OPPOが7月中旬以降にSIMフリーで発売するOPPO Find X3 Proをレビュー用にお借りました。
OPPOは、発売されたばかりのReno5 Aをはじめとして、ミドルクラスでの存在感を強めていますが、フラッグシップとなるFind Xシリーズは、ハイエンドに位置するモデルです。
10億色撮影・表示に対応したFind X3 Pro、おサイフ対応の4眼スマホReno5 AがSIMフリーで発売
OPPO Find X3 Pro発表、まるで顕微鏡な接写カメラ搭載 国内au独占
OPPO Find X3 の顕微鏡モードを試したら驚異的な接写性能だった(山根博士)
独特なデザインのOPPO Find X3 Pro
Find Xシリーズの最新モデルFind X3 Proは、Snapdragon 888にRAM12GBを搭載。6.7インチの有機ELディスプレイは、sRGB 100%、DCI-P3 100%の色域をカバーします。輝度は8192段階、もちろん、HDRに対応するほか、周囲環境に合わせて色温度を変更できるネイチャートーンディスプレイ、動画を鮮明にしたり、SDR画質をHDR相当に引き上げるビデオカラーエンハンサーなど、ディスプレイ性能にかなりの力を入れている様子です。
サイズ感としては、Galaxy S21 Ultra 5Gとほぼ同等。ただ横幅はFind X3 Proのほうが若干狭くなっています。
電源ボタンは右側面、ボリュームは左側面に配置。SIMスロットは下部にあり、3.5mmジャックは非搭載です。
OPPO Find X3 Proはauからも発売されますが、SIMフリー版ではデュアルSIMに加え、eSIMにも対応しています。ちなみにSIMスロットは、両面にnano SIMを挿入するタイプでmicro SDには非対応です。
背面は鏡面仕上げ。ここまで鏡面なスマートフォンも最近では珍しいです。
鏡面仕上げは指紋が気になるところですが、そういう人のために専用ケースも付属します。よくあるTPUのクリアケースではなく、シリコン(?)製の黒いケースです。せっかくの鏡面が見えなくなってしまのが残念ですが、専用だけありカメラ部も綺麗に覆ってくれます。
顕微鏡カメラが秀逸な背面カメラ
OPPO Find X3 Proの背面カメラは、5000万画素の超広角、5000万画素の広角、1300万画素の望遠、そして300万画素の顕微鏡カメラとなります。
動画撮影では、3200万画素のフロントカメラとの同時撮影にも対応します。上下(あるいは左右)の2分割だけではなく、円形や矩形のピクチャーインピクチャーにも対応。なお、この同時撮影モードのみ超広角カメラは使用できませんでした。
そんなFind X3 Pro、大きな特徴となっているのが顕微鏡カメラです。最近のスマートフォンはマクロカメラを搭載するものも少なくありませんが、Find X3 Proのはマクロではなく顕微鏡。完全に接写仕様で、1cmも離れるとピントがあいません。
そこまで接写してしまうと、スマートフォンが影になって暗くなりそうですが、レンズ周りに顕微鏡撮影用のリングライトを備えており、対策は万全です。
肝心の顕微鏡としての撮影能力ですが、スマートフォンでこれだけ取れれば十分ではないかと思わせる出来です。倍率は30倍と60倍(いずれも被写体に対する倍率)。1万円札の隠し文字などもはっきりと撮影できます。
さすがに頻繁に使う機能ではありませんが、スマートフォンの性能が横並びになっている中、「+α」の内容としては悪くはないと思えます。子供と一緒にいろいろなものを観察したり、電子工作をしている人ならパーツの実装状況を確認したりするのにも役立ちそうです。
もう一つの特徴が、10bit撮影に対応していること。設定から「10ビットカラー」を有効にすると利用できます。一般的なJPEGの約1677万色に対して、約10億色というカラーを再現できるのが特徴です。ただ、保存形式がHEIFになるので対応デバイス以外では表示できません。もちろん、OPPO Find X3 Proでは表示できますが、いまのところはあえて有効にする必要はない気がします。