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Windows 11の導入可否を調べる「PC正常性チェック」が一時的に削除、最小システム要件の引き下げも検討中

Microsoftが2021年6月25日に発表した「Windows 11」はUIの刷新や新機能の追加が行われ、最小システム要件を満たしたPCであれば無料でアップグレード可能とされています。Microsoftが6月28日のブログ記事で、Windows 11がインストールできるかどうかをチェックするアプリの「PC Health Check(PC正常性チェック)」を一時的に削除し、最小システム要件の緩和を検討していることを明らかにしました。

MicrosoftはWindows 11をインストールできるPCについて、「1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC」「4GB以上のメモリ」「64GB以上の記憶装置」「TPM2.0」といった最小システム要件を定めています。そこでMicrosoftは、自分のデバイスにWindows 11がインストールできるかどうかをチェックする公式アプリ「PC正常性チェック」をリリースしました。

PCに「Windows 11」導入が可能かチェックできるチェックアプリを使ってみた - GIGAZINE

ところがPC正常性チェックについては、「『このPCではWindows 11が実行できません』と表示された場合、デバイスがどの要件を満たしていないのかを説明してくれない」といった問題点も指摘されています。そんな中、デバイスでWindows 11が実行できない理由も示してくれる独自のチェックツール「WhyNotWin11」もGitHubで公開されています。

Windows 11が導入できない理由も示してくれるPCスペックチェックツール「WhyNotWin11」を使ってみた - GIGAZINE

リリースしたPC正常性チェックが多くのユーザーに混乱を与えたことは、Microsoft自身も認識している模様。Microsoftは「Update on Windows 11 minimum system requirements(Windows 11の最小システム要件の更新)」というブログ記事の中で、「PC正常性チェックアプリは、人々が現在のWindows 10搭載PCをWindows 11にアップグレードできるかどうかを確かめられるようにすることが目的でした。これまでのフィードバックに基づいて、ユーザーが期待した『Windows 10搭載PCがアップグレード要件を満たさない理由』について、私たちはレベル・詳細・正確性を共有する準備が十分でなかったことを認識しています」と述べています。

そしてMicrosoftはフィードバックに対応するため、PC正常性チェックを一時的に削除したことを明らかにしました。実際にMicrosoftの「Windows 11」のページを開いてみると、以前は「リリースに向けて」の項目から「PC正常性チェックツール」がダウンロードできましたが、記事作成時点では「準備中」となっていました。

PC正常性チェックは「秋に一般公開される前の準備としてオンラインに戻します」とのことで、Windows 11のリリース時期が2021年の秋頃であることも公式に確かめられました。なお、以前からMicrosoftはWindows 11のリリース時期について「10月」であることをほのめかしており、中でも「10月20日(水)」が最有力候補であることが指摘されています。

MicrosoftはWindows 11のリリース日をさりげなく伝えようとしているとの報道 - GIGAZINE

また、Microsoftはブログ記事の中で、Windows 11の最小システム要件を引き下げることも検討中であると明らかにしています。Windows 11で厳しい最小システム要件を定めた理由について、Microsoftは以下のように説明しています。

◆1:セキュリティ

Windows 11では、Windows Helloやデバイスの暗号化、仮想化ベースのセキュリティ(VBC)、ハイパーバイザーで保護されているコード整合性(HVCI)、セキュアブートといった保護を有効にできるハードウェアを要求することで、セキュリティの水準を向上させるとのこと。これらの機能を組み合わせることでマルウェアが60%削減されるそうで、CPUに「TPM2.0」を組み込むという条件もセキュリティの向上が目的です。

◆2:信頼性

新たなWindows ドライバーモデルに適合し、クラッシュしない割合が99.8%を達成しているCPUを選択することにより、Windows 11にアップグレードされたデバイスが信頼できる状態になるとのこと。

◆3:互換性

Windows 11が使用する「Microsoft Office」や「Microsoft Teams」などのアプリと互換性を保つため、「1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC」「4GB以上のメモリ」「64GB以上の記憶装置」といった要件が設定されているそうです。

上記の原則に基づき、Windows 11がアップグレードできるCPUとして、「Intelの第8世代プロセッサ」「AMDのZen 2」「Qualcommの7シリーズと8シリーズ」以上のCPUが定められていました。ところが、MicrosoftはCPUの制限を緩和する計画を持っているそうで、OEMや協力者グループ「Windows Insider Program」と連携して、Intelの第7世代プロセッサやAMDのZen 1を搭載したデバイスでもWindows 11の要件を満たせるかどうかをテストするとのこと。

既にMicrosoftは6月28日、Windows 11のプレビュー版を​協力者グループ「Windows Insider Program」でリリースしています。プレビュー版のインストール要件からはTPMやCPUの制限が撤廃されており、「Windows Insider Programでさまざまなシステムにプレビュー版を提供することで、CPUモデル全体でWindows 11がどのように機能するかをより包括的に学習し、将来的な最小システム要件に加えるべき調整について通知します」と、Microsoftは述べました。