やリンクを共有しようとする際、共有先のアプリなどが並ぶ共有メニューが表示されますが、このメニューはアプリ開発者によるカスタマイズが可能です。柔軟性があるとも言えますが、ユーザーによっては混乱のもとになる可能性もあります。Googleはこの状態を改善しようとしているのか、Android 12ではシステム標準の共有メニューを強制するようになるようです。
この共有メニューをカスタマイズできる人気アプリSharedrの開発者が、Android 12で意図した通りに動作しないため、バグレポートで報告したところ、仕様との返答があったとのことです。
従来のSharedrの動作としては、何かのアプリで共有を選択した際、システム標準もしくはSharedrのどちらをデフォルトして利用するかを選択できるのですが、Android 12ではこれができなくなります。Shader自身を使うことはできるものの、一旦、システム標準の共有メニューからSharedrを選び、そこから実際に共有したいアプリを選択する形になり、ワンステップ操作が増えることになります。
Android 12はまだベータ版のため、今後修正される可能性もありますが、カスタマイズ性を残すのか、統一した操作性を実現するのか、難しい選択になりそうです。
2021-05-31 23:43:11