新型MacBook Proは今月はじめのWWDC21にて発表が期待されながらも、結局のところ姿を現しませんでした。その後も様々な予想が飛びかっているなか、今年中にリリースされる予定との噂が伝えられています。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は「大型のiPadが準備中」が本題とされたニュースレターのなかで、新型MacBook Proにも言及しています。
以前Gurman氏は新型MacBook Proにつき、「早ければ今年の初夏に発売」と述べたこともありました。それと合わせて画面サイズは14インチと16インチの2種類あり、磁石で接続するMagSafe充電コネクタやSDカードスロットおよびHDMI端子も追加されると予想しています。
さらに搭載プロセッサ「Jade 2C-Die」および「Jade 4C-Die」(通称「M1X」ないし「M2」)」は高性能コアが8つ、高効率コアが2つで、GPUコアは16または32のバリエーションが用意されるといった詳細な見通しも報じていました。
高性能コアはマルチタスクで負荷の高い作業を行うさいに威力を発揮する一方で、Webブラウジングなど軽い作業では消費電力の小さい高効率コアに切り替わってバッテリーを長持ちさせる仕組みです。
現行の13インチMacBook Proに搭載されたM1チップは4つの高性能コアおよび4つの高効率コア、8つのGPUコアという構成であり、かなり省電力に軸足を置いています。それに対して次期MacBook Proは、電力消費には目をつぶって動画処理など負荷の高い処理を優先した、デスクトップ的な用途が意識されているのかもしれません。
さてガーマンは最新記事のなかで「(秋の新型iPhoneやApple Watch発表を控えて)今後数週間は製品ニュースが少なくなる」としつつも、「夏の終わり」にはiPadとMacも忘れてはいけないと意味深な物言いをしています。一般的に夏と言えば9月までの期間であり、7〜8月に発表もあり得ると示唆しているのかもしれません。
また「MacBook ProとiPad miniも今年の後半には刷新される」とも付け加えています。7〜9月も「今年後半」に含まれるとともに、こちらは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Dylandkt氏が述べた「10月下旬または11月上旬」という時間枠とも符合しています。
さらりと触れられている「次期iPad miniが今年後半に発表」説は、Gurman氏が今月初めに述べたことの再確認となっています。
しかし世界的な半導体不足が年内に解消する見込みは薄いため、もし新型MacBook ProやiPad miniが今後数か月のうちに発売されたとしても、争奪戦がシビアなことになりそうです。