[アムステルダム 17日 ロイター] - 米アップルは17日までに、出会い系アプリの開発業者に対し、オランダの「アップストア」限定で、外部決済サービスの利用を認める方針を表明した。オランダ競争当局の消費者・市場庁(ACM)の懸念に対応したものだが、ACMはこの変更が競争ルールを満たすものかどうか精査すると明らかにした。
1月17日、 米アップルは出会い系アプリの開発業者に対し、オランダの「アップストア」限定で、外部決済サービスの利用を認める方針を表明した。写真はニューヨークのアップル店舗で2011年1月撮影(2022年 ロイター/Mike Segar)
ACMは昨年12月、アップルが市場での支配的な地位を乱用し、出会い系アプリ「ティンダー」を運営するマッチ・グループなどに対しアップルの決済サービスのみの利用を求めているとして、今月15日までの是正を要求。罰金を課す可能性を示していた。
アップルはACMの判断に不服を申し立てる一方で、「オランダのアップストアに置かれている出会い系アプリに限り」、利用者が追加的な決済サービスを利用するできるような選択肢を導入すると表明していた。
ACMは、アップルがルールを順守する意向を通知してきたとし、この対応が十分かどうかを評価する意向を示した。ACMは「出会い系アプリ業者などから聴取する」と説明した。
2022-01-17 18:10:28