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iPhoneのOSとして知られる「iOS」はどのように進化していったのか?

2021年6月8日、Appleの開発者向けイベント「WWDC 2021」で、iPhone向けの最新OS「iOS 15」が発表されました。初代iPhoneのリリースから14年が経過し、iPhoneを含むスマートフォンは我々の生活に欠かせないものに進化していきましたが、では過去のiOSアップデートで具体的に一体何が進化していったのか、IT系メディアのTech Xploreがまとめています。

◆iPhone OS 1:2007年6月29日リリース

2007年1月9日に正式発表され、2007年6月29日にアメリカで発売された初代iPhone。初代iPhoneに搭載されていたOSの名称はiOSではなく「iPhone OS」でした。iPhone OS 1には現在ではアプリのダウンロードに欠かせない「App Store」がなく、SafariやSMS、電話、カメラといった基本的な機能と、iPodのように音楽を再生するためのアプリやYouTubeアプリが搭載されていました。なお、初代iPhoneに関して、「Appleのスティーブ・ジョブズCEOは発売前の初代iPhoneをバラク・オバマ氏にひそかに見せていた」という逸話が残っています。

◆iOS 3.0:2009年6月17日リリース

このアップデートにより、ユーザーがテキストメッセージに加えて画像の送信も可能になるMMSがサポートされるようになり、カット・コピー・ペーストといった機能も登場しています。また、端末を横向きにした状態でキーボード入力ができるようにもなりました。

◆iOS 4:2010年6月21日リリース

マルチタスクがサポートされ、アプリをバックグラウンドで保持し、アプリを素早く切り替えることが可能になりました。また、ホーム画面でアプリをグループ化するフォルダ機能と、撮影した写真や取り込んだ写真をホーム画面とロック画面の壁紙として設定できる機能も、iOS 4で初めて実装されています。

◆iOS 5:2011年10月12日リリース

iCloudが初めて登場し、通知を管理する通知センターやiMessage、Siriも導入されました。

◆iOS 6:2012年9月19日リリース

このアップデートによりAppleのマップアプリが導入。Facebookが連絡先やカレンダーに統合され、ポイントカードやチケットをまとめられる、後にApple Walletに移行することとなるアプリ「Passbook」が登場しています。

◆iOS 7:2013年9月18日リリース

iOS 7で初めてフラットデザインが採用され、UI全体の印象がガラリと変わりました。機能面でもAirDropやiTunesラジオが登場したり、写真アプリでは撮影した時期や場所から写真や動画を探すことができる「モーメント」が登場したりと、さまざまなアップデートが施されています。しかし、「バッテリーの消耗が早い」「Wi-FiやBluetoothに接続できない」といった大きな問題も発生し話題となりました。

◆iOS 8:2014年9月17日リリース

「App Storeのリリース以来最大のリリース」とうたわれ、iCloudフォトライブラリやiMessageでの音声・写真共有、キーボードの予測変換など、大きな機能が導入されました。

◆iOS 9:2015年9月16日リリース

メモアプリが大幅にアップグレードされ、メモ内にスケッチしたり、チェックリストを作成したりといったことが可能になりました。マップアプリに乗換案内の機能が追加され、バッテリーの最適化や低電力モードもiOS 9で新たに登場。

◆iOS 10:2016年9月13日リリース

iMessageに、風船が飛ぶ誕生日を祝うアニメーションが追加。Siriがサードパーティーアプリをサポートし、スマートホームを制御するためのホームアプリも導入されました。

◆iOS 11:2017年9月19日リリース

App Storeが大幅に刷新され、ARアプリがダウンロードできるようにもなりました。画面録画機能が追加されたのはiOS 11。

◆iOS 12:2018年9月17日リリース

スクリーンタイム機能が追加され、iPhoneに費やしている時間などを表示することが可能になりました。通知にも合理化が図られ、同じアプリからの複数の通知がまとめられるようにもなりました。

◆iOS 13:2019年9月19日リリース

ダークモードが導入されたほか、マップで3Dの位置表示ができたり、写真を編集するツールがいくつも追加されたりしています。

◆iOS 14:2020年9月16日リリース

アプリのウィジェットをホーム画面に自由に配置することが可能になりました。また、ピクチャ・イン・ピクチャ機能の導入、App Clipでの決済も可能になりました。