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「Android 12から広告のトラッキングを拒否できる機能を段階的に実装する」とGoogleが認める

Androidにトラッキングを拒否できる機能が設けられる可能性がこれまで報じられていましたが、GoogleがEngadgetの取材に対し、実際にトラッキングを拒否できる機能がAndroid 12から搭載されることを明らかにしました。

Googleが2021年中にリリースする予定のAndroid 12から、アプリのトラッキングを制限できる機能が追加される可能性はすでに報じられていました。

Android 12から「アプリのトラッキングを制限する機能」が追加される可能性、ただし「14兆円の収入が減る」という指摘も - GIGAZINE

イギリスの日刊紙であるFinancial Timesによれば、Googleはユーザーがデバイス固有の広告IDによるトラッキングを拒否できる機能を搭載するとのこと。トラッキングを拒否したユーザーの広告IDに開発者がアクセスしようとすると、本来得られる情報ではなく「0がずらっと並んだ文字列」が表示されるようになります。

すでに広告IDの変更や広告のパーソナライズ解除をAndroidで設定することは可能です。しかし、これらの機能は広告主や開発者によって回避策がすでに編み出されており、意味を成していないのが現状。Android 12から導入されるこのトラッキング制限機能は広告IDそのものにアクセスできなくするため、従来の回避策は通用しないと考えられます。

そして、Engadgetがこの新しいトラッキング制限機能についてGoogleにメールで尋ねたところ、Googleは「2021年後半からAndroid 12搭載端末で使用可能になる」こと、そして「2022年前半までにはすべてのGoogle Playストア対応端末に段階的に適用される」ことを明らかにしました

同様のトラッキングを拒否できる機能について、AppleはiOS14.5から「IDFA」と呼ばれる広告IDの使用にユーザーの許可を求めなければならない「Application Tracking Transparency(ATT)」を実装しています。「ユーザーのプライバシー重視」を掲げるAppleは積極的にATTを推進していますが、広告企業としての側面を持つGoogleは、これまでトラッキングを拒否できる機能の実装には消極的でした。Engadgetは「Appleの動きを考えると、Googleがトラッキングを拒否できる機能をAndroidに搭載するのに絶好のタイミングは今かもしれません」と述べています。